オランダ人の研究者が2013年にイギリスで出版した中国の国共内戦史(英文)の中で「チャーズ」を取り上げ、その本が中国語に翻訳されて香港で出版されていた。長春の惨劇「チャーズ」が世界に広がりつつある。
◆オランダ人歴史学者が『解放戦争の悲劇』を書いていた
2013年9月、オランダ人歴史学者で香港大学歴史学系の教授Frank Dikötter(フランク・ディケッター、中国語名・ 馮客、以後フランク……
7月10日、世界最大のオーストラリアの鉱業企業BHPが山東省の港に人民元決済で初めて入港。日米豪印クワッド対中包囲網の足元では中豪蜜月が展開している。オーストラリアのリチウムの96%も中国に輸出。
◆人民元決済で山東省の日照港に入港したオーストラリアBHPの鉄鉱石貨物
7月12日の中国共産党機関紙「人民日報」電子版は<BHPの船が初めて人民元決済の鉄鉱石を積んで日照港に寄港>と伝え、BHPのホ……
ガソリン価格高騰などを受けバイデン大統領は石油増産依頼のため中東を歴訪したが、13日の台湾TVは「中東やインド」と「中露」との結びつきに言及し、バイデンの行動を笑い飛ばしている。結果はトークの通りだった。
◆バイデンの本心をあばく台湾のトーク番組
7月13日、台湾のテレビ局TVBSは「新聞大白話」という人気番組で、バイデン大統領の中東歴訪と「イスラエル、インド、アメリカ(USA)、UAE」4ヵ……
スリランカがデフォルトに陥り、大統領が国外逃亡した。原因は中国の「一帯一路」の「債務の罠」かと反射的に思うが、なんと主たる原因は大統領の気まぐれな有機農業命令で、中国からの債務はわずか10%だった。
◆スリランカがデフォルトに陥り大統領が海外逃亡
5月19日、スリランカが国家としてデフォルト(債務不履行)に陥り、ゴタバヤ・ラジャパクサ大統領が7月13日未明、軍用機で夫人と護衛一人を付けてモルデ……
作家・佐藤愛子さんから返事があった。『もうひとつのジェノサイド 長春の惨劇「チャーズ」』に関するコメントだ。極限状態で人がどう生きるかをとことん問い詰めた意味では、文学だとも言えるとのお言葉を頂いた。
◆作家・佐藤愛子さんからの手紙と電話
7月3日に出版された『もうひとつのジェノサイド 長春の惨劇「チャーズ」』に関して、作家の佐藤愛子さんから返事を頂いた。
まず、電話での第一声は「わたし、興……
安倍元首相の訃報を受け、習近平国家主席や李克強首相あるいはプーチン大統領などがそれぞれ弔電を送っている。取材による生の声を含め、そこから見える今後の日本の立ち位置を考察する。
◆習近平国家主席からの弔電
7月9日、習近平国家主席は岸田首相宛に弔電を送った。弔電の内容に関して中国外交部は以下のように報道している。
――2022年7月9日、習近平国家主席は安倍晋三元首相の逝去にあたり、日本の岸田……
安倍元首相が撃たれて亡くなられた。怒りが込み上げ、無念でならない。全世界が悲しんでいるが、中国のネットは特に「SPは何してるのか?」というコメントに満ち満ちている。平和ボケ日本が安倍氏の命を奪った。
◆あってはならない蛮行
あってはならない蛮行だ。全世界が悲しんでいる。ワシントンやニューヨークあるいはモスクワや北京にいる友人からも哀悼の意を表するメールが数多く来ている。
あの中国の国営放送や……
先月末、プーチンは「サハリン2」を引き継ぐ新会社を設立する大統領令を発布。シェルが抜ければ中国が入り込む可能性が高かったが、思いもかけない事情が急展開している。習近平はサハリン3を虎視眈々と準備。
◆プーチンの大統領令はなぜ出されたのか?
サハリン2管理運営会社は、なんと、「バミューダ法人」
6月30日、プーチン大統領は日本のエネルギー源の一つである「サハリン2」の運営主体の再編を命じ、新会……
1983年、長春の惨劇「チャーズ」に関して書いた筆者を世に出してくれたのは作家の佐藤愛子さんだ。そのころ来日していた中国人留学生たちも「チャーズ」の本を讃えてくれた。それがなぜ今では書いた人が犯罪者扱いされるのか?
◆女性の書き手を募った女性ヒューマン・ドキュメンタリー大賞
1982年夏、当時助手として勤めていた一橋大学の近くの電柱に「あなたの思いを百枚の原稿用紙に綴りませんか?」という広告が……
習近平が香港を訪問し中国返還25周年記念講演をした。話し方がゆったりしていて奇妙に「ゆとり」があった。背後で露印などが人民元で交易する現象が起きているからなのか、それとも民主を抹殺し終えた自信なのか。
◆「5年ごとに行われている本土国家主席による演説」と「一国二制度の定義」
7月1日、香港の中国返還25周年記念で講演をした。
香港の返還「5周年記念」から始まって、基本的に「10周年記念」、「……
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