8月30日の論考<中国はネパールと中国(チベット)国境の土石流をどのように報道し、どのように報道しなかったか?>で、あの衝撃的な土石流の映像は中国側の監視カメラから不正流出したものであることを明らかにした。
それが世界のどのメディアでも「正当に」使っていいようになったのは、ロイターがその映像の配信権(クレジット)を獲得したからだということが、その後の追跡でわかった。
今般は、どのようにしてロイ……
※この論考は8月31日の<A Glimpse of the Future>の翻訳です。
「夏枯れ」とはならなかった今年の夏
英国の伝統的な主流メディア(特にタブロイド紙)は夏の数か月間をしばしば「夏枯れ時」と呼ぶ。北半球のほとんどの政治家が休暇を取るため一面記事は内容が浅く、いつもの激しい政治論争は影を潜める。8月の見出しや記事を調べてみれば、地政学上の新たな動きはほとんどないことがわかる……
A Not-So-Silly Season
In the UK, the summer months are often described as the silly season by the traditional mainstream media, especially the newspaper tabloids. With politicians normally on holiday……
8月29日、BBCは<【解説】チベット土石流の映像、中国で放送されず 被災者情報も乏しく……BBC中国特派員(BBC News) - Yahoo!ニュース>と報道し、同日、CNNは<洪水にのみ込まれ「跡形もなくなった」国境検問所、生存者の兆候なし 中国当局者(CNN.co.jp) - Yahoo!ニュース>と報道した。CNNは中国語の英訳が一ヵ所まちがっているため、その和訳も英語通りに間違っている……
今年7月21日のフィナンシャルタイムズ(FT)は、<なぜ世界は米国よりも中国を信頼するのか>(有料)で、「中国の膨大な石油備蓄がなかったら、世界は石油ショックに陥っていただろう」という趣旨の見解を示している。
8月9日のエコノミストは<中国は今や世界の絶大な「石油力」を持った国である>(有料)と銘打って、イラン戦争は中国が「新OPEC(石油輸出国機構)」を形成する勢いを生み出したと報道した。
……
7月21日、フィナンシャルタイムズは<なぜ世界は米国よりも中国を信頼するのか>(有料)という見出しの記事を報道した。その記事は6月23日にピューリサーチが発表した36ヵ国を対象とした世論調査の結果を分析しており、「なぜ?」の答えとして「世界がトランプの価値観を嫌悪しているからだ」と安易に考えてはならないとしている。
本稿では、現時点での分析だけでなく、むしろ過去にさかのぼって習近平政権誕生以来の……
※この論考は8月5日の<Open Doors, Tighter Controls: China’s New Exit–Entry Rules and the Securitisation of Mobility>の翻訳です。
中国が新たに施行する出入国規定により、国境を越えた人の移動は国家・産業・技術安全保障という広範な枠組みに組み込まれることになる。この新規定は外国人には将来的な入国禁止、……
8月16日、中国政府の通信社である新華網が<いかにして長崎で「南京大虐殺」が「南京事件」に改ざんされたのか>という「新聞調査」特集を組み、長崎の原爆資料館にある「南京大虐殺」という文字が消え「南京事件」に変えられることを批判している。新華社は同じ8月16日に<南京大虐殺と日本の侵略年表が長崎原爆資料館から削除される>という見出しで報道するなどして、「南京大虐殺」の事実を日本が消そうとしていることに……
※この論考は7月29日の< From Black Ships to White Hulls: Taiwan–US Coast Guard Imagery and the Transformation of Indo-Pacific Maritime Order>の翻訳です。
台湾がASEANの公式な外交文書に登場することはないものの、台湾と米国の沿岸警備隊の協力を示す写真の公開は、台湾がより実務……
※この論考は7月31日の< The New Oil Power>の翻訳です。
覆せぬ敗北
2か月前、本コラムは「敗北」というタイトルの論考を掲載した。米国がイランに敗北したこと、そしてその原因は勇敢な軍人たちではなくトランプのリーダーシップにあったことは、トランプ本人以外の誰の目にも明らかだった。イランは戦場での対決で米国に勝利したわけではないが(イランにそのような力はない)、2か月に及ぶ……
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