※この論考は9月15日の< Xi Jinping’s US Visit: What Japan and Taiwan Should Watch in US–China Bargaining>の翻訳です。
習近平の訪米は、米中政府間の対立構造を変えるには至らないまでも、当面の緊張を和らげるだろう。日本と台湾にとって重要なのは、米中交渉が同盟関係、経済安全保障、地域の抑止力にまで影響を及ぼすかどう……
習近平国家主席が訪米する2週間ほど前のタイミングで、米シンクタンク「Defense Priorities(防衛優先)」(非政府機関)は9月10日、<アジアにおける第二列島線戦略>という見出しの報告書(以下「報告書」)を公開した。そこには「台湾問題不介入、日米同盟解消…」などの衝撃的な将来的戦略が書かれている。当該シンクタンクのOBは現トランプ政権のヘグセス戦争(元国防)長官に召し抱えられており、一……
9月12日、BRICS首脳会議に参加していた習近平国家主席が脳卒中を起こして今は北京で昏迷状態にあるという「噂」が世界を駆け巡り、日本でもそれに飛びついている一部のメディアがある。9月24日には訪米を控えているだけに、中国に関心を持っている人なら誰でも、多少はその「噂」の真偽のほどを知りたいと思うだろう。
そこで、その噂がどこから出て、実際はどういう状況であったのか、証拠写真を交えながらその「正……
Xi Jinping’s visit may ease immediate tensions without altering the structural competition between Washington and Beijing. For Japan and Taiwan, the more important question is how far US–China bargain……
8月21日、中国とエジプトが連合軍事演習「文明の鷲」を行った際、中国は戦闘機を6000km以上、9時間かけてエジプトまで飛行させ「遠征能力」を実証した。そのエジプトに習近平国家主席が降り立ったのは9月1日、キルギスでのSCO(上海協力機構)首脳会談を終えたその夜のことだ。
習近平が狙っているのは「中東とアフリカをつなぐ要衝」エジプトを掌握することである。ホルムズ海峡が米イスラエルによるイラン急襲……
今年8月31日から9月1日にかけて、キルギスの首都ビシュケクで上海協力機構(SCO)首脳会議および「SCO+」会議も開催され、パートナー国や国際機関も参加した。中心となったのは創設国のトップである習近平国家主席だが、問題はアメリカと対立しているイランとの距離の取り方だ。
シリーズⅡではSCO首脳会議を舞台として、訪米を控えている習近平が「イランとの距離」をどのように取ったかを中心に考察する。
……
習近平国家主席は9月24日に訪米し、ワシントンでトランプ大統領と首脳会談を行うが、そのときニューヨークで開催されている国連総会には参加しない。
それはなぜなのか?
本論考では「習近平訪米の計算式」をⅠ、Ⅱ、Ⅲ・・・シリーズで考察する。
◆習近平訪米は5月のトランプ訪中の「お返し」
このたび習近平が国賓として訪米するのは、あくまでも今年5月14、15日にトランプが国賓として訪中した「お……
8月30日の論考<中国はネパールと中国(チベット)国境の土石流をどのように報道し、どのように報道しなかったか?>で、あの衝撃的な土石流の映像は中国側の監視カメラから不正流出したものであることを明らかにした。
それが世界のどのメディアでも「正当に」使っていいようになったのは、ロイターがその映像の配信権(クレジット)を獲得したからだということが、その後の追跡でわかった。
今般は、どのようにしてロイ……
※この論考は8月31日の<A Glimpse of the Future>の翻訳です。
「夏枯れ」とはならなかった今年の夏
英国の伝統的な主流メディア(特にタブロイド紙)は夏の数か月間をしばしば「夏枯れ時」と呼ぶ。北半球のほとんどの政治家が休暇を取るため一面記事は内容が浅く、いつもの激しい政治論争は影を潜める。8月の見出しや記事を調べてみれば、地政学上の新たな動きはほとんどないことがわかる……
A Not-So-Silly Season
In the UK, the summer months are often described as the silly season by the traditional mainstream media, especially the newspaper tabloids. With politicians normally on holiday……
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