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フーシ派が紅海で貨物船拿捕(提供:Houthi Military Media/ロイター/アフロ)
習近平「漁夫の利」 ガザ紛争中の紅海で
2024-04-08
2023年10月7日にハマスがイスラエルに対して大規模攻撃をかけてから、昨日(4月7日)で半年が経つ。「ウクライナ紛争における最大の勝利者は習近平だ」と少なからぬ世界の人々が見ているが、ガザ紛争においても最も「漁夫の利」を得ているのは習近平であると言えるのかもしれない。 ガザ紛争により、紅海で米中の力関係が逆転したことに関して、今年1月30日のコラム<米中の力関係が微妙に逆転? ガザ紛争が招いた……
香港上空に掲揚される中国と香港の国旗
香港のアニバーサリー
2024-03-26
アニバーサリー 2024年は香港にとって注目すべきアニバーサリーイヤーとなる。とはいえ、そのアニバーサリーを政府が容認することはおそらくなく、祝うことは確実にないだろう。 2019年の「逃亡犯条例」改正案が提示されてから5年が経つ。林鄭月娥のこの改正案をめぐっては、中国本土と香港の間の法的なバリアを弱体化させ、香港人と外国人の両方を香港から中国本土に引き渡すことを可能にするとして、数百万人が参……
モスクワ郊外のコンサート会場で銃撃
モスクワ・テロ 中国報道とモスクワ便り「又してもヌーランドか?」
2024-03-25
 ロシアの首都モスクワ郊外のコンサートホールで3月22日夜、テロが起き、多数の犠牲者を出している。この事件に関して中国には膨大な情報が飛び交っているので、まずは中国側の報道を考察する。  次にモスクワに戻った昔の教え子から来た貴重な内部情報を基に、「背後にいるのは誰か?」を追跡分析する。   ◆中国の報道  中国では事件が起きた夜から激しいほどの報道がくり返され、中央テレビ局CCTVも中国……
香港上空に掲揚される中国と香港の国旗
Hong Kong Anniversaries
2024-03-18
Anniversaries 2024 is a year of notable anniversaries for Hong Kong, but perhaps not ones the government would really approve of and certainly not celebrate. Five years since the anti-extradition bi……
3月11日に閉幕した全人代(全国人民代表大会)(写真:ロイター/アフロ)
3月11日に閉幕した全人代(全国人民代表大会)(写真:ロイター/アフロ)
全人代会期中の「経済・外交・民生」三大主題記者会見はボトムアップ
2024-03-12
11日に閉幕した全人代(全国人民代表大会)を、日本のメディアはこぞって「習近平への権力一極集中が強化された大会だった」と結論付け「より不透明になった」と批判しているが、中国の政治構造の真相を正確に知っていれば、そういう解釈は出てこないはずだ。 たしかに全人代閉幕後の国務院総理記者会見は無くなったが、しかし会期中に開催された前代未聞の規模と数にのぼる国務院各中央行政省庁側の内外記者会見は、政府活動……
出典:CBSニュース(ヴィクトリア・ヌーランド)
出典:CBSニュース(ヴィクトリア・ヌーランド)
ドイツ空軍のクリミア大橋爆撃機密会話漏洩 煽っていたヌーランドは遂に更迭か?
2024-03-08
3月1日、ドイツ空軍高官がクリミア大橋爆撃計画を謀る会話がロシアによってリークされ、7日に中国の中央テレビ局CCTVが漏洩事件を特集し、中国共産党の内部資料「参考消息」なども詳細を伝えた。時を同じくして、2013年末から2014年初頭にかけてウクライナのマイダン革命を画策した、ネオコンの根城を形成するヴィクトリア・ヌーランド国務次官の(数週間以内の)辞任が伝えられた。これに関してアメリカのジャーナ……
3月5日から始まった全人代(全国人民代表大会)(写真:ロイター/アフロ)
3月5日から始まった全人代(全国人民代表大会)(写真:ロイター/アフロ)
全人代総理記者会見をなくしたのは習近平独裁強化のためか?
2024-03-06
(読者の皆様:本稿の元のタイトルは【今年から無くなる全人代閉幕後の総理記者会見 習近平は早くから「部長通道」(大臣記者会見)代替を準備】でしたが、長すぎましたので現在のタイトルに変更しました。3月7日記。) 3月5日から全人代(全国人民代表大会)が始まった。何よりも大きいのは例年行われてきた閉幕後の総理記者会見が無くなることだ。日本では専ら「習近平の独裁強化」とか「習一強の表れ」とみなされている……
2024年 まもなく全人代と政協会議 プレスセンターがオープン
2024年 まもなく全人代と政協会議 プレスセンターがオープン
2024年の「両会」における中国の政策シグナルを読み解く
2024-03-06
合わせて「両会」と呼ばれる全国人民代表大会(NPC)と中国人民政治協商会議(CPPCC)が2024年3月4日と5日に、それぞれ北京で開幕する。両会では李強首相が就任後初めて行う「政府活動報告」から、2024年の中国の政策の方向性を垣間見ることができる。中国の憲法によると、NPCは国の最高権力機関であり、各省・自治区・直轄市・特別行政区や人民解放軍から選出された代表で構成される。代表の任期は5年で、……
TSMC イメージ
TSMC イメージ
「黒船」対「白騎士」― 国際的半導体アライアンスをめぐる状況の変化
2024-03-05
「黒船」対「白騎士」 半導体の世界最大手、台湾TSMC社(台湾積体電路製造、以下TSMC)による日本・熊本工場(Japan Advanced Semiconductor Manufacturing株式会社、JASM)開設は、日本の一部メディアによって「黒船」対「白騎士」(ホワイトナイト)の到来として報じられた。「黒船」という言葉は日本において、19世紀、アメリカ合衆国によって当時鎖国中であった日……
中国EVメーカーBYD(写真:ロイター/アフロ)
中国EVメーカーBYD(写真:ロイター/アフロ)
不動産業からハイテク産業に軸足を移す中国経済
2024-03-04
不動産業界の長期的な低迷により不動産投資が大幅な減少を続けている反面、ハイテク産業への投資は増加している。特に「EV、リチウム電池、太陽電池電気」などの「新三様」産業に主力が置かれ、半導体などの主要製造部門に対する政府の支援拡大も強化されている。 見落としてならないのは宇宙と海底だろう。宇宙開発は言うに及ばず、港湾クレーン同様、世界で使用されている海底トンネルなどの超大型巨大掘削機は、7割が中国……