2月20日、中国政府は「米国の覇権・覇道・覇凌とその害」という報告を発表した。中国の本気度を表しており、今後の米中覇権競争を示唆する。日本の対中政策にも参考になるかもしれない。
◆2月20日に公開された中国の対米批判
今年2月20日、中国外交部のウェブサイトに「美国的霸権霸道霸凌及其危害」(米国の覇権・覇道・覇凌とその害)という中国政府の見解が掲載された。「覇道」は「横暴」に近く、「覇凌(はり……
2月18日、ミュンヘン会議であれだけ「中国がロシアに武器供与を検討している」と煽り立てたアメリカは、2月26日になると「支援を提供する方向には進んでいない」とトーンダウンし始めた。なぜか?
◆どんどんトーンダウンしていくアメリカ
2月22日のコラム<ブリンケンの「中国がロシアに武器提供」発言は、中国の和平案にゼレンスキーが乗らないようにするため>で書いたように、最初にアメリカのブリンケン国務長……
ウクライナ戦争に対する習近平が発布した「和平論」の狙いは、来年の台湾総統選で親中の国民党を勝たせ、自分の任期中に台湾平和統一を達成することだ。各国の反応は予想通りだが、ドイツのショルツ首相の不自然さが際立っている。背景には何が?
◆ウクライナ戦争に対する「中国の立場」を示した「和平論」
2月24日に中国は「ウクライナ危機の政治的解決に関する中国の立場」を発表した。2月23日のコラム<プーチンと……
Morris Chang is the founder of Taiwan Semiconductor Manufacturing (TSMC), the world’s largest semiconductor foundry, who proclaimed: “Free trade is dead!” at a ceremony held at the company’s plant in ……
2月22日、中国の外交トップ王毅氏はクレムリンでプーチン大統領と会ったが、まるで別人のようにビビっていた。そのビビリ顔からウクライナ戦争「和平案」の性格も見えるし、中露関係も見えてくる。
◆プーチンと会った時の王毅のビビった顔!
2月22日、中共中央政治局委員で中央外事工作委員会弁公室主任の王毅氏は、クレムリンでロシアのプーチン大統領と会談した。その時の様子は、この動画をご覧になると、つぶさに……
ブリンケン国務長官が「中国がロシアに武器提供を検討している」と発言したのは、それが、ゼレンスキーが中国を最も警戒する原因となり得るからだ。アメリカは常に停戦させない方向に動いてきた。開戦以来の証拠を列挙する。
◆ゼレンスキー大統領、初めて中国に警告
もともと中国とウクライナは非常に仲が良く、プーチンがウクライナ侵攻を始める寸前まで、緊密な関係を維持してきた。ウクライナ戦争が始まってからも、中国……
習近平はウクライナ戦争を終わらせるべく「和平案」をまもなく発表する。中国外交トップ王毅がミュンヘン会議でその方向性を示しモスクワ入りしたが、停戦に持って行かせないためにバイデンがウクライナ入りした。
◆中国外交トップ王毅がミュンヘンでウクライナ戦争「和平案」表明
中共中央政治局委員で中央外事工作委員会弁公室主任の王毅が、ミュンヘンで開催された安全保障会議で、習近平の指示により、まもなく「和平案……
米ジャーナリストによる「ノルドストリーム海底パイプラインを爆破させたのはバイデン大統領」というスクープが中国で大炎上している。対米感情の悪化も手伝っているが、習近平は今もなおプーチンとの仲を重んじている証拠だ。
◆米ジャーナリストが「ノルドストリーム爆破事件の犯人はバイデン大統領」とスクープ
2月8日、アメリカの著名なジャーナリストでピューリッツァー賞を受賞したこともあるシーモア・ハーシュ(S……
米政府高官は14日、「10日以降に撃墜した飛行物体は商業目的か研究用だった可能性がある」と言い、16日にはバイデン大統領までが同様のことを言っている。背景には何が?米気象台のツイートから考察する。
◆ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官の発言
2月14日、ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は、「10日以降に3日連続で撃墜した飛行物体について、残骸を回収できていないため明確なことは言えない……
ワシントン・ポストは、4日に撃墜された中国偵察気球は風に煽られて予想外に米本土領空に行ったもので、本来はグアム島上空に行こうとしたと報道。非常に納得のいく考察で、習近平の関心はいま台湾にしかない。
◆ワシントン・ポストが報道した「中国の誤算」
アメリカのワシントン・ポストは2月14日、<アメリカは海南島から打ち上げられ通常とは異なる経路に沿った中国偵察気球を追跡した>と報道した。非常に長い記事……
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