2000年頃まで長春の「チャーズ」の跡は餓死体が多いため土地開発ができず放置されていたが、2000年に入ると地下を掘ることが可能になり、習近平政権になってから「完全抹殺」が加速した。
◆半世紀後も包囲網の鉄条網がそのまま朽ちて放棄
6月27日のコラム<許せない習近平の歴史改ざん_もう一つのジェノサイド「チャーズ」>に書いたように、当時国民党が支配していた長春市は、1947年晩秋から共産党軍によ……
長春の惨劇「チャーズ」を書いた中国人は次々に逮捕されている。筆者の場合は、北京の日本国大使館の役人により中国政府に密告された。習近平政権になると中国政府のシンクタンクから筆者に突然警告メールが来た。
◆最初に逮捕されたのは『雪白血紅』の著者
最初に逮捕されたのは1989年8月に『雪白血紅』というタイトルで長春の食糧封鎖を書いた張正隆氏(1947年生まれ)だ。中国人民解放軍文芸部の人間で、当時の……
1947‐48年、長春市は中国共産党軍に食糧包囲され数十万の一般市民が餓死した。二重の包囲網「チャーズ」の柵門を開けなかったのは中共軍だ。それを国民党のせいにした本が中国で出版された。生き証人として許せない。
◆食糧封鎖は2回目の日本人帰国直後から開始された
1946夏、終戦後に中国に遺された日本人約百万人の日本帰国があった。これを「百万人遣送」と称する。このとき中国吉林省長春市にいた私の一家……
中国を議長国として開催したBRICS首脳会議とその拡大会議は非西側陣営である「発展途上国や新興国」を代表し、「BRICS陣営」と称することもできる。そこにはG7陣営との対立構造も見られ、ロシアの扱いに工夫を凝らしている。
◆BRICS首脳会議とその拡大会議の概況
6月23日夜、中国を議長国としてオンライン形式で第14回BRICS首脳会議が開催された。BRICSは「中国、ロシア、インド、ブラジル……
安倍元総理の経済面のブレインで、米ノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ博士が、6月22日「アメリカは新冷戦に負ける」とコメントした。消費税も「今は10%に上げてはならない」と忠告したのに日本は上げた。
◆米ノーベル賞学者が「アメリカはいかにして新冷戦に負けるのか」
6月22日、米ノーベル経済学賞受賞者でコロンビア大学の教授でもあるジョセフ・スティグリッツは、米メディアのScheer……
世界が食糧危機にさらされている中、中国は世界の穀物を買い占めているのではないかという批判がある。しかし中国政府はマクロ政策により世界最大の穀物生産国になったのだと主張する。中国が食糧問題を最重要視する理由には、中国共産党の根源的問題が潜んでいる。
◆「中国の多すぎる食糧備蓄に対する西側からの批難」に関する中国の見解
5月27日、中国外交部は定例記者会見で、記者から「最近、中国は国際市場からあま……
まるで日本の教科書のようになっている池上彰氏が習近平に関して「(党)主席になると圧倒的に強い立場になります」と書いているのを発見した。「えっ?違うでしょ?」と驚いたので、党主席制度に関して説明したい。
◆池上彰氏の文章
たまたまメールに<「終身皇帝」を狙う習近平が、中国で「芸能人のファンクラブ」を潰しているワケ>という記事が飛び込んできた。見れば、あの池上彰氏の文章ではないか。この手のタイトル……
制裁下のロシアで開催された国際経済フォーラムに127ヵ国が参加。一方、ロシアは非西側世界から成るG8を提唱している。人類の85%が非西側諸国側にいる。アメリカが支配している世界しか日本人は見ていない。
◆例年より約13ヵ国しか参加国が減っていないロシアの国際経済フォーラム
6月15日から18日にかけて、ロシアのサンクトペテルブルクで第25回サンクトペテルブルク国際経済フォーラムが開催された。例……
中露首脳電話会談を、ロシアが正式発表した内容から読み解き、プーチンの思惑と現状を、ロシアのエネルギー資源輸出に関するフィンランドの研究所のデータを参考にしながら考察してみたい。
◆6月15日の中露首脳電話会談に関するクレムリンの公式発表
6月15日に行われた習近平プーチン電話会談に関する中国側の公式発表に関しては、6月16日のコラム<習近平プーチン電話会談が暗示する習近平の恐るべきシナリオ>に……
6月15日、習近平とプーチンの電話会談があった。その会談内容をじっくり読み解くと、習近平のしたたかな、恐るべきシナリオと今後の世界情勢の動向が浮かび上がってくる。なぜ6月15日だったのかも、多くを語っていて興味深い。
◆会談内容に関する中国の公式発表
6月15日夜7時、中国外交部は<習近平がロシア大統領プーチンと電話会談>という見出しで、会談内容を発表した。2月25日、ロシアがウクライナに進行……
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