先月のバイデン訪問に冷淡だったサウジアラビアは今、コロナ発生以来、初めて国外に出る習近平の訪問に熱狂しているという。中東における米中覇権の火花を利用したサウジの外交。軍配は誰に上がるのか?
◆ガーディアンが伝えるサウジアラビアの熱狂的な習近平歓迎ムード
8月11日のイギリスのガーディアンは、<中国の習近平国家主席は来週サウジアラビアを訪問する予定>というタイトルで、サウジアラビアにおける習近平……
2022 Visit Taiwan Year
Since Russia invaded Ukraine in late February one of the big questions which it prompted was whether such an invasion would embolden China to attempt its own invasion of Taiwan……
夕刊フジで「風雲永田町」という1000字のコラムを書き続けて来られた鈴木棟一氏が急逝された。中国問題に関しては必ず私を取材して下さり、国会議員にも影響を与えてきた。巨星が落ち、その激しい喪失感に打ちのめされている。
◆心の支えだった鈴木棟一氏
鈴木棟一氏は私の心の支えだった。
いつも私が書いたコラムを見ては「はい!鈴木棟一!――」という勇ましい掛け声で電話を掛けてきて、「さて、今日はですねぇ……
日本を敗戦に追いやるためルーズベルトは蒋介石に共に日本を爆撃すれば琉球群島を中国にあげると誘ったが、蒋介石は断った。承諾していれば戦後の日本は米中が統治する形になっただろう。チャーズもその線上にある。
◆カイロ密談――蒋介石、琉球占領を何度も拒否
1943年1月9日、当時のアメリカ大統領・ルーズベルトは「中華民国」国民政府の主席・蒋介石に電報を送った。11月22日にイギリスのチャーチル首相と3……
ペロシ下院議長は訪台した際に半導体の世界最大手のTSMC創業者に会っている。これは中国を半導体市場から締め出そうというバイデン政権の一環だとして、中国政府元高官は激しく非難。米中半導体対立のゆくえは?
◆中国政府元高官が気炎「ペロシはTSMCの創業者と会っている!」
本稿は、8月11日のコラム<中国はなぜ台湾包囲実弾軍事演習を延長したのか?中国政府元高官を単独取材>の文末からの続きである。すな……
本来8月3日から7日までとした台湾包囲実弾軍事演習を、中国軍は8月9日まで継続して行った。なぜ延長したのかを中国政府元高官に単独取材して、中国の本音を引き出した。
◆8月10日に東部戦区連合軍事演習完了を宣言
8月10日、中国人民解放軍東部戦区のスポークスマンである施毅陸軍上級大佐は<東部戦区が台湾島周辺海空域で組織した連合軍事行動は、成功裡に各任務を完了した>と宣言した。
施毅は「最近、台……
台湾包囲実弾軍事演習と同時に、中国軍は大連と山東省で上陸演習と思われる実弾訓練を実施していた。台湾に上陸すれば戦争になるので、それを避けるために他の場所で上陸演習を同時進行させたと解釈できる。
◆北方2ヵ所における同時軍事演習に関する警告
8月6日、中国共産党機関紙「人民日報」は中国式ツイートであるウェイボー(微博)で<航行警告!黄海南部で10日間連続の実弾射撃>という警告を発した。
それに……
アクセス数を増やして金稼ぎをするため、軍事オタクが制作した「4線1点」日本攻略動画が中国のネットで見受けられるが、日本の軍事ジャーナリストなどが引っかかっていることを知った。注意を喚起したい。
◆中国ネットの軍事オタクが出現する背景
中国には約10億人のネット民(ネットユーザー)がいて、2021年6月のデータによれば、30-39歳のネット民の占める割合が20.3%で、全ての年齢層の中で最も多い……
1947-48年に起きた惨劇「チャーズ」が長春で起きた背景にはカイロ宣言がある。宣言には「日本が中国人から盗取した一切の地域を中華民国に返還する」とあり、その象徴が「満州国の新京(=長春)」だったからだ。蒋介石は「中華民国の領土主権は誰の手の中にあるか」を国際社会に示したかった。
◆カイロ会談が行われた背景
1943年11月22日、アメリカのルーズベルト大統領とイギリスのチャーチル首相および「……
8月3日、台湾海峡に関するG7外相声明が発表されたが、第二次世界大戦で勝利した中華民国を国連から追い出し、中華人民共和国を、中国を代表する唯一の国家として認めたのは誰かを忘れるな。台湾問題を生んだのはアメリカだ。
◆台湾海峡の平和及び安定の維持に関するG7外相声明
8月3日、「台湾海峡の平和及び安定の維持に関するG7外相声明」が発表されたが、日本の外務省のウェブサイトに日本語版が発表されたのは……
カテゴリー
最近の投稿
- トランプ氏の第2期政権:米国の価値観の再確認と台湾の戦略的位置づけ
- AI界の革命「中国発ディープシーク生成AI」の衝撃 トランプ2.0のAI政策を揺るがす
- 米大統領就任前夜に寄せて
- 中国に甘いトランプ大統領 就任式から見える心情と揺れる弱点
- Trump’s Second Term: Reaffirming American Values and Taiwan’s Strategic Position
- Corruption Among Chinese Military Officials: Why is it Concentrated in the Rocket Force?
- On the Eve
- 中国がGDP成長率発表 数値に疑問を呈した中国のエコノミストの正当性は?
- 日本の鉄鋼を潰して中国の世界トップを維持させるバイデン大統領のUSスチール買収禁止令
- 英国の対中政策、苦境の1週間