11月7日で台湾有事に関する「高市発言」から1年になる。11月18~19日に中国の深圳で開催されるAPEC首脳会議(深圳APEC)で「習近平・高市」会談はあり得るのか?
◆「米中露戦後秩序の構図」まで構成して台湾統一を成し遂げようとしている習近平が、安易な妥協をするはずがない
昨年11月7日の高市首相による台湾有事に関する発言以降、日中関係は悪化したまま改善の兆しは見られていない。
中国側は……
10月13日、「中国の黒竜江省代表団が北方四島の一つ択捉(えとろふ)島を訪問し市場視察を行なった」とロシアのサハリン政府が発表した。一方、シンガポールの「聯合早報」は現地島民の情報として、訪問した期間は10月9日~11日であると報道している。
この事実に対して高市首相は「適切に対応」と言っているが、事態はそんなに単純なものではない。
戦後の中国の北方領土に対する姿勢の推移を考察すると、習近平国……
イラン戦争を起こしたために窮地に追い込まれたトランプ大統領は10月9日、プーチン大統領との電話会談でロシア産ディーゼル燃料(軽油)の世界市場への供給を拡大させることで合意した。一方、9月24日の米中首脳会談では習近平国家主席に対して石油精製製品の増産を要請している。
自分がイラン攻撃などを始めなければ、中露に頭を低くして懇願する必要もなかったはずだ。11月の中間選挙における支持率が、石油精製製品……
10月9日の共同通信によれば<岩屋氏「軍国主義」の批判に苦言 中国に日中共同声明の再確認提案>したとのこと。「高市発言」の撤回は難しいので、その代替案として提案したようだが、あまりに習近平が何を狙っているかを理解していないと言わざるを得ない。
習近平が狙っているのは、10月7日の論考<習近平の「米中露戦後秩序の構図」は、日本を「新型軍国主義」と指摘することによって何を狙っているのか?>あるいは1……
10月1日の論考<WWⅡの同盟国・米中の敵国は日本 そこに潜む中国の恐るべき「新型軍国主義・日本とG2」構図>では、米中が「フライング・タイガース」というキーワードを軸に、かつての共同の敵国・日本に向き合っている構図を分析した。
今回は米中に露(ロシア)が加わって、日本を敗戦に追い込んだ連合国枠組みの現代版が動きつつあるのを解説したい。
習近平の狙いや、何処(いずこ)に?
◆狙いは台湾統一
……
9月26日の論考<トランプ「中国は同盟国」発言は事前に習近平と調整 梯子を外された高市首相>の「追記3」に書いたように、米中首脳会談の成果文書にさえ「米中は第二次世界大戦のときは同盟国だった」事実を明記した。これは、9月22日に国連総会で「国連憲章から敵国条項を削除せよ」と主張した高市首相と「トランプ・習近平」ペアが真っ向から対峙する形を招いている。
本稿では、それならなぜトランプ大統領が「第二……
9月24日、米中首脳会談を終え、歓迎式典でスピーチしたトランプ大統領は、第二次世界大戦のときに「中国はアメリカの同盟国だった」と述べたが、この言葉はアドリブではなく、会談前から周到に米中両国間で調整したものと判断される。
日本では、高市首相が機先を制して米中首脳会談の前にトランプと日米首脳会談をして「対中認識を共有し日米同盟の絆の強さを再認識した」と宣言しているだけに、トランプのこの言葉はあくま……
習近平国家主席が訪米する2週間ほど前のタイミングで、米シンクタンク「Defense Priorities(防衛優先)」(非政府機関)は9月10日、<アジアにおける第二列島線戦略>という見出しの報告書(以下「報告書」)を公開した。そこには「台湾問題不介入、日米同盟解消…」などの衝撃的な将来的戦略が書かれている。当該シンクタンクのOBは現トランプ政権のヘグセス戦争(元国防)長官に召し抱えられており、一……
9月12日、BRICS首脳会議に参加していた習近平国家主席が脳卒中を起こして今は北京で昏迷状態にあるという「噂」が世界を駆け巡り、日本でもそれに飛びついている一部のメディアがある。9月24日には訪米を控えているだけに、中国に関心を持っている人なら誰でも、多少はその「噂」の真偽のほどを知りたいと思うだろう。
そこで、その噂がどこから出て、実際はどういう状況であったのか、証拠写真を交えながらその「正……
8月21日、中国とエジプトが連合軍事演習「文明の鷲」を行った際、中国は戦闘機を6000km以上、9時間かけてエジプトまで飛行させ「遠征能力」を実証した。そのエジプトに習近平国家主席が降り立ったのは9月1日、キルギスでのSCO(上海協力機構)首脳会談を終えたその夜のことだ。
習近平が狙っているのは「中東とアフリカをつなぐ要衝」エジプトを掌握することである。ホルムズ海峡が米イスラエルによるイラン急襲……
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