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2018年 中国アフリカ協力フォーラム(北京)(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
「トランプ関税」と習近平「漁夫の利」その2 アフリカ編:ゼロ関税で購買欲刺激、太陽光パネル独壇場
2025-08-28
トランプ関税により中国の習近平が「漁夫の利」を得ていることに関して、今回はアフリカを対象として考察する。 トランプ1.0(2017年~2021年)のときに激しい制裁を受けた習近平政権は、アメリカを消費対象国としていたことから離脱し、アメリカ以外の国へとシフトしていった。中でもアフリカの購買欲を成長させるという戦略に早くから出ており、それはトランプ2.0の高関税により一気に加速ししている。 たと……
中国 抗日戦争勝利80周年軍事パレードのリハーサル(写真:ロイター/アフロ)
日本政府が中国の抗日行事に「参加自粛」呼びかけたのは賞賛すべき もう一歩進んで具体的理由を示すべきか
2025-08-26
8月24日、日本の共同通信は<中国の抗日行事に「参加自粛を」 日本政府、各国に呼びかけ>という見出しでハッとするような報道をした。日本政府が「遺憾砲」以外に、こうして具体的に「参加自粛」を欧州やアジア各国に外交ルートを通して呼びかけたことなど、未だかつて聞いたことがないように思う。正直、「石破政権、なかなかやるじゃないか」と思った。 可能ならば、なぜ「抗日行事」が始まったのかを直視し、中国共産党……
インドのモディ首相と中国の習近平国家主席(写真:ロイター/アフロ)
「トランプ関税」と習近平「漁夫の利」 その1:接近する中印
2025-08-25
トランプ大統領は非常事態宣言をすることによって米議会を通さずにSNSと大統領令に基づいてのみ対米貿易相手国に高関税を宣言してきた。7月31日の大統領令では「中国以外の対米貿易国に対する関税」を公表。8月7日から実施されている。 中国だけが優遇されて関税賦課猶予期間を11月10日まで延期されているのは、たとえば4月13日の論考<米軍武器の部品は中国製品! トランプ急遽その部品の関税免除>や4月16……
第9回アフリカ開発会議(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
アフリカ開発「日中米露比較」を通した評価表 日本はなぜ対アフリカ交易が成長しないのか
2025-08-22
8月20日から横浜市で開催されていた「第9回アフリカ開発会議」(TICAD9)が22日に「横浜宣言」を採択して閉幕した。宣言では石破首相が打ち出したという新構想「インド洋・アフリカ経済圏イニシアチブ」の理念が盛り込まれているようだが、バイデン政権時代のアメリカ同様、何やら習近平が提唱した「一帯一路」構想および「グローバル発展」イニシアチブを彷彿とさせる。事実、日本の報道でも「域内で影響力を強める中……
米中半導体産業(写真:ロイター/アフロ)
トランプ「半導体に100%の関税」 追い上げる中国製半導体
2025-08-09
トランプ大統領は8月6日、「海外から米国が輸入する半導体に約100%の関税を課す」と表明した。但し「米国内で生産を約束している場合あるいは米国内ですでに生産中の場合は、関税は課されない」という条件が付いている。 目的は「米国における半導体産業を復活させること」なのだが、海外からの輸入を喰いとめて、海外の半導体企業を(力づくで)米国に移転させ米国で半導体を製造させることによって「米国の半導体産業を……
頼清徳総統(写真:ロイター/アフロ)
台湾総統のニューヨーク立ち寄りを拒否したトランプ政権の顛末 「米中台」三角関係を読み解く
2025-07-31
フィナンシャル・タイムズ(FT)は7月28日、「習近平国家主席との会談予定や米中貿易合意に向けての交渉のさなか、トランプ大統領は習近平との関係を重んじて、頼清徳総統が8月にニューヨークに立ち寄るのを拒否した」と報道した(登録、有料)。中国側の猛烈な抗議を配慮した結果だという。 すると、「トランプは中国大陸を重んじて台湾をないがしろにした」と、台湾メディアは燃え上がった。特に「なにも、頼清徳に世界……
出典:CIAの公式YouTubeチャンネル
CIAが中国人スパイをネットで公募 日本はこのままでいいのか?
2025-07-29
アメリカCIA(Central Intelligence Agency=中央情報局)のYouTubeチャンネルが、中国人向けにスパイを公募する動画を今年5月1日にネット公開していたことがわかった。 その大胆さに驚く。 中国政府はもちろん真正面から抗議している。 もともとNED(National Endowment for Democracy=全米民主主義基金)が水面下で中国人にスパイ活動を勧……
台湾で最大野党議員のリコール投票へ 反対派が集会(写真:ロイター/アフロ)
台湾の野党議員リコール投票はなぜ大敗したのか?
2025-07-27
7月26日、台湾で最大野党・国民党立法委員(国会議員に相当)(以後、議員)に対するリコール(解職請求)投票が行われたが、頼清徳政権(民進党)側は大敗を喫した。その原因を中共のプロパガンダ(浸透工作)のせいにする傾向が強い。そういった要因は否定できないものの、頼清徳政権自身の「言論弾圧」と言ってもいいほどの過度な取り締まりが横行していたという経験をしたばかりだ。 実は今年初夏、台湾の「隠された歴史……
習近平国家主席(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
習近平失脚説 噂とフェイクと報道 PartⅢ―胡春華の巻
2025-07-24
習近平失脚説に関して、もう一つ解明しなければならない問題がある。 それは(共青団出身の)胡春華が習近平に代わってトップに躍り出るだろうという「噂」と「期待」と「もっともらしい裏付け」だ。その裏付けは「6月23日に開催された全国政治協商会議常務委員会の開幕会(≒開幕式)の司会を胡春華がした」という事実を、「胡春華が常務委員会を主催した」と誤解釈したことから始まる。そのため「遂に胡春華が表舞台に躍り……
米LAで反中デモの瞑想をする法輪功信者(学習者)(写真:ロイター/アフロ)
習近平失脚説 噂とフェイクと報道のフローチャートPartⅡ
2025-07-17
本稿では、7月14日の論考<習近平失脚説 噂とフェイクと報道のフローチャートPartI>(以後、PartⅠ)の続きを書く。PartⅠの最後に書いたように、7月8日のTBSの<「中国で権力の移行が起きている」"独裁"強めた習主席"失脚"あるのか【7月8日(火)#報道1930】|TBS NEWS DIG>が土台としていた台湾の沈明室氏は、毎日のように法輪功のメディアである大紀元と接触をしていたことがわ……
Mao Zedong: The Man Who Conspired with the Japanese Army
『Mao Zedong: The Man Who Conspired with the Japanese Army』

by Homare Endo(Bouden House) 米中新産業WAR トランプは習近平に勝てるのか?
『米中新産業WAR トランプは習近平に勝てるのか?』

遠藤誉著(ビジネス社)
嗤(わら)う習近平の白い牙――イーロン・マスクともくろむ中国のパラダイム・チェンジ
嗤(わら)う習近平の白い牙――イーロン・マスクともくろむ中国のパラダイム・チェンジ

遠藤誉著(ビジネス社)
習近平が狙う「米一極から多極化へ」 台湾有事を創り出すのはCIAだ!
習近平が狙う「米一極から多極化へ」 台湾有事を創り出すのはCIAだ!

遠藤誉著(ビジネス社)
習近平三期目の狙いと新チャイナ・セブン
習近平三期目の狙いと新チャイナ・セブン

遠藤 誉 (著)、PHP新書
もうひとつのジェノサイド 長春の惨劇「チャーズ」
もうひとつのジェノサイド 長春の惨劇「チャーズ」

遠藤 誉 (著)、実業之日本社
ウクライナ戦争における中国の対ロシア戦略 世界はどう変わるのか
ウクライナ戦争における中国の対ロシア戦略 世界はどう変わるのか

遠藤 誉 (著)、PHP
ポストコロナの米中覇権とデジタル人民元
裏切りと陰謀の中国共産党建党100年秘史 習近平 父を破滅させた鄧小平への復讐

遠藤 誉 (著)、ビジネス社
ポストコロナの米中覇権とデジタル人民元
ポストコロナの米中覇権とデジタル人民元

遠藤 誉 (著), 白井 一成 (著), 中国問題グローバル研究所 (編集)
Japanese Girl at the Siege of Changchun: How I Survived China's Wartime Atrocity
Japanese Girl at the Siege of Changchun: How I Survived China's Wartime Atrocity

Homare Endo (著), Michael Brase (翻訳)
米中貿易戦争の裏側 東アジアの地殻変動を読み解く
米中貿易戦争の裏側 東アジアの地殻変動を読み解く

(遠藤誉著、毎日新聞出版)
「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか 
「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか 

(遠藤誉著、PHP研究所) 毛沢東 日本軍と共謀した男
『毛沢東 日本軍と共謀した男』

遠藤誉著(新潮新書)

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