5月30日、アメリカは「宇宙外交戦略」を公表し、中国への対抗を鮮明にした。その中国が宇宙開発ハイテク化のために腐敗撲滅をしていたのを、日本は国益を考えず、権力闘争として嘲笑った。その罪は重い。
◆アメリカが中露対抗のための「宇宙外交戦略」を発表
5月30日、ワシントンタイムズはState Dept.: Space diplomats to counter China, Russia with ……
NHKではロシアのミシュスチン首相の訪中はG7における激しい対中露非難に追い詰められ、それに対抗した結果だと解説し、日本全国をミスリードした。実際は、習近平のモスクワ訪問時に訪中が決まっていた。
この構造を見逃すと、習近平がいま何を狙っているかが全く見えてこない。
◆ミシュスチン首相の訪中は、3月21日に習近平との会談で約束されていた
ミシュスチン首相の訪中を受け、NHKは「中国問題専門家」……
G7は「平和」を名目に、徹底してウクライナ戦争を加速させ、世界の分断を一気に深めただけでなく、第三次世界大戦をも招来させる役割を果たした。米国軍事安全保障関連シンクタンクの公開書簡から読み解く。
◆中国で報道されたアメリカ軍事安全保障シンクタンクの公開書簡
5月18日22時32分、中国共産党が管轄する中央テレビ局CCTVが<元米国当局者:アメリカとNATOはロシアの安全保障要求を無視し、その結……
ゼレンスキー大統領は訪日前にロシア制裁を行っていないアラブ連盟首脳会議で講演した。日本ではアラブ諸国をまで説得したと絶賛しているが、そうだろうか?その背後で周到に動いていた習近平の狙いを考察する。
◆「見て見ぬふりをするな」とゼレンスキーがアラブ連盟に
訪日する前の5月19日、ウクライナのゼレンスキー大統領はサウジアラビア(以後、サウジ)で開催されていたアラブ連盟首脳会談に招待され、首脳たちを……
18-19日、習近平は西安で中央アジア5ヵ国との首脳会議を開いた。日本では常套句のように「G7に対抗するため」と報道しているが、そのような解釈では中国の真相を見抜くことはできない。何が起きていたのか、カザフスタンを例に取って考察する。
◆中国・カザフスタンの間に横たわる深刻な問題
1991年末に旧ソ連が崩壊すると、中国は待ち構えていたようにソ連圏から独立した国々を駆け巡り国交を樹立した。その最……
4日、米国家情報長官は台湾有事で世界経済は年間134兆円の打撃を受けると警告した。しかし台湾を自国領土と位置付ける中国には台湾を武力攻撃する理由はない。武力攻撃させるため台湾の独立派を応援しているのは日米ではないのか。
◆台湾有事で年間134兆円の打撃を受けると米国家情報長官
5月5日、「ワシントン共同」は<台湾有事で130兆円打撃 米長官、半導体生産停止>と報道した。それによれば、アヴリル・……
ここ30年来のスーダン紛争長期化は、全米民主主義基金がもたらしたものだが、中国はアフリカを含めた紛争調停組織を設立し、岸田首相もアフリカ歴訪で調停に意欲を表明。その真相とゆくえを考察する。
◆スーダン紛争長期化の犯人は全米民主主義基金NED
2023年4月15日、アフリカ北東部スーダンの首都ハルツームで、国の実権をめぐって争う、国軍と準軍事組織「迅速支援部隊(RSF)」の戦闘が始まった。
ア……
訪中帰国時の機内取材でマクロン大統領は台湾問題などに関して語ったが、ロイターやAFPが対米忖度の二次情報記事を発信。そこには欧州の対米追従に温度差がある。フランスの自主独立性と対中関係とともに考察する。
◆マクロン大統領訪中後帰国時の2社独占による機内取材
マクロン大統領は、4月9日のコラム<「習近平・マクロン」蜜月と二人の壮大な狙い>に書いたように、4月7日、北京から広州に向かった。その後、……
訪中したマクロン大統領と北京で会談した習近平国家主席は終始上機嫌で、広州に行ったマクロンを追って広州へ。マクロンはウクライナ戦争「和平案」にも賛同した。驚くべきことに、共同声明には中仏軍事協力がある。
◆マクロン、習近平「和平案」に賛同――バイデンからも頼まれ
4月5日から7日の日程で、フランスのマクロン大統領は国賓として訪中し、閲兵式や公式会談、晩餐会など、習近平国家主席から盛大な歓迎を受け……
中国がイラン・サウジの和睦を仲介して以来、中東における和解外交雪崩現象が起き、同時に中東やASEAN、BRICSなどが中国と提携しながら脱ドル現象を加速させている。背景にあるのは何か?
◆中国が仲介したイラン・サウジ和睦後、中東で和解外交雪崩現象
今年3月10日、習近平が国家主席に三選したその日に合わせて、中国の仲介により北京でイランとサウジアラビア(以下、サウジ)が和睦したことを発表した。こ……
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