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スリランカ経済危機でデモ隊が大統領官邸に突入(写真:ロイター/アフロ)
スリランカ経済危機でデモ隊が大統領官邸に突入(写真:ロイター/アフロ)
スリランカ大統領「デフォルト」で国外逃亡:主原因は有機農業、中国債務わずか10%
2022-07-14
スリランカがデフォルトに陥り、大統領が国外逃亡した。原因は中国の「一帯一路」の「債務の罠」かと反射的に思うが、なんと主たる原因は大統領の気まぐれな有機農業命令で、中国からの債務はわずか10%だった。 ◆スリランカがデフォルトに陥り大統領が海外逃亡 5月19日、スリランカが国家としてデフォルト(債務不履行)に陥り、ゴタバヤ・ラジャパクサ大統領が7月13日未明、軍用機で夫人と護衛一人を付けてモルデ……
作家・佐藤愛子さんから頂いた手紙
作家・佐藤愛子さんから頂いた手紙
作家・佐藤愛子さんからの返事 戦後の長春での惨劇「チャーズ」について
2022-07-11
作家・佐藤愛子さんから返事があった。『もうひとつのジェノサイド 長春の惨劇「チャーズ」』に関するコメントだ。極限状態で人がどう生きるかをとことん問い詰めた意味では、文学だとも言えるとのお言葉を頂いた。 ◆作家・佐藤愛子さんからの手紙と電話 7月3日に出版された『もうひとつのジェノサイド 長春の惨劇「チャーズ」』に関して、作家の佐藤愛子さんから返事を頂いた。 まず、電話での第一声は「わたし、興……
安倍元首相の逝去に対し、海外でも哀悼の意(写真:ロイター/アフロ)
安倍元首相の逝去に対し、海外でも哀悼の意(写真:ロイター/アフロ)
中露首脳の「安倍氏訃報」への反応と取材から見える日本の立ち位置
2022-07-10
安倍元首相の訃報を受け、習近平国家主席や李克強首相あるいはプーチン大統領などがそれぞれ弔電を送っている。取材による生の声を含め、そこから見える今後の日本の立ち位置を考察する。 ◆習近平国家主席からの弔電 7月9日、習近平国家主席は岸田首相宛に弔電を送った。弔電の内容に関して中国外交部は以下のように報道している。 ――2022年7月9日、習近平国家主席は安倍晋三元首相の逝去にあたり、日本の岸田……
安倍元首相の訃報(写真:つのだよしお/アフロ)
安倍元首相の訃報(写真:つのだよしお/アフロ)
安倍元首相銃撃事件、中国で「SPは何してるのか?」
2022-07-09
安倍元首相が撃たれて亡くなられた。怒りが込み上げ、無念でならない。全世界が悲しんでいるが、中国のネットは特に「SPは何してるのか?」というコメントに満ち満ちている。平和ボケ日本が安倍氏の命を奪った。 ◆あってはならない蛮行 あってはならない蛮行だ。全世界が悲しんでいる。ワシントンやニューヨークあるいはモスクワや北京にいる友人からも哀悼の意を表するメールが数多く来ている。 あの中国の国営放送や……
大統領令を発布したプーチン大統領(写真:ロイター/アフロ)
「サハリン2」、プーチン大統領令と習近平の狙い
2022-07-06
先月末、プーチンは「サハリン2」を引き継ぐ新会社を設立する大統領令を発布。シェルが抜ければ中国が入り込む可能性が高かったが、思いもかけない事情が急展開している。習近平はサハリン3を虎視眈々と準備。 ◆プーチンの大統領令はなぜ出されたのか? サハリン2管理運営会社は、なんと、「バミューダ法人」 6月30日、プーチン大統領は日本のエネルギー源の一つである「サハリン2」の運営主体の再編を命じ、新会……
『もうひとつのジェノサイド 長春の惨劇「チャーズ」』のカバー帯を筆者撮影
『もうひとつのジェノサイド 長春の惨劇「チャーズ」』のカバー帯を筆者撮影
作家・佐藤愛子さんと『もうひとつのジェノサイド 長春の惨劇「チャーズ」』
2022-07-04
1983年、長春の惨劇「チャーズ」に関して書いた筆者を世に出してくれたのは作家の佐藤愛子さんだ。そのころ来日していた中国人留学生たちも「チャーズ」の本を讃えてくれた。それがなぜ今では書いた人が犯罪者扱いされるのか? ◆女性の書き手を募った女性ヒューマン・ドキュメンタリー大賞 1982年夏、当時助手として勤めていた一橋大学の近くの電柱に「あなたの思いを百枚の原稿用紙に綴りませんか?」という広告が……
香港返還25周年記念で演説する習近平国家主席(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
香港返還25周年記念で演説する習近平国家主席(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
習近平香港演説の「ゆとり」の裏に「人民元で決済する露印」や「中国に回帰する欧州経済」
2022-07-02
習近平が香港を訪問し中国返還25周年記念講演をした。話し方がゆったりしていて奇妙に「ゆとり」があった。背後で露印などが人民元で交易する現象が起きているからなのか、それとも民主を抹殺し終えた自信なのか。 ◆「5年ごとに行われている本土国家主席による演説」と「一国二制度の定義」 7月1日、香港の中国返還25周年記念で講演をした。 香港の返還「5周年記念」から始まって、基本的に「10周年記念」、「……
1947~48年にかけて長春を食糧封鎖した包囲網の鉄条網の残骸
1947~48年にかけて長春を食糧封鎖した包囲網の鉄条網の残骸
「チャーズ」の跡はどうなっているか? 抹殺された長春のジェノサイド
2022-06-30
2000年頃まで長春の「チャーズ」の跡は餓死体が多いため土地開発ができず放置されていたが、2000年に入ると地下を掘ることが可能になり、習近平政権になってから「完全抹殺」が加速した。 ◆半世紀後も包囲網の鉄条網がそのまま朽ちて放棄 6月27日のコラム<許せない習近平の歴史改ざん_もう一つのジェノサイド「チャーズ」>に書いたように、当時国民党が支配していた長春市は、1947年晩秋から共産党軍によ……
筆者が1994年9月20日に撮影した「チャーズ」の包囲網の残骸の一部
もう一つのジェノサイド「チャーズ」の真相を書いた中国人は次々と逮捕される
2022-06-28
長春の惨劇「チャーズ」を書いた中国人は次々に逮捕されている。筆者の場合は、北京の日本国大使館の役人により中国政府に密告された。習近平政権になると中国政府のシンクタンクから筆者に突然警告メールが来た。 ◆最初に逮捕されたのは『雪白血紅』の著者 最初に逮捕されたのは1989年8月に『雪白血紅』というタイトルで長春の食糧封鎖を書いた張正隆氏(1947年生まれ)だ。中国人民解放軍文芸部の人間で、当時の……
1994年9月20日、筆者撮影。世界に一枚しかない、1948年の鉄条網の残骸。
1994年9月20日、筆者撮影。世界に一枚しかない、1948年の鉄条網の残骸。
許せない習近平の歴史改ざん_もう一つのジェノサイド「チャーズ」
2022-06-27
1947‐48年、長春市は中国共産党軍に食糧包囲され数十万の一般市民が餓死した。二重の包囲網「チャーズ」の柵門を開けなかったのは中共軍だ。それを国民党のせいにした本が中国で出版された。生き証人として許せない。 ◆食糧封鎖は2回目の日本人帰国直後から開始された 1946夏、終戦後に中国に遺された日本人約百万人の日本帰国があった。これを「百万人遣送」と称する。このとき中国吉林省長春市にいた私の一家……