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全人代の開会式(写真:新華社/アフロ)
新たな戦略も、中身は変わらず? 経済統合か安全保障協力か:第15次5カ年計画で示された中国の台湾政策を再考する
2026-03-18
※この論考は2025年3月9日の<Old Wine in a New Bottle? When Economic Integration Meets Security Alignment: Rethinking China’s Taiwan Policy in the “15th Five-Year Plan”>の翻訳です。   中国の年次「両会」期間中、中国政府は中華人民共和国国民……
2026年3月、全国人民代表大会における習近平国家主席(写真:ロイター/アフロ)
トランプ訪中延期から見える習近平の思惑と米中首脳の力関係
2026-03-17
3月14日、トランプ大統領はイランが封鎖しているホルムズ海峡航行再開に向けて中国にも護衛艦派遣などの協力を求めた。3月15日のフィナンシャルタイムズのインタビューによると「協力しなければ訪中を延期する可能性がある」と「脅し」をかけていたくらいだ。 しかし16日(日本時間17日)になると一転。トランプは「交戦中にホワイトハウスを空けるのは良くない」という理由で訪中延期を宣言し、「中国が護衛艦派遣に……
ホルムズ海峡と石油 (写真:ロイター/アフロ)
エネルギーが戦略的結節点へ:地経学的競争の中で変化する中国の地政学的空間
2026-03-14
※この論考は2025年3月5日の<From Energy to Strategic Nodes: Rethinking China’s Geopolitical Space in an Era of Geoeconomic Competition>の翻訳です。 1. エネルギー地政学:サプライチェーン再編に伴う戦略的圧力 世界のエネルギー情勢では、米国政府が発端となった2つの動きが大きな注目を……
人民元(写真:beauty_box/イメージマート)
人民元の国際化
2026-03-11
※この論考は2月27日の< Internationalizing the Renminbi>の翻訳です。 通貨を巡る中国政府の願望 中国共産党の主要な政治理論誌『求是』に掲載された最近の論説について報じたフィナンシャル・タイムズによると、習近平は中国の通貨である人民元が「強力な通貨」となり、「国際貿易、投資、外国為替市場で広く使用され、準備通貨の地位を獲得する」必要があると述べたという。それも……
2026年3月5日、全人代に出席する習近平国家主席(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
イラン「ホルムズ海峡通行、中露には許可」
2026-03-06
3月5日、イランは「米・イスラエル・欧州の船はホルムズ海峡通行禁止」と発表した。ということは「中国やロシアには通行を許可する」と宣言したのに等しい。 日本のメディアではアメリカ・イスラエルのイラン攻撃によって中国が非常に不利な状況に追い込まれたとして「中露敗北」という言葉までが躍っているが、実際は逆である現実を直視しなければならない。   ◆イランが「米・イスラエル・欧州の船はホルムズ海峡通……
3月5日、全人代で政府活動報告をする李強首相(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
なぜ全人代で李強首相は「覇権主義と強権政治に断固反対」を読み飛ばしたのか?
2026-03-06
3月5日、日本時間午前10時から北京で始まった全人代(全国人民代表大会)の政府活動報告で李強首相が「覇権主義と強権政治に断固として反対する」と「述べた」のか「読み飛ばした」のかに関して日本の報道が揺れた。 NHKは昼間のニュースでは読み飛ばしてないものとして報道し、共同通信は12時台に読み飛ばしたことに注目してニュースを配信した。するとNHKは夕方のニュースで読み飛ばしたと報道内容を変更した。 ……
イラン攻撃を断行したトランプ大統領(写真:ロイター/アフロ)
イラン爆撃により中国はダメージを受けるのか?
2026-03-03
イランとアメリカが核開発問題に関して協議している最中であるにもかかわらず、アメリカとイスラエルはイランを爆撃し、ハメネイ師らを殺害した。これに関して、中国は即時停戦を求め激しく抗議しているが、イラン爆撃により中国がダメージを受けるかと言ったら、実利的なデータとしては、ほぼないと言っていい。 しかし、もし予定されているトランプ訪中時期(3月末)に至ってもなお、イラン攻撃が続いているとすれば、習近平……
習近平国家主席(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
習近平の思惑_その3 「高市発言」を見せしめとして日本叩きを徹底し、台湾問題への介入を阻止する
2026-02-26
2月10日の論考<高市圧勝、中国の反応とトランプの絶賛に潜む危機>に書いたように、2月8日の高市圧勝を受けて、中国外交部は再び「高市発言」の撤回を求めている。高市早苗首相が撤回などするはずがないので、「高市政権が続く限り日本叩きをやめない」と宣言したようなものだ。事実中国商務部は2月24日にも、新たな対日制裁リストを発表している。 一方、王毅外相兼中共中央政治局委員は2月14日、ミュンヘン安全保……
トランプ大統領と習近平国家主席(2025年10月、韓国で)(写真:ロイター/アフロ)
習近平の思惑_その2 台湾への武器販売を躊躇するトランプ、相互関税違法判決で譲歩加速か
2026-02-24
2月6日の論考<トランプ「習近平との春節電話会談で蜜月演出」し、高市政権誕生にはエール 日本を対中ディールの材料に?>で書いたように、2月4日の春節電話会談で習近平は「アメリカは台湾への武器販売を慎重に扱わなければならない」とクギを刺している。これに関してトランプが譲歩し始めているというアメリカ発の情報が2月18日頃から出始めていた。 そこに加えて2月20日、米連邦最高裁がトランプの相互関税は違……
習近平国家主席(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
習近平の思惑_その1 「対高市エール投稿」により対中ディールで失点し、習近平に譲歩するトランプ
2026-02-19
2月10日の論考<高市圧勝、中国の反応とトランプの絶賛に潜む危機>の末尾に書いたように、習近平はトランプが「高市圧勝」への祝賀メッセージを2月9日にTruthに投稿したあと、反応を見せていない。 むしろ沈黙を続けることによって、トランプに無言の圧力を掛けているように見える。 トランプは、習近平が今もっとも敵対している高市早苗に、選挙中にエールを送り、かつ圧勝後には絶賛の祝辞を送ったのだから、習……