第20回党大会最終日に胡錦涛が中途退席したことに関して様々噂が飛んでいるので北京の関係筋に確認した。胡錦涛は党大会を管理監督する主席団代表なので、党大会における討議内容に関しては全て事前に知っていたとのことだ。
では何が起きたのか?
◆胡錦涛事件に対するさまざまな憶測
10月22日、第20回党大会最終日の休憩時間に、胡錦涛前国家主席が中途退場するという事件が起きた。何と言っても全世界のカメラ……
10月27日、新チャイナ・セブンが揃って延安を視察。習近平がいかに父の敵討ちのために新政権を創ったかの証拠だ。NHKは反腐敗で投獄した一派からの報復を恐れるために権力の座に続けると解説していたが、真相を見る勇気と視点を持っていただきたい。
◆27日、新チャイナ・セブンが「革命の聖地」延安に
10月27日、新チャイナ・セブンは最初の視察地として、習近平の父・習仲勲が創った「革命の聖地」延安を選ん……
23日正午、一中全会が終わり、新チャイナ・セブンが発表された。習近平以外のメンバーを通して、習近平三期目の指導部の構成と、習近平政権とは何ぞやに関して考察したい。
◆新チャイナ・セブンのメンバー
第20回党大会は10月22日に中共中央委員会委員205人を選んで閉幕した。
その中央委員会の委員が23日午前に一中全会(第一回中央委員会全体会議)を開催して、中共中央政治局委員25人と中……
米中覇権競争の最中、習近平三期目が世界的に注目されているが、日本では支持率暴落の岸田首相が長男を首相秘書官に起用した。外圧の有無や、派閥と世襲がもたらす国力の差に関して考察する。
◆支持率低迷中の岸田首相が長男を起用する日本の怪
10月4日、岸田首相は公設秘書で長男の翔太郎氏を、政務担当の首相秘書官に抜擢した。松野官房長官は「人事は適材適所の考え方で行なっている」と答弁し、岸田首相も同様の弁明……
習近平に「領袖」という呼称が付くのではないか、だとすれば毛沢東に次ぐ呼称だと最近になって言われているが、2017年から習近平は「領袖」と呼ばれているし、また鄧小平に失脚させられた華国鋒国家主席も「領袖」と呼ばれていた。
◆習近平は2017年から「領袖」と位置付けられている
2017年11月17日、中国政府は<習近平:新時代の道案内人>という見出しの報道を行った。その中で、習近平に関して「(10……
江沢民・胡錦涛政権ともに二期目の国家副主席が次の政権の国家主席になるという慣例で動いてきたため政治局常務委員だった。しかし習近平政権では一期目だけでなく二期目の国家副主席も政治局常務委員ではない。
◆江沢民・胡錦涛政権ともに二期目の国家副主席が次期政権の国家主席に
毛沢東や鄧小平時代を別として、鄧小平が指名した江沢民政権以降は、原則、政権二期目の国家副主席(中共中央政治局常務委員)が、次期政権……
10月4日に<中国は台湾「平和統一」を狙い、アメリカは「武力攻撃」を願っている>というコラムを書いたところ少なからぬ読者が真意を誤解なさっているようなので、習近平が抱えているジレンマを改めて述べたい。
◆多くの誤解と石平太郎氏のツイッター
10月4日に<中国は台湾「平和統一」を狙い、アメリカは「武力攻撃」を願っている>というコラムを公開したところ、少なからぬ読者が誤解し、「中国が平和を望むなど……
武力統一をすると台湾人が反共になり共産党の一党支配体制を脅かすので中国は平和統一を狙っている。しかし平和統一だと中国が栄えるので、アメリカは中国を潰すために、中国に台湾を武力攻撃して欲しい。
そのためにアメリカは「台湾政策法案2022」を制定して台湾をほぼ独立国家に近い形で認める方向で動いている。これに力を得て台湾政府が独立を宣言すれば、中国は台湾を武力攻撃する。アメリカはそこに中国を誘い込みた……
中国は「台湾は中国の不可分の領土である」と主張するが、その根拠は中国が国連に加盟する際の国連決議にあるだけで、実際に中国が台湾を領有したことはない。では、誰が領有してきたのかを考察してみよう。
「中華民国」(台湾)の憲法を分析すると、とんでもない「中華民族の掟」が見えてきた。
◆太古の昔からの台湾領有権に関して
今年8月10日に中国政府は「台湾問題と新時代の中国統一事業」という「台湾白書」を……
日中国交正常化の大失敗は台湾との断交という交換条件を呑んだことと、「鄧小平の神格化」により天安門事件後の対中制裁を解除したことだ。それにより中国の強大化を招き、日本は中国への経済依存を今も強化している。
◆毛沢東戦略「一つの中国」に屈服:「中華民国」(台湾)と断交した日米の罪
アメリカが1970年代初期に中国に近づいたのは共和党のニクソン(元)大統領が大統領の再選を狙ったからで、民主党を出し抜……
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