11月4日のドイツ・ショルツ首相の訪中を筆者は「欧州対中戦略の分岐点」と位置付けたが、事実、12月1日にはミシェルEU大統領が訪中し、年明けにはフランス・マクロン大統領の訪中も予定されている。
◆ドイツのショルツ首相の訪中は欧州の分岐点
11月4日、G20(11月15、16日。インドネシア・バリ島)を前にして、ドイツのショルツ首相はフォルクスワーゲン(VW)やシーメンスなど大企業12社のトップ……
少しは期待した日中首脳会談ではあったが、17日まで待たされただけでなく、初対面の場面における岸田首相のあまりもの緊張と慌てぶりは、対談内容が何であれ、すでにその時点で負けている。何を恐れているのか?
◆後回しにされた日中首脳会談
習近平国家主席がインドネシアのバリ島に着いたのは11月14日だ。11月19日のコラム<バリ島での習近平・バイデン対面から見える力関係>に書いたように、14日には、いの……
11月14日、インドネシアのバリ島で習近平とバイデンが対談したが、最初の対面場面を詳細に考察すると、二人の力関係が見えてくる。日本ではカットされているケースが多いので、動画などを確認しながら考察する。
◆大きく違う飛行場での歓迎場面
11月14日、習近平国家主席とバイデン大統領は15日から開催されるG20 首脳会談に参加するために、インドネシアのバリ島にある国際飛行場に、それぞれ降り立った。飛……
バイデンはASEANへのアメリカの影響を高めるべくカンボジア入りし包括的戦略パートナーシップを立ち上げたが、陸続きの中国が早くからASEAN全域で構築している巨大鉄道網プロジェクトなどの影響力に阻まれている。
◆中国を排除するため「長い腕」をASEANに伸ばすバイデン大統領
11月12日、バイデン大統領はカンボジアのプノンペンで、ASEAN(東南アジア諸国連合)と首脳会談を開催し、アメリカとA……
天安門事件でアメリカに亡命した王丹氏が『習近平 父を破滅させた鄧小平への復讐』の中国語版を出版した。北京でも父・習仲勲の本が人気を集めているが鄧小平のことは書いていない。書けば天安門事件批判につながるからだ。
◆王丹氏が『習近平 父を破滅させた鄧小平への復讐』の中国語版を出版
かつて『毛沢東 日本軍と共謀した男』の中国語版を出版してくれたニューヨークのミラー(明鏡)出版社から昨年、連絡があった……
本日、中国独自の宇宙ステーションが正式稼働し始めた。アメリカ主導の国際宇宙ステーションはロシアなしでは有人飛行が困難だが、そのロシアは脱退して中国に協力する予定だ。中国の宇宙制覇がいよいよ始まった。
◆中国宇宙ステーション正式稼働
10月31日午後15時37分、中国が独自に建設してきた「中国宇宙ステーション』の最後の実験モジュール「夢天」が海南省にある文昌発射場から「長征5号B」大型ロケットを……
第20回党大会最終日に胡錦涛が中途退席したことに関して様々噂が飛んでいるので北京の関係筋に確認した。胡錦涛は党大会を管理監督する主席団代表なので、党大会における討議内容に関しては全て事前に知っていたとのことだ。
では何が起きたのか?
◆胡錦涛事件に対するさまざまな憶測
10月22日、第20回党大会最終日の休憩時間に、胡錦涛前国家主席が中途退場するという事件が起きた。何と言っても全世界のカメラ……
10月27日、新チャイナ・セブンが揃って延安を視察。習近平がいかに父の敵討ちのために新政権を創ったかの証拠だ。NHKは反腐敗で投獄した一派からの報復を恐れるために権力の座に続けると解説していたが、真相を見る勇気と視点を持っていただきたい。
◆27日、新チャイナ・セブンが「革命の聖地」延安に
10月27日、新チャイナ・セブンは最初の視察地として、習近平の父・習仲勲が創った「革命の聖地」延安を選ん……
23日正午、一中全会が終わり、新チャイナ・セブンが発表された。習近平以外のメンバーを通して、習近平三期目の指導部の構成と、習近平政権とは何ぞやに関して考察したい。
◆新チャイナ・セブンのメンバー
第20回党大会は10月22日に中共中央委員会委員205人を選んで閉幕した。
その中央委員会の委員が23日午前に一中全会(第一回中央委員会全体会議)を開催して、中共中央政治局委員25人と中……
米中覇権競争の最中、習近平三期目が世界的に注目されているが、日本では支持率暴落の岸田首相が長男を首相秘書官に起用した。外圧の有無や、派閥と世襲がもたらす国力の差に関して考察する。
◆支持率低迷中の岸田首相が長男を起用する日本の怪
10月4日、岸田首相は公設秘書で長男の翔太郎氏を、政務担当の首相秘書官に抜擢した。松野官房長官は「人事は適材適所の考え方で行なっている」と答弁し、岸田首相も同様の弁明……
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