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大統領令を発布したプーチン大統領(写真:ロイター/アフロ)
「サハリン2」、プーチン大統領令と習近平の狙い
2022-07-06
先月末、プーチンは「サハリン2」を引き継ぐ新会社を設立する大統領令を発布。シェルが抜ければ中国が入り込む可能性が高かったが、思いもかけない事情が急展開している。習近平はサハリン3を虎視眈々と準備。 ◆プーチンの大統領令はなぜ出されたのか? サハリン2管理運営会社は、なんと、「バミューダ法人」 6月30日、プーチン大統領は日本のエネルギー源の一つである「サハリン2」の運営主体の再編を命じ、新会……
『もうひとつのジェノサイド 長春の惨劇「チャーズ」』のカバー帯を筆者撮影
『もうひとつのジェノサイド 長春の惨劇「チャーズ」』のカバー帯を筆者撮影
作家・佐藤愛子さんと『もうひとつのジェノサイド 長春の惨劇「チャーズ」』
2022-07-04
1983年、長春の惨劇「チャーズ」に関して書いた筆者を世に出してくれたのは作家の佐藤愛子さんだ。そのころ来日していた中国人留学生たちも「チャーズ」の本を讃えてくれた。それがなぜ今では書いた人が犯罪者扱いされるのか? ◆女性の書き手を募った女性ヒューマン・ドキュメンタリー大賞 1982年夏、当時助手として勤めていた一橋大学の近くの電柱に「あなたの思いを百枚の原稿用紙に綴りませんか?」という広告が……
香港返還25周年記念で演説する習近平国家主席(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
香港返還25周年記念で演説する習近平国家主席(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
習近平香港演説の「ゆとり」の裏に「人民元で決済する露印」や「中国に回帰する欧州経済」
2022-07-02
習近平が香港を訪問し中国返還25周年記念講演をした。話し方がゆったりしていて奇妙に「ゆとり」があった。背後で露印などが人民元で交易する現象が起きているからなのか、それとも民主を抹殺し終えた自信なのか。 ◆「5年ごとに行われている本土国家主席による演説」と「一国二制度の定義」 7月1日、香港の中国返還25周年記念で講演をした。 香港の返還「5周年記念」から始まって、基本的に「10周年記念」、「……
1947~48年にかけて長春を食糧封鎖した包囲網の鉄条網の残骸
1947~48年にかけて長春を食糧封鎖した包囲網の鉄条網の残骸
「チャーズ」の跡はどうなっているか? 抹殺された長春のジェノサイド
2022-06-30
2000年頃まで長春の「チャーズ」の跡は餓死体が多いため土地開発ができず放置されていたが、2000年に入ると地下を掘ることが可能になり、習近平政権になってから「完全抹殺」が加速した。 ◆半世紀後も包囲網の鉄条網がそのまま朽ちて放棄 6月27日のコラム<許せない習近平の歴史改ざん_もう一つのジェノサイド「チャーズ」>に書いたように、当時国民党が支配していた長春市は、1947年晩秋から共産党軍によ……
筆者が1994年9月20日に撮影した「チャーズ」の包囲網の残骸の一部
もう一つのジェノサイド「チャーズ」の真相を書いた中国人は次々と逮捕される
2022-06-28
長春の惨劇「チャーズ」を書いた中国人は次々に逮捕されている。筆者の場合は、北京の日本国大使館の役人により中国政府に密告された。習近平政権になると中国政府のシンクタンクから筆者に突然警告メールが来た。 ◆最初に逮捕されたのは『雪白血紅』の著者 最初に逮捕されたのは1989年8月に『雪白血紅』というタイトルで長春の食糧封鎖を書いた張正隆氏(1947年生まれ)だ。中国人民解放軍文芸部の人間で、当時の……
1994年9月20日、筆者撮影。世界に一枚しかない、1948年の鉄条網の残骸。
1994年9月20日、筆者撮影。世界に一枚しかない、1948年の鉄条網の残骸。
許せない習近平の歴史改ざん_もう一つのジェノサイド「チャーズ」
2022-06-27
1947‐48年、長春市は中国共産党軍に食糧包囲され数十万の一般市民が餓死した。二重の包囲網「チャーズ」の柵門を開けなかったのは中共軍だ。それを国民党のせいにした本が中国で出版された。生き証人として許せない。 ◆食糧封鎖は2回目の日本人帰国直後から開始された 1946夏、終戦後に中国に遺された日本人約百万人の日本帰国があった。これを「百万人遣送」と称する。このとき中国吉林省長春市にいた私の一家……
2017年に開催されたBRICS首脳会談(写真:ロイター/アフロ)
2017年に開催されたBRICS首脳会談(写真:ロイター/アフロ)
習近平が発したシグナル「BRICS陣営かG7陣営か」
2022-06-26
中国を議長国として開催したBRICS首脳会議とその拡大会議は非西側陣営である「発展途上国や新興国」を代表し、「BRICS陣営」と称することもできる。そこにはG7陣営との対立構造も見られ、ロシアの扱いに工夫を凝らしている。 ◆BRICS首脳会議とその拡大会議の概況 6月23日夜、中国を議長国としてオンライン形式で第14回BRICS首脳会議が開催された。BRICSは「中国、ロシア、インド、ブラジル……
米ノーベル経済学受賞学者ジョセフ・スティグリッツ博士(写真:ロイター/アフロ)
米ノーベル経済学受賞学者ジョセフ・スティグリッツ博士(写真:ロイター/アフロ)
安倍元総理の経済ブレインで米ノーベル賞学者が「アメリカは新冷戦に負ける」
2022-06-24
安倍元総理の経済面のブレインで、米ノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ博士が、6月22日「アメリカは新冷戦に負ける」とコメントした。消費税も「今は10%に上げてはならない」と忠告したのに日本は上げた。 ◆米ノーベル賞学者が「アメリカはいかにして新冷戦に負けるのか」 6月22日、米ノーベル経済学賞受賞者でコロンビア大学の教授でもあるジョセフ・スティグリッツは、米メディアのScheer……
中国の食糧開発戦略(写真:ロイター/アフロ)
中国の食糧開発戦略(写真:ロイター/アフロ)
世界食糧危機の中、なぜ中国には潤沢な食糧があるのか?
2022-06-22
世界が食糧危機にさらされている中、中国は世界の穀物を買い占めているのではないかという批判がある。しかし中国政府はマクロ政策により世界最大の穀物生産国になったのだと主張する。中国が食糧問題を最重要視する理由には、中国共産党の根源的問題が潜んでいる。 ◆「中国の多すぎる食糧備蓄に対する西側からの批難」に関する中国の見解 5月27日、中国外交部は定例記者会見で、記者から「最近、中国は国際市場からあま……
中国共産党(写真:新華社/アフロ)
中国共産党(写真:新華社/アフロ)
池上彰さん、間違えていませんか? 中国共産党「党主席」制度に関して
2022-06-20
まるで日本の教科書のようになっている池上彰氏が習近平に関して「(党)主席になると圧倒的に強い立場になります」と書いているのを発見した。「えっ?違うでしょ?」と驚いたので、党主席制度に関して説明したい。 ◆池上彰氏の文章 たまたまメールに<「終身皇帝」を狙う習近平が、中国で「芸能人のファンクラブ」を潰しているワケ>という記事が飛び込んできた。見れば、あの池上彰氏の文章ではないか。この手のタイトル……

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