中国がイラン・サウジの和睦を仲介して以来、中東における和解外交雪崩現象が起き、同時に中東やASEAN、BRICSなどが中国と提携しながら脱ドル現象を加速させている。背景にあるのは何か?
◆中国が仲介したイラン・サウジ和睦後、中東で和解外交雪崩現象
今年3月10日、習近平が国家主席に三選したその日に合わせて、中国の仲介により北京でイランとサウジアラビア(以下、サウジ)が和睦したことを発表した。こ……
訪中した林外相は、カードを持たずに口頭でのみ拘束日本人解放を要求。中国にはいかなる効果もない。加えて李強首相には「決して脱中国化はしない」と誓っている。友情を深めただけのような訪中を中国側発表から読み解く。
◆カードなしに拘束日本人解放を求めても応じるような中国ではない
4月2日、日本の林芳正外相は中国の秦剛(しんごう)外交部長兼国務委員と会い、ワーキングランチも含めれば4時間近くにわたって会……
蔡英文総統の訪米に先駆け、その罰として、習近平は馬英九を訪中させるとともにホンジュラスに「中華民国」台湾との国交を断絶させた。それでも台湾の民意は、アメリカの干渉を必ずしも歓迎していないことが判明した。
◆反中の蔡英文総統訪米に対抗して、親中の馬英九元総統を大陸に招聘した習近平
現役の蔡英文総統が南米のグアテマラなどを訪問する際に、アメリカに上陸してケビン・マッカーシー米下院議長と会談するとい……
中露首脳会談の日に合わせて岸田首相がゼレンスキー大統領と電撃会談。日ウ共同声明には、ウクライナ建国後初めての対中非難が盛り込まれ、中ウ首脳会談の機運を頓挫させた。戦争を煽る米国と、巻き返す中国。
◆「日本・ウクライナ」共同声明に盛り込まれた対中批判
本来、習近平国家主席は、3月20日から22日にかけてのモスクワ訪問でプーチン大統領のメンツを立てた後に、ウクライナのゼレンスキー大統領とオンライン……
中露首脳会談で頻出した「多極化」という言葉は、アメリカの一極支配的先進国価値観による秩序ではなく、中国がロシアやインドと共にグローバルサウスを包含した世界新秩序を形成するシグナルである。
◆中露首脳会談で頻出した「多極化」という言葉
中露首脳会談では、両首脳の口から何度も「多極化」という言葉が飛び出した。
会談後の中露共同声明でも、以下のような形で4個所も「多極化」という言葉が出て来る。たと……
和平交渉の早期実現を謳った中露共同声明が発表されていた頃、岸田首相はウクライナを訪れていた。中国の「和平案」に応じないアメリカと歩調を合わせ、G7首脳会談でウクライナ問題を取り上げるためだ。
◆中露首脳会談と中露共同声明
3月21日、日本時間の真夜中、中露首脳会談のあとに両首脳による共同声明の署名と発表があり、続いて二人による共同記者会見が設けられた。
正式の中露首脳会談では、3月21日のコ……
3月20日夜、習近平国家主席はプーチン大統領と二人だけの非公式会談を行い、ウクライナ危機に対する習近平の「和平案」をプーチンは検討する用意があると語った。案の定、アメリカは反対。そのゆくえは?
◆習近平・プーチン、二人だけの非公式会談
3月20日夜、習近平国家主席とプーチン大統領が二人だけの非公式会談を行った。非公式会談の内容は「非公式」なので公開されていないが、それに先立ち、二人は記者団の前……
習近平国家主席が3月20日-22日の日程で訪露し、プーチン大統領と会談する。4月か5月と言われていた訪露はなぜ前倒しされたのか?国際刑事裁判所のプーチンへの逮捕状を含め、中国政府元高官を直撃取材した。
◆国際刑事裁判所のプーチンへの逮捕状を中国はどう受け止めているのか?
習近平国家主席が3月20日から22日の日程でロシアを国賓として訪問し、プーチン大統領と会談することが3月17日に発表された。……
16日、ウクライナのクレバ外相が中国の秦剛外相と電話会談し、中国提案の「和平案」を称賛した。和平案は停戦協定案ではなく、あくまでも中国の立場を表明し交渉のテーブルに着かせるためのものだ。
◆ウクライナのクレバ外相が中国の秦剛外相と電話会談
3月16日、ウクライナのクレバ外相が中国の秦剛外相兼国務委員と電話会談した。中国外交部の報道によれば、以下のような会談がなされたそうだ。
秦剛は、「……
全人代が閉幕し習近平「紅い王国」がスタートした。新チャイナ・セブンの役職は予測通りだが、国務院副総理や国務委員構成にも新たな決意がにじむ。人事構成から習近平の決意と戦略を読み解く。
◆執念の習近平「紅い王国」がスタート
3月13日に全人代(全国人民代表大会)が閉幕した。
1962年に父・習仲勲が鄧小平の陰謀により冤罪で失脚し、16年間も牢獄生活を強いられたことに対する習近平の恨みは、尋常では……
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