習近平が中共中央総書記になった2012年11月、その寸前まで何があったか、覚えておられる方は多いだろう。破壊の限りを尽くして激しく暴れまくった反日デモは、中国共産党大会開催が困難かと思われるほど9月になっても収まらなかった。
一方で、その頃はまだ、「日本アニメ大好きな中国動漫新人類」がその気持ちのまま日本に憧れ、「中国共産党を精神の軸にすること」からは遥か離れた遠いところにいた。
加えて、20……
9月18日、中国広東省深圳市にある日本人学校の男子児童が中国人男性(44歳)に刃物で襲われ、19日未明に亡くなった。激しい憤りを覚えると同時に、胸が痛んでならない。
犯人・鐘某はその場で取り押さえられ、まちがいなく自分が刃物で刺したことを認めたが、中国の外交部報道官は「どこの国でも起こりうる話だ」、「これは偶発的な出来事だ」と言っている。それは違う。これは起こるべくして起きた事件だ。
6月に中……
自民党総裁候補者が14日、日本記者クラブで討論会を開催。その質疑応答は見ごたえがあった。何名かの立候補者が対中防衛策やデータの絶対的機密性を必要とするマイナンバーなどの実行を強調しておられたが、「日本の官公庁のデータのほとんどは中国人が作成している実態」をご存じだろうか?
防衛や経済安全保障は声高に叫ばれても、誰一人、それを実行するための膨大なデータ作成を誰がやっているかに関する認識はないように……
中国が日本の自民党総裁選をどう思っているかに関する情報は絶対に公開しないし、ネット民にも公開させない。しかし、多くの日本メディアの情報の中で、どの部分を抽出して中国の公的メディアが報道しているかを見ることによって、中国がどう受けとめているかに関して多少の感触を得ることができる。そこで、中国共産党機関紙「人民日報」姉妹版「環球時報」と、中国政府通信社「新華社」の報道を基に中央テレビ局CCTVが報道し……
(文末に追記があります。)
9月3日のコラム<NHK元中国人スタッフ自身が「何を考えていたか」を発信 在日中国人に潜む「次の反乱」に無防備な日本>に書いたように、NHK元中国人スタッフは中国に帰国したあとウェイボーで「現在の日本のメディアは歴史の真実を隠蔽している」と書いている。しかし、中国人のほとんどは「中国共産党こそが歴史の真実を隠蔽していること」を知らない。
本稿では、歴史の真実を隠……
5月31日に靖国神社に落書きをした犯人は、「靖国神社を侮辱する動画を流せば人気が出て、再生数が多くなり金儲けができる」というのが動機だった。
8月19日未明に同じ場所に落書きした模倣犯は仲間に「カッコいいだろ!」と自慢したかったからだ。日本を最大限の形で侮辱したのは「英雄的行為だ」という認識を持っている。
8月19日午後に、その模倣犯の犯行に関するニュースを報道していたNHKの中国人外部スタッ……
今年5月末に靖国神社入り口の石柱に落書きをして翌日中国に帰国した犯罪者・董(とう)光明には、2015年に刑事事件で逮捕され2017年に釈放されたという過去がある(これに関してはPartⅠで書いた)。出獄後も董光明は「鉄頭勧善懲悪」というアカウントで2023年3月からネット配信動画を通して再び詐欺まがいの事件を重ね、2024年2月には遂にすべてのアカウントが凍結された。それでもなお今年5月には他の恐……
5月31日夜に靖国神社入り口の石柱に登り英文字で「Toilet(トイレ)」と書き、6月1日に帰国した董(とう)光明容疑者は、実はこれまでに中国で度重なる犯罪行為を続け、2015年には賭博場違法開設などの罪で逮捕され服役していた。3年以上の懲役刑で監獄にいたが2017年に減刑され釈放されている。
その後も自身の猥褻な風俗歴を暴露してアクセス数を稼いだり、恐喝をくり返したりなどしていたので、彼のアカ……
米民主党党大会においてハリス大統領候補は指名受諾演説で「宇宙とAIで米国が中国に勝つ」という理念を断行するという趣旨の約束をしたが、その足元で米国は宇宙開発において信じられないような失敗を続けている。NASAが新型宇宙船の帰還を断念したという。今年6月6日に有人飛行船スターライナーで国際宇宙ステーションに送り込み、8日間ほどで地球に戻るはずだった宇宙飛行士が宇宙に取り残されたままになっている。その……
現地時間8月22日、アメリカのハリス副大統領は民主党大会で大統領候補の指名受諾演説を行った。演説で“China”という言葉は1回しか出て来ず、それも理念を述べたのみで政策に関して語らなかった。するとトランプ前大統領が激怒してテレビ中継で批難。そのことが中国語のネットで大きく取り上げられている。
◆ハリス指名受諾演説で一回だけ出てきた“China”
米民主党の党大会最終日の8月22日に、カマラ・……
カテゴリー
最近の投稿
- 台湾の未来はいかに トランプ復活を受けた新たなレジリエンスと自治
- 南米をも制する習近平 トランプ2.0の60%関税を跳ねのけるか
- 習主席にとって石破首相の重要性は最下位 ペルー2国間首脳会談
- 中国珠海車暴走事件の容疑者は金持ちか なぜ動機は離婚財産分与への不満と分かったのか
- Taiwan’s Diplomatic Strategies: Balancing New Resilience and Autonomy Amid a Trump Return
- 日本はなぜトランプ圧勝の予測を誤ったのか? 日本を誤導する者の正体
- トランプ2.0 イーロン・マスクが対中高関税の緩衝材になるか
- トランプ勝利を中国はどう受け止めたか? 中国の若者はトランプが大好き!
- 中国CCTV:米大統領選_「札束」の力と「銭」のルール
- トランプは実は習近平やプーチンが好きで、民主の輸出機関NEDが嫌い