安倍元総理の経済面のブレインで、米ノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ博士が、6月22日「アメリカは新冷戦に負ける」とコメントした。消費税も「今は10%に上げてはならない」と忠告したのに日本は上げた。
◆米ノーベル賞学者が「アメリカはいかにして新冷戦に負けるのか」
6月22日、米ノーベル経済学賞受賞者でコロンビア大学の教授でもあるジョセフ・スティグリッツは、米メディアのScheer……
世界が食糧危機にさらされている中、中国は世界の穀物を買い占めているのではないかという批判がある。しかし中国政府はマクロ政策により世界最大の穀物生産国になったのだと主張する。中国が食糧問題を最重要視する理由には、中国共産党の根源的問題が潜んでいる。
◆「中国の多すぎる食糧備蓄に対する西側からの批難」に関する中国の見解
5月27日、中国外交部は定例記者会見で、記者から「最近、中国は国際市場からあま……
まるで日本の教科書のようになっている池上彰氏が習近平に関して「(党)主席になると圧倒的に強い立場になります」と書いているのを発見した。「えっ?違うでしょ?」と驚いたので、党主席制度に関して説明したい。
◆池上彰氏の文章
たまたまメールに<「終身皇帝」を狙う習近平が、中国で「芸能人のファンクラブ」を潰しているワケ>という記事が飛び込んできた。見れば、あの池上彰氏の文章ではないか。この手のタイトル……
制裁下のロシアで開催された国際経済フォーラムに127ヵ国が参加。一方、ロシアは非西側世界から成るG8を提唱している。人類の85%が非西側諸国側にいる。アメリカが支配している世界しか日本人は見ていない。
◆例年より約13ヵ国しか参加国が減っていないロシアの国際経済フォーラム
6月15日から18日にかけて、ロシアのサンクトペテルブルクで第25回サンクトペテルブルク国際経済フォーラムが開催された。例……
中露首脳電話会談を、ロシアが正式発表した内容から読み解き、プーチンの思惑と現状を、ロシアのエネルギー資源輸出に関するフィンランドの研究所のデータを参考にしながら考察してみたい。
◆6月15日の中露首脳電話会談に関するクレムリンの公式発表
6月15日に行われた習近平プーチン電話会談に関する中国側の公式発表に関しては、6月16日のコラム<習近平プーチン電話会談が暗示する習近平の恐るべきシナリオ>に……
6月15日、習近平とプーチンの電話会談があった。その会談内容をじっくり読み解くと、習近平のしたたかな、恐るべきシナリオと今後の世界情勢の動向が浮かび上がってくる。なぜ6月15日だったのかも、多くを語っていて興味深い。
◆会談内容に関する中国の公式発表
6月15日夜7時、中国外交部は<習近平がロシア大統領プーチンと電話会談>という見出しで、会談内容を発表した。2月25日、ロシアがウクライナに進行……
シンガポールで開催されたアジア安全保障会議では台湾問題が大きなテーマの一つだった。台湾問題を生んだのはアメリカで、中国経済を強大化させたのは日本だ。その責任は戦争以外の手段で取らなければならない。
◆中国国防部長の台湾問題に関する強気な発言
6月10日~12日、シンガポールのシャングリラホテルでアジア安全保障会議(シャングリラ対話)が開催された。12日には台湾問題に関して集中砲火を浴びた中国の……
王毅外相は6月8日の中央アジア外相会談で中国・キルギス・ウズベキスタン鉄道着工を約束した。その陰にはプーチンの承認があった。アメリカが2015年に設立した中央アジアとの「C5+1」が再び活動し始めたからだ。
ロシア打倒のために暗躍するアメリカの介入を阻止するためなら、ロシアの「縄張り」への中国の投資をプーチンは受け入れた。すべてはウクライナ戦争が巻き起こしたものだ。
◆25年間凍結されていた鉄……
対中包囲網を警戒した習近平政権は一帯一路で南太平洋諸島国を引き寄せ勢いを見せたが、最近の日米豪印の動きに対抗しようとして先回りした歴訪で中国は転んだ。クワッドも空虚だが中国の失策から何が見えるのか。
◆王毅外相の南太平洋諸島国歴訪はなぜ失敗したのか?
中国の王毅外相は5月26日から6月4日の日程で南太平洋諸島8ヵ国を歴訪し、オンライン2ヵ国も含めて、合計10ヵ国と会談を行った。その会談に先立ち……
北朝鮮が連日ミサイルを発射し、それに対して米韓も報復発射をしている。北朝鮮と軍事同盟を持つ中国はどう反応しているか。中国の基本姿勢とともに拉致問題を抱える日本のあるべき姿を考察する。
◆中国の反応
まず北朝鮮が6月5日にミサイル8発を日本海に向けて発射したことに関して、中国ではほとんど報道されず、ただ環球時報が中央テレビ局CCTVアプリ版の報道を転載して「韓国と日本が報道した」という発信を3行……
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