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習近平国家主席とプーチン大統領(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
習近平国家主席とプーチン大統領(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
ウクライナ戦争3年目突入 中国は現状をどう見ているか?
2024-02-24
本日2月24日でロシアによるウクライナ侵攻は3年目を迎える。中国では決して「ウクライナ戦争」とは呼ばず、あくまでも「ウクライナ危機」とか「露ウ衝突」といった言葉を使う。それだけでもプーチンへの配慮が窺(うかが)われるが、2年経った今、中国はウクライナ危機をどう見ているのか、中国側の第一次情報をご紹介したい。   ◆環球時報:西側諸国はウクライナ危機を「戦争ビジネス」だとみなしている 中国共産……
ミュンヘン安全保障会議における王毅外相と主催国ドイツのショルツ首相(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
ミュンヘン安全保障会議における王毅外相と主催国ドイツのショルツ首相(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
王毅外相、ミュンヘンで全方位外交 「もしトラ」を警戒する欧州「抱き込み戦略」に突進する中国
2024-02-22
2月16日から18日にかけてドイツのミュンヘンで開催された第60回ミュンヘン安全保障会議で、中国の王毅(中共中央政治局委員兼中共中央外事工作委員会弁公室主任兼)外相は、同会議に参加した多くの代表との全方位外交に向かって猛進し、会議後も欧州諸国を歴訪した。 今年11月の米大統領選で「もしもトランプが当選したら」という「恐怖」に慄(おのの)いているNATOメンバー国の心理を突いた戦略でもある。トラン……
ミュンヘン安全保障指数2024から筆者作成
ミュンヘン安全保障指数2024から筆者作成
「ミュンヘン安全保障2024」の“Lose-Lose”とは? 習近平の“Win-Win”論理との対比
2024-02-19
2月12日に公開された「ミュンヘン安全保障指数2024」の表紙には“Lose-Lose?”という文字が大きく書いてある。これは18日に閉幕したミュンヘン安全保障会議2024に秘められている哲学的軸で、「誰もが損をするゼロサム思考の悪循環から抜け出すには、どうすればいいか」というテーマを指す。 習近平政権の外交戦略は“Win-Win”を軸とした「人類運命共同体」。時代はゆっくり、しかし大きく動き始……
ミュンヘン安全保障会議(写真:ロイター/アフロ)
ミュンヘン安全保障会議(写真:ロイター/アフロ)
「ミュンヘン安全保障指数2024」 日本以外の国は「中露は大きな脅威ではない」と回答
2024-02-17
2月16日から18日にかけて開催される「ミュンヘン安全保障会議(MSC)」に先立ち、一般国民の感情を調査した「ミュンヘン安全保障指数(MSI)2024」が2月12日に公表された。それによれば日本以外は中露に対して「大きな脅威を感じていない」という回答が出ている。正確には日英だけが「ロシアを最大の脅威」と感じ、日加(カナダ)を除いた調査対象国の一般市民は「中国にそれほど大きな脅威を感じていない」とい……
米南部国境で不法移民を取り締まる国境警備隊(写真:ロイター/アフロ)
米南部国境で不法移民を取り締まる国境警備隊(写真:ロイター/アフロ)
米南部国境からの中国人不法移民が53倍増⁈ そのカラクリを読み解く
2024-02-15
今年1月23日、中国大陸のネットに<昨年、米南部国境から入国する中国人が53倍に急増、なぜリスクを冒してまで不法移民をするのか?>というタイトルの記事が現れ注目を集めた。よくよく見れば「南部国境から」と限定的なのだが、それでも何が起きているのか気になる。真相に迫ってみた。 ◆英誌『エコノミスト』のリポートの翻訳 冒頭に書いた中国大陸に現れた在米中国人不法移民急増に関する情報は、どうやら1月18……
無党派で米大統領選2024に立候補するロバート・ケネディJr(写真:ロイター/アフロ)
無党派で米大統領選2024に立候補するロバート・ケネディJr(写真:ロイター/アフロ)
中国CCTVが「中東駐留米軍は撤退すべき」という米大統領選候補者ロバート・ケネディJrの発言に注目
2024-02-12
バイデン大統領が「責任能力の低下と記憶力薄弱」を理由に訴追を免れたという衝撃的なニュースは、世界を嘲笑的に駆け巡り、これで大統領職が務まるのかという懐疑を抱かせている。中国のネットでは「スリーピー・ジョー」(バイデン)という言葉がもてはやされているが、中国共産党管轄下にある中央テレビ局CCTVは、民主党を脱退したロバート・ケネディJr(以下、ケネディJr)の「中東に駐留する米軍は撤退すべきだ」とい……
大統領選に熱く燃えるアメリカ選挙民(写真:ロイター/アフロ)
大統領選に熱く燃えるアメリカ選挙民(写真:ロイター/アフロ)
中国は米大統領選「トランプかバイデンか」をどう見ているか?
2024-02-09
中国のネットではトランプ(中国語表記:川普)を「川建国」(中国を再建国したトランプ)と呼び、バイデン(中国語表記:拝登)を「拝振華」(中華を振興させたバイデン)と呼んで茶化している。何れも「中国を虐めることによって中国人民の愛国心と団結心を強化してくれた人」という意味だ。 中国政府自身は「内政干渉」として米大統領選に関して沈黙しているが、中国政府の思惑をそれとなく示唆するシンガポール……
民衆党党首・柯文哲 中台の運命を左右する「柯文哲の乱」(写真:ロイター/アフロ)
民衆党党首・柯文哲 中台の運命を左右する「柯文哲の乱」(写真:ロイター/アフロ)
台湾有事は遠のくのか? 立法院長に国民党が当選、民衆党の柯文哲は「民進党を訴える」と「柯文哲の乱」!
2024-02-03
2月1日、台湾立法院(国会)の院長(議長)選挙で、対中融和的な国民党の韓国瑜氏が当選した。5月20日に発足する親米的な民進党の頼清徳政権にとっては「ねじれ国会」の「ねじれ度」がさらに強くなり、国防予算案などを通しにくくなるだろう。 一方、韓国瑜が当選したのは新立法委員(国会議員)の中にいる2名の無党派が国民党側に付いたからだが、今後の立法院運営(国会運営)では柯文哲氏が率いる民衆党委員(議員)8……
米中関係(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
米中関係(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
米中の力関係が微妙に逆転? ガザ紛争が招いた紅海危機問題で
2024-01-30
1月26~27日、アメリカのサリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と王毅(中央政治局委員、中央外事工作委員会弁公室主任兼)外交部部長(外相)がタイのバンコクで会談した。イエメンの反政府勢力「フーシ派」の紅海における船舶への攻撃をアメリカは阻止しようとしたが効果なく、背後にいるイランがフーシ派への支援をやめるよう「イランを説得してくれ」と、アメリカが中国に頼んでいるからだ。しかし中国は台湾問題……
出典:新華網
出典:新華網
習近平による「李強外し」という解釈はまちがい
2024-01-27
1月16日~19日に開催された金融問題に関する中共中央の研討班(=学習会)に李強総理が欠席しダボス会議に参加していたことを以て、習近平国家主席が「李強外しを始めた」という解釈が日本で散見される。しかしこれは中国共産党の政治構造を理解していないことが招いたまちがいだろう。なぜまちがっているのか、真相と論拠を解説したい。 ◆習近平による「李強外し」と解釈した日本の中国問題論者たち 1月16日~19……

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