クルーズ船内の集団感染や下船者の陽性反応など日本国内の感染拡大は、「初期の武漢」を彷彿とさせる。世界を恐怖に追い込んだ真犯人が習近平なら、日本を恐怖に追い込んでいるの安倍政権だ。国民の命は二の次か?
◆初期状態の武漢
初期と言っても、初めて原因不明の肺炎が発生した時ではなく、1月20日に習近平が「重要指示」を出して以降のことだ(これに関しては1月24日付のコラム「新型コロナウイルス肺炎、習近平……
習近平は新型肺炎の影響を小さく見せようと必死だが、その努力は「習近平の国賓訪日を実現させたい安倍内閣」において最も功を奏している。中国人の入国制限を遠慮した結果、日本が第二の武漢となりつつある。
◆湖北省だけを対象とした、安倍政権の初動のまちがい
安倍首相は1月31日、新型コロナウイルス肺炎の日本における感染拡大を防止すべく、対策本部の会合を開き、「前例にとらわれた対応では前例なき危機に対応で……
Xi Jinping has only appeared in public twice since he issued “important instructions” on the new coronavirus on January 20. Why? The backdrop to his absence is so serious, Mr. Xi would probably prefer……
2月15日発行の中共中央機関誌「求是」に習近平は「2月3日の会議で私は新型コロナウイルス肺炎に関して1月7日に警告した」と書いている。しかし2月3日の発表にも1月7日の発表にも、その記録はない。この弁明は後付けで、習近平は嘘を言ったことになる。
◆習近平自らが寄稿して弁明
2月15日15:08:26に、中国共産党中央委員会(中共中央)の機関誌「求是」(2020年4月号)のウェブサイトは「中央政……
At a meeting on February 3, Xi Jinping “admitted a delay in initial response. It is unusual for him to express regret.” We see this headline everywhere in the Japanese media. Why are such distorted re……
It turned out that the Red Cross Society of Wuhan had not passed the supplies and funds gathered from all over the country to the Wuhan Union Hospital, a Wuhan-based designated hospital that accepted ……
新型肺炎以降、2月10日に習近平はテレビに3回目の姿を現したが、彼をそこに追い込んだのは李文亮医師の死であり「言論弾圧と地方役人の北京への忖度」が新型肺炎パンデミックを起こしたことに対する人民の激しい怒りだ。
◆説得力を失っている習近平の北京視察の姿
2月10日午後、習近平国家主席が、初めて公けの場に姿を現した。
2月10日13:57のコラム「新型肺炎以来、なぜ李克強が習近平より目立つのか?……
1月20日の新型コロナウイルス肺炎に関する「重要指示」を出してから、習近平は2回しか公けの場に姿を現していない。なぜか?実はそこには習近平が生涯封印しておきたいような深刻な背景がある。この背景こそが新型肺炎を全世界に蔓延させた元凶だ。
◆「重要指示」発布の時、習近平はどこで何をしていたのか?
新型コロナウイルス肺炎発生以来、習近平国家主席が公けの場に姿を現すことは少なく、最初が1月28日に北京……
Top leaders of the city of Wuhan in Hubei Province held a press conference on January 26 and ended up lambasted by Chinese citizens as “sloppy,” “incompetent,” and “irresponsible.” The central governm……
習近平が2月3日の会議で「初動対応の遅れを認めた。反省を表明するのは異例」という言葉がワンセットとなって日本のメディアを駆け巡っている。なぜこのような歪曲報道を拡散するのか。警鐘を鳴らしたい。
◆習近平は何と言ったのか
2月3日に習近平総書記が中共中央政治局常務委員会委員を招集し会議を開催した。筆者は「中共中央政治局常務委員会委員7人」に対して「チャイナ・セブン」という名前を付けたので、この後は便……
カテゴリー
最近の投稿
- 欧州が抱える中国問題
- 台湾有事で米軍の援軍はあり得るか? トランプ2.0とバイデン政権の対台湾武器提供の比較から
- Europe’s China Problem
- 日本の戦略的転換と、インド太平洋抑止に台湾が果たす新たな重要性
- トランプ氏の習近平・高市両氏への電話目的は「対中ビジネス」 高市政権は未だバイデン政権の対中戦略の中
- 中国の「高市非難風刺画」は「吉田茂・岸信介」非難風刺画と同じ――そこから見える中国の本気度
- 中国の高圧的な日本叩きに対して日本が持っているカード
- 高市発言に習近平はなぜここまで激怒するのか? 日本は台湾問題を口実にせず防衛力に戦略を
- Japan’s Strategic Turn and Taiwan’s New Centrality in Indo-Pacific Deterrence
- 中国の第15次5カ年計画の建議に見る政治経済の転換:成長のナラティブから安全保障を基軸とした統治へ

























