中国税関総署データにはアメリカ製造業の空洞化が表れ、アメリカが常に戦争を煽っていないと困る現状の一端が見えてくる。次に餌食になるのは日本人だ。そのための国際世論をアメリカは必死で形成している。
◆中国の主な貿易相手国/地域
8月30日のコラム<中露貿易の加速化 対露制裁は有効なのか?>で引用した中国の税関総署が8月18日に公開したデータを詳細に分析すると、実に興味深い現象が見えてくる。その基礎……
8月25日、中国商務部は記者会見で中露貿易が勢いを見せていると発言し、事実、データによればロシアからの輸入は前年度比49.2%増となっている。インドの場合は244.35%増だ。これでは対露制裁は無実化しないか?
中露印の連携は軍事面でも強化され、ヴォストーク軍事演習も共同で行う。
◆商務部記者会見:中露貿易を加速化
8月25日、中国政府の商務部は定例記者会見を行った。記者会見では香港南華早報……
53ヵ国を対象としたNATO傘下の世論調査「あなたは自国が民主的だと思うか?」で、中国が世界一となった。その背景には米中関係があるが、統一教会に牛耳られている「日本の選挙と民主」とを比較考察したい。
(本稿では、旧統一教会は「統一教会」と略記する。)
◆「わが国は民主的だ」 世界ランキングで中国が1位
日本では統一教会と自民党議員などとの長きにわたる深い癒着が次々と暴かれ、まるで日本の政治が……
蘇州で和服コスプレ女子が警察に連行され、大連の京都再現街はネットの力で閉鎖に追い込まれた。それでいて岸田首相がクシャミをしただけで習近平・李克強がお見舞いの電報を打つ。そこには思わぬ落とし穴があった。
◆和服コスプレ女子が警察に5時間拘留
今年8月10日、蘇州の淮河町にある和風レストランなどが並ぶ日本情緒街で日本アニメの登場人物の真似をして和服姿で写真を撮っていたコスプレ女子が、いきなり地元警……
北戴河会議後、習近平が遼寧省を視察したのは国共内戦の分岐点「遼瀋戦役」を強調するためで、その背後には台湾問題と国民党敗退のきっかけを作った長春の惨劇「チャーズ」がある。「台湾白書」も同時に発布された。
◆習近平が遼寧省視察に行った目的
8月22日のコラム<北戴河会議と習近平第三期>に書いたように、北戴河の会議が終わると、習近平国家主席は8月16日から17日にかけて中国東北の遼寧省を視察した。か……
北戴河会議終了を受け、習近平三期目に対する否定願望からか、日本のネットで多くのフェイクニュースが飛び交っている。講演をした聴衆から二つの関連記事に関して質問された。長いのでコラムで間違いを指摘したい。
◆北戴河会議の位置づけと今年の時期
北戴河の会議は正式なものでなく、しかも習近平政権に入ってからは、引退した「長老」に口出しをさせないことをモットーとしてきたので、長老を中心とした北戴河の秘密会……
そうでなくとも対ウ支援金の30%しか戦地には届かず汚職にまみれているとみなし始めたアメリカでは、ゼレンスキーの習近平に対する救援表明で、すっかり信頼が揺らいでいる。「笑う習近平」が現実味を帯びだした。
◆習近平に助けを求めたゼレンスキー
8月4日付の香港のSouth China Morning Post(サウスチャイナ・モーニング・ポスト、南華早報)は、ウクライナのゼレンスキー大統領に単独イン……
先月のバイデン訪問に冷淡だったサウジアラビアは今、コロナ発生以来、初めて国外に出る習近平の訪問に熱狂しているという。中東における米中覇権の火花を利用したサウジの外交。軍配は誰に上がるのか?
◆ガーディアンが伝えるサウジアラビアの熱狂的な習近平歓迎ムード
8月11日のイギリスのガーディアンは、<中国の習近平国家主席は来週サウジアラビアを訪問する予定>というタイトルで、サウジアラビアにおける習近平……
夕刊フジで「風雲永田町」という1000字のコラムを書き続けて来られた鈴木棟一氏が急逝された。中国問題に関しては必ず私を取材して下さり、国会議員にも影響を与えてきた。巨星が落ち、その激しい喪失感に打ちのめされている。
◆心の支えだった鈴木棟一氏
鈴木棟一氏は私の心の支えだった。
いつも私が書いたコラムを見ては「はい!鈴木棟一!――」という勇ましい掛け声で電話を掛けてきて、「さて、今日はですねぇ……
日本を敗戦に追いやるためルーズベルトは蒋介石に共に日本を爆撃すれば琉球群島を中国にあげると誘ったが、蒋介石は断った。承諾していれば戦後の日本は米中が統治する形になっただろう。チャーズもその線上にある。
◆カイロ密談――蒋介石、琉球占領を何度も拒否
1943年1月9日、当時のアメリカ大統領・ルーズベルトは「中華民国」国民政府の主席・蒋介石に電報を送った。11月22日にイギリスのチャーチル首相と3……
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