江沢民・胡錦涛政権ともに二期目の国家副主席が次の政権の国家主席になるという慣例で動いてきたため政治局常務委員だった。しかし習近平政権では一期目だけでなく二期目の国家副主席も政治局常務委員ではない。
◆江沢民・胡錦涛政権ともに二期目の国家副主席が次期政権の国家主席に
毛沢東や鄧小平時代を別として、鄧小平が指名した江沢民政権以降は、原則、政権二期目の国家副主席(中共中央政治局常務委員)が、次期政権……
10月4日に<中国は台湾「平和統一」を狙い、アメリカは「武力攻撃」を願っている>というコラムを書いたところ少なからぬ読者が真意を誤解なさっているようなので、習近平が抱えているジレンマを改めて述べたい。
◆多くの誤解と石平太郎氏のツイッター
10月4日に<中国は台湾「平和統一」を狙い、アメリカは「武力攻撃」を願っている>というコラムを公開したところ、少なからぬ読者が誤解し、「中国が平和を望むなど……
武力統一をすると台湾人が反共になり共産党の一党支配体制を脅かすので中国は平和統一を狙っている。しかし平和統一だと中国が栄えるので、アメリカは中国を潰すために、中国に台湾を武力攻撃して欲しい。
そのためにアメリカは「台湾政策法案2022」を制定して台湾をほぼ独立国家に近い形で認める方向で動いている。これに力を得て台湾政府が独立を宣言すれば、中国は台湾を武力攻撃する。アメリカはそこに中国を誘い込みた……
中国は「台湾は中国の不可分の領土である」と主張するが、その根拠は中国が国連に加盟する際の国連決議にあるだけで、実際に中国が台湾を領有したことはない。では、誰が領有してきたのかを考察してみよう。
「中華民国」(台湾)の憲法を分析すると、とんでもない「中華民族の掟」が見えてきた。
◆太古の昔からの台湾領有権に関して
今年8月10日に中国政府は「台湾問題と新時代の中国統一事業」という「台湾白書」を……
日中国交正常化の大失敗は台湾との断交という交換条件を呑んだことと、「鄧小平の神格化」により天安門事件後の対中制裁を解除したことだ。それにより中国の強大化を招き、日本は中国への経済依存を今も強化している。
◆毛沢東戦略「一つの中国」に屈服:「中華民国」(台湾)と断交した日米の罪
アメリカが1970年代初期に中国に近づいたのは共和党のニクソン(元)大統領が大統領の再選を狙ったからで、民主党を出し抜……
On September 15, 2022, the Xi-Putin summit took place in Uzbekistan, where the SCO meeting was held. Prior to that, Xi Jinping visited Kazakhstan and held talks with the leaders of many member countri……
中国は安倍元総理国葬に非共産党員の万鋼氏を代表に選ぶことによって日本との微妙な距離感を演じた。一方、国葬でなければ日本国民の反対者も出てこなかったはずで、菅元総理の胸を打つ弔辞があれば、何も要らない。
◆非共産党員を派遣するという中国の芸当
日本人の多くは気が付いていないと思うが、安倍元総理の国葬に参加した中国の代表・万鋼氏(全国政治協商会議副主席)は、中国共産党員ではない。
中国には長いこ……
中国がゼロコロナ政策を維持しているのは、解除したら医療崩壊して数百万人以上の膨大な死者が出る可能性があるからだ。中国の医療資源の実態と、それに沿って行われたシミュレーションの結果を考察する。
日本では、中国がなぜゼロコロナ政策を堅持しているかに関して、「習近平が自分の権威を保つため」とか「独裁体制を崩さないため」といった批判が多く見られ、最近では「三期目を批判する党の長老たちを家に閉じ込めておく……
中印とも早くからプーチンに「話し合いによる解決を」と言ってきたが、それは中印ともにプーチンに弱体化して欲しくないからだ。「話し合いを」と呼びかけてきた経緯と、弱体化して欲しくない切実な理由を考察する。
◆「話し合いによる解決を」と言い続けてきた中国側の経緯
9月21日、プーチン大統領は「部分動員令」を発布すると同時に演説で「領土に危険性があれば、持っているすべての武器を使用する予定だ。これは、……
日本ではウズベキスタンにおける中露首脳会談に関して、プーチンが習近平に見捨てられたという皮相的分析が多い中、アメリカでは中露首脳が策略的連携で動いており、それがアメリカに脅威を与えていると分析している。
◆「中露の策略」を見抜いた米FOXニュース
9月15日の米FOX(フォックス)ニュースは<拡大する中露の戦略的連携がアメリカに実存的脅威をもたらす5つの理由>という見出しのニュースを報道した。……
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