6月14日、訪中していたパレスチナのアッバス議長が習近平と会談した。3月10日のサウジ・イランの和解仲介以来、中国を中心に中東和解外交の雪崩現象が続いている。習近平は米一極支配から多極化による世界新秩序構築を狙っているが、視野の一つにパレスチナとイスラエルの和解がある。可能なのか。習近平の動きとアメリカとイスラエルの間に生じた亀裂を考察する。
◆パレスチナのアッバス議長と習近平国家主席の会談
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6月4日、「人民日報」が報道した習近平の琉球に関する発言をめぐり、日本では中国が沖縄を略奪するつもりなので警戒しろという主張までがあるが、ピントがずれている。中国の場合は、決定的事実認識の欠如がある。
◆習近平は「琉球」に関して何と言ったのか?
6月4日、中国共産党機関紙の「人民日報」が第一面で以下のような報道をした。その一部を図表1に示す。
図表1:6月4日の「人民日報」第一面
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5月30日、アメリカは「宇宙外交戦略」を公表し、中国への対抗を鮮明にした。その中国が宇宙開発ハイテク化のために腐敗撲滅をしていたのを、日本は国益を考えず、権力闘争として嘲笑った。その罪は重い。
◆アメリカが中露対抗のための「宇宙外交戦略」を発表
5月30日、ワシントンタイムズはState Dept.: Space diplomats to counter China, Russia with ……
NHKではロシアのミシュスチン首相の訪中はG7における激しい対中露非難に追い詰められ、それに対抗した結果だと解説し、日本全国をミスリードした。実際は、習近平のモスクワ訪問時に訪中が決まっていた。
この構造を見逃すと、習近平がいま何を狙っているかが全く見えてこない。
◆ミシュスチン首相の訪中は、3月21日に習近平との会談で約束されていた
ミシュスチン首相の訪中を受け、NHKは「中国問題専門家」……
G7は「平和」を名目に、徹底してウクライナ戦争を加速させ、世界の分断を一気に深めただけでなく、第三次世界大戦をも招来させる役割を果たした。米国軍事安全保障関連シンクタンクの公開書簡から読み解く。
◆中国で報道されたアメリカ軍事安全保障シンクタンクの公開書簡
5月18日22時32分、中国共産党が管轄する中央テレビ局CCTVが<元米国当局者:アメリカとNATOはロシアの安全保障要求を無視し、その結……
ゼレンスキー大統領は訪日前にロシア制裁を行っていないアラブ連盟首脳会議で講演した。日本ではアラブ諸国をまで説得したと絶賛しているが、そうだろうか?その背後で周到に動いていた習近平の狙いを考察する。
◆「見て見ぬふりをするな」とゼレンスキーがアラブ連盟に
訪日する前の5月19日、ウクライナのゼレンスキー大統領はサウジアラビア(以後、サウジ)で開催されていたアラブ連盟首脳会談に招待され、首脳たちを……
18-19日、習近平は西安で中央アジア5ヵ国との首脳会議を開いた。日本では常套句のように「G7に対抗するため」と報道しているが、そのような解釈では中国の真相を見抜くことはできない。何が起きていたのか、カザフスタンを例に取って考察する。
◆中国・カザフスタンの間に横たわる深刻な問題
1991年末に旧ソ連が崩壊すると、中国は待ち構えていたようにソ連圏から独立した国々を駆け巡り国交を樹立した。その最……
4日、米国家情報長官は台湾有事で世界経済は年間134兆円の打撃を受けると警告した。しかし台湾を自国領土と位置付ける中国には台湾を武力攻撃する理由はない。武力攻撃させるため台湾の独立派を応援しているのは日米ではないのか。
◆台湾有事で年間134兆円の打撃を受けると米国家情報長官
5月5日、「ワシントン共同」は<台湾有事で130兆円打撃 米長官、半導体生産停止>と報道した。それによれば、アヴリル・……
ここ30年来のスーダン紛争長期化は、全米民主主義基金がもたらしたものだが、中国はアフリカを含めた紛争調停組織を設立し、岸田首相もアフリカ歴訪で調停に意欲を表明。その真相とゆくえを考察する。
◆スーダン紛争長期化の犯人は全米民主主義基金NED
2023年4月15日、アフリカ北東部スーダンの首都ハルツームで、国の実権をめぐって争う、国軍と準軍事組織「迅速支援部隊(RSF)」の戦闘が始まった。
ア……
訪中帰国時の機内取材でマクロン大統領は台湾問題などに関して語ったが、ロイターやAFPが対米忖度の二次情報記事を発信。そこには欧州の対米追従に温度差がある。フランスの自主独立性と対中関係とともに考察する。
◆マクロン大統領訪中後帰国時の2社独占による機内取材
マクロン大統領は、4月9日の論考<「習近平・マクロン」蜜月と二人の壮大な狙い>に書いたように、4月7日、北京から広州に向かった。その後、帰……
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