江沢民元国家主席の追悼大会は、かつてない壮大な規模で行われた。習近平が2012年に総書記に、翌年国家主席になれたのは江沢民のお陰だが、それにしても弔辞での江沢民への礼賛の仕方が尋常ではない。なぜか?
◆習近平の江沢民への弔辞における礼賛が尋常ではない
11月30日、江沢民元国家主席(96歳)の訃報が伝えられると、半旗が掲げられ、中国のネットは一斉にモノクロになった。追悼大会は12月6日午前10……
抗議デモのあとコロナ規制緩和をする都市が続出したので、デモを受けて中国政府が慌てて緩和しているという論調が広がっているが、実際は緩和策は早くから出ており、現場が責任逃れのために厳しくしていただけだ。
◆11月11日の「20ヵ条」指示_「層層加碼」をした者は処分する
12月1日のコラム<中央のコロナ規制緩和を末端現場は責任回避して実行せず――原因は恐怖政治>に書いたように、中国政府は今年11月1……
11月11日、中国政府はコロナ制限緩和20ヵ条政策を出しているが、末端現場は万一の感染拡大に対する責任を取りたくないとして実行してこなかった。今般の抗議デモは実行を迫る結果を招き有意義だったと言える。
◆コロナ規制緩和策は何度か出しているが、末端の現場が緩和させない
中国のコロナ政策を決める最高決定機関は「国務院聯防聯控機構」で、これは国家衛生健康委員会を中心として全ての中央行政省庁を包含して……
ゼロコロナに抗議するデモが中国各地で一斉に起き、同じように白紙を掲げた時点で、これは「自発的でない」と直感した。徹夜の追跡の結果、背後にいる組織を突き止めた。全米民主主義基金(NED)も絡んでいたのか。
◆自発的なら同時に白紙を掲げるなど奇異な共通点が多すぎる
11月26日から28日に掛けて、中国各地でほぼ同時に反ゼロコロナ抗議デモが展開されたが、もしこれらが完全に自発的であるならば、どの都市……
台湾の統一地方選挙で与党・民進党が敗退した。地方選挙は総統選とは異なるものの、対中融和傾向は否定しがたい。APECにおいて習近平は台湾経済界を惹きつけようと自らTSMC創業者に挨拶に行ったことと無関係ではない。
◆台湾統一地方選挙で対中融和派の国民党や民衆党などが圧勝
11月26日、台湾で21の県や市の首長、地方議員などが改選の対象となる統一地方選挙が行われた(本来22の県や市の首長だったが、……
11月4日のドイツ・ショルツ首相の訪中を筆者は「欧州対中戦略の分岐点」と位置付けたが、事実、12月1日にはミシェルEU大統領が訪中し、年明けにはフランス・マクロン大統領の訪中も予定されている。
◆ドイツのショルツ首相の訪中は欧州の分岐点
11月4日、G20(11月15、16日。インドネシア・バリ島)を前にして、ドイツのショルツ首相はフォルクスワーゲン(VW)やシーメンスなど大企業12社のトップ……
少しは期待した日中首脳会談ではあったが、17日まで待たされただけでなく、初対面の場面における岸田首相のあまりもの緊張と慌てぶりは、対談内容が何であれ、すでにその時点で負けている。何を恐れているのか?
◆後回しにされた日中首脳会談
習近平国家主席がインドネシアのバリ島に着いたのは11月14日だ。11月19日のコラム<バリ島での習近平・バイデン対面から見える力関係>に書いたように、14日には、いの……
11月14日、インドネシアのバリ島で習近平とバイデンが対談したが、最初の対面場面を詳細に考察すると、二人の力関係が見えてくる。日本ではカットされているケースが多いので、動画などを確認しながら考察する。
◆大きく違う飛行場での歓迎場面
11月14日、習近平国家主席とバイデン大統領は15日から開催されるG20 首脳会談に参加するために、インドネシアのバリ島にある国際飛行場に、それぞれ降り立った。飛……
バイデンはASEANへのアメリカの影響を高めるべくカンボジア入りし包括的戦略パートナーシップを立ち上げたが、陸続きの中国が早くからASEAN全域で構築している巨大鉄道網プロジェクトなどの影響力に阻まれている。
◆中国を排除するため「長い腕」をASEANに伸ばすバイデン大統領
11月12日、バイデン大統領はカンボジアのプノンペンで、ASEAN(東南アジア諸国連合)と首脳会談を開催し、アメリカとA……
天安門事件でアメリカに亡命した王丹氏が『習近平 父を破滅させた鄧小平への復讐』の中国語版を出版した。北京でも父・習仲勲の本が人気を集めているが鄧小平のことは書いていない。書けば天安門事件批判につながるからだ。
◆王丹氏が『習近平 父を破滅させた鄧小平への復讐』の中国語版を出版
かつて『毛沢東 日本軍と共謀した男』の中国語版を出版してくれたニューヨークのミラー(明鏡)出版社から昨年、連絡があった……
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