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翻る中国の「紅い旗」(写真:ロイター/アフロ)
翻る中国の「紅い旗」(写真:ロイター/アフロ)
中国で真っ赤に燃える建党100周年の「紅色旅游」
2021-05-12
紅い革命根拠地を巡って旅をする「紅色旅游」(紅い旅)が中国全土を真っ赤に染めている。2004年に始まったものだが、習近平政権に入って本格化し、建党100周年記念行事として拍車をかけている。 ◆なぜ2004年(胡錦涛政権時代)に始まったのか? 中国で最初に「紅色旅游」(紅い旅)指針が発布されたのは2004年12月19日で、胡錦涛政権が始まったばかりのことだ。中共中央弁公庁と国務院弁公庁が共同で「……
習近平の「毛沢東回帰」を揶揄した毛沢東像(写真:ロイター/アフロ)
獅子像から消えた「文革」の文字――習近平の毛沢東礼賛が原因か?
2021-05-11
最近、北京の中山公園入口にある獅子の石像説明文から「文革中」の3文字が削除されたことが話題になっている。習近平の「毛沢東返り」傾向とともに、この現象をどう解釈すべきかを考察する。 ◆中山公園前の説明文から「文革」の文字が消えた 今年5月6日、<中山公園門前の獅子石像の説明文から「文革中」の3文字が消えた>というツイートが発信され話題になっている。「文革」は1966年から76年まで行われた政治運……
台湾のTSMCと張忠謀会長(2017年)(写真:ロイター/アフロ)
台湾のTSMCはなぜ成功したのか?
2021-05-09
台湾の半導体ファウンドリTSMCは世界の半分以上のシェアを占め米中ハイテク戦争の争奪対象となっているが、TSMCはなぜそこまで成功したのだろう。なぜ日本にはその手の企業が出てこないのか。 ◆半導体設計と受託製造を切り離す発想 どんな企業にも創業者の苦節物語が背後にあるものだが、今では世界最大手の半導体ファウンドリ(受託製造企業)TSMC(Taiwan Semiconductor Manufac……
中国の国旗(写真:ロイター/アフロ)
中国の国旗(写真:ロイター/アフロ)
コロナ張本人、「中国点火vsインド点火」の罪と罰
2021-05-07
5月1日、中共中央政法委員会ウェイボーに中国の宇宙ロケット発射とインドのコロナ犠牲者葬儀の点火の写真が並べて掲載された。あまりの非人道性に中国国内からも非難が殺到。そこには中国の驕りともろさがある。 ◆「中国の宇宙ロケット発射点火礼賛」vs.「インドのコロナ犠牲者火葬点火嘲笑」 中国ではメーデーの日として祝福される5月1日、中国共産党中央委員会(中共中央)政法委員会が管轄する新聞ウェブサイト「……
2012年の温家宝(写真:ロイター/アフロ)
2012年の温家宝(写真:ロイター/アフロ)
温家宝の投稿はなぜ消えたのか?
2021-05-04
3月から4月にかけて『澳門導報』に掲載された温家宝の母親追憶集が中国のネットから消えた。中国共産党内の条例に基づいて考察するに、温家宝自らが取り下げた可能性が最も高いと判断される。 ◆『澳門導報』に掲載された温家宝の追憶集の問題点 今年3月25日から4月15日にかけて、『澳門導報』に【清明追憶】我的母親(私の母親) というタイトルで、温家宝前国務院総理が自分の母親を追悼する追憶集が4回にわたっ……
1992年4月6日訪日した時の江沢民(写真:Fujifotos/アフロ)
1992年4月6日訪日した時の江沢民(写真:Fujifotos/アフロ)
恐るべき江沢民の【1996】7号文件――ウイグル「ジェノサイド」の原型
2021-05-02
1996年3月19日に江沢民は中共中央政治局発【1996】7号文件を発布し実行したが、それこそが今日に至るウイグル人「ジェノサイド」の原型になっている。実態をたどると結果的に日本が後押ししたことが見えてくる。 ◆【1996】7号文件が出てきた経緯 1996年3月5日から17日にかけて、北京の人民大会堂で全国人民代表大会(全人代)が開催された。この全人代では第9次五ヵ年計画が発布されて「今後5年……
FILE PHOTO: An oyster farmer walks in front of China's Xiamen, ahead of the 60th anniversary of Second Taiwan Straits Crisis against China, on Lieyu Island, Kinmen County, Taiwan August 20, 2018. REUTERS/Tyrone Siu/File Photo To match Special Report HONGKONG-TAIWAN/MILITARY
FILE PHOTO: An oyster farmer walks in front of China's Xiamen, ahead of the 60th anniversary of Second Taiwan Straits Crisis against China, on Lieyu Island, Kinmen County, Taiwan August 20, 2018. REUTERS/Tyrone Siu/File Photo To match Special Report HONGKONG-TAIWAN/MILITARY
Not So Quiet on the Taiwan Front?!
2021-04-30
1. Warning from a senior U.S. official “Taiwan is clearly one of their [China’s] ambitions before then. And I think the threat is manifest during this decade, in fact in the next six years.” Philip ……
東トルキスタンを象徴する旗(写真:ロイター/アフロ)
東トルキスタンを象徴する旗(写真:ロイター/アフロ)
米中「悪魔の契約」――ウイグル人権問題
2021-04-30
中国が堂々とウイグル人弾圧を強化できたのは、2002年にアメリカが中国にイラク制裁を認めさせる代わりに、ウイグル人を弾圧するための東トルキスタン・イスラム組織の存在をアメリカに認めさせるという契約を交わしたからだ。 ◆「9・11事件」で接近した米中 2001年9月11日にニューヨークで同時多発テロ事件(9・11事件)が発生すると、紆余曲折を経ながらアメリカはテロ事件の首謀組織であるアルカイダと……
第2次台湾海峡危機から60年(写真:ロイター/アフロ)
第2次台湾海峡危機から60年(写真:ロイター/アフロ)
台湾戦線異状あり?!
2021-04-25
一、米高官の警告 「台湾がそ[中国]の野心の目標の一つであることは間違いない。その脅威は向こう10年、実際には今後6年で明らかになると思う。」(“Taiwan is clearly one of their [China’s] ambitions before then. And I think the threat is manifest during this decade, in fact……
半導体ファウンドリ世界最大手TSMC(写真:ロイター/アフロ)
半導体ファウンドリ世界最大手TSMC(写真:ロイター/アフロ)
アメリカはなぜ台湾を支援するのか――背後に米中ハイテク競争
2021-04-25
アメリカの台湾融和政策は、台頭する中国を抑え込むことが主目的だが、中でもハイテク競争において中国に負けてはならないという強い動機がある。世界最大手の台湾の半導体ファウンドリTSMCを中心に考察する。 ◆トランプ政権が台湾に手を差し伸べたのはファーウェイへの制裁が始まり そもそもトランプ前大統領が台湾に温かなエールを送り始めたきっかけは、何としても中国のハイテク国家戦略「中国製造2025」を潰し……