中国がゼロコロナ政策を維持しているのは、解除したら医療崩壊して数百万人以上の膨大な死者が出る可能性があるからだ。中国の医療資源の実態と、それに沿って行われたシミュレーションの結果を考察する。
日本では、中国がなぜゼロコロナ政策を堅持しているかに関して、「習近平が自分の権威を保つため」とか「独裁体制を崩さないため」といった批判が多く見られ、最近では「三期目を批判する党の長老たちを家に閉じ込めておく……
中印とも早くからプーチンに「話し合いによる解決を」と言ってきたが、それは中印ともにプーチンに弱体化して欲しくないからだ。「話し合いを」と呼びかけてきた経緯と、弱体化して欲しくない切実な理由を考察する。
◆「話し合いによる解決を」と言い続けてきた中国側の経緯
9月21日、プーチン大統領は「部分動員令」を発布すると同時に演説で「領土に危険性があれば、持っているすべての武器を使用する予定だ。これは、……
日本ではウズベキスタンにおける中露首脳会談に関して、プーチンが習近平に見捨てられたという皮相的分析が多い中、アメリカでは中露首脳が策略的連携で動いており、それがアメリカに脅威を与えていると分析している。
◆「中露の策略」を見抜いた米FOXニュース
9月15日の米FOX(フォックス)ニュースは<拡大する中露の戦略的連携がアメリカに実存的脅威をもたらす5つの理由>という見出しのニュースを報道した。……
15日、上海協力機構会議を開催したウズベキスタンで中露首脳会談があったが、習近平はその前にカザフスタンを訪問し、ウズベキスタンでは多くの参加国と対談した。プーチンと会談した時のみ笑顔を見せなかった。その裏で動く中露の戦略を読み解く。
◆習近平がコロナ後初めて外国を訪問した理由
そもそも習近平国家主席は新型コロナ感染拡大後、中華人民共和国特別行政区である香港以外は一度も外遊していないのに、なぜ今……
1946年、長春の市街戦で流れ弾を受けた私を慰めてくれた八路軍の趙兄さんは、のちに毛沢東の外交秘書になっていた。彼が誰なのかを知りたがっていた私を取材して人民日報海外版が尋ね人記事を全世界に出したこともある。
その人は、日中国交正常化に尽力したことを、最近になって知った。
◆流れ弾による負傷と八路軍の「趙兄さん」
1945年8月、日本敗戦間近の長春にソ連軍が侵攻してきて軍政を布(し)いた。そ……
日中国交正常化は「中華民国」台湾との断交を交換条件として締結された。だからいま台湾問題が起きている。歴史と台湾問題を中国に突きつけられながら自民党親中議員は50周年記念シンポジウムに友好的に参加した。
◆歴史問題と台湾問題を日本に突きつける中国側
9月12日、日中国交正常化50周年を記念するシンポジウムが東京の経団連会館と北京をオンラインで結び開催された。駐日中国大使館と日本の経団連による共催……
Data from China’s General Administration of Customs shows glimpses of the hollowing out of US manufacturing, and the reality of how the US must keep instigating war. Japanese will be the next victims ……
10月16日から第20回党大会が始まるが、習近平三期目は既定路線としても、習近平がなぜ三期目を目指すのかを正確に分析しないと中国政治の現在と未来を見誤ってしまう。それを避けるために考察を試みる。
◆多数決議決のため政治局常務委員会委員数は「奇数」が原則
中国共産党全国代表大会(党大会)は5年に一回開く決まりになっているが、今年10月16日から第20回党大会が北京で開催される。9千万人以上いる党……
9月2日と3日、中露海軍が北海道沖の日本海で軍事演習をした。日本降伏文書署名の9月2日と対日戦勝記念日9月3日に合わせた「脅し」と見ていいだろう。対日戦勝記念日に対する中露の扱いに関して考察する。
◆9月2日と3日に中露両軍が日本海で軍事演習
4年に一度開催されるロシアの軍事演習「ボストーク2022」が9月1日から始まった。これまではモンゴルと中国を誘うくらいだったのだが、今年は13ヵ国が参加……
ゴルバチョフにより中ソ対立は解消したが、同時にゴルバチョフは世界最大の共産主義国家・ソ連を崩壊させた人物として中国の指導者は「第二のゴルバチョフにだけはなってはならない」ということを大原則にしてきた。
◆天安門事件進行中に訪中したゴルバチョフ
中国と旧ソ連は1950年代半ばのフルシチョフ(第一書記)によるスターリン批判以来険悪な関係となり、長きにわたって中ソ対立が続いていたが、1985年3月に……
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