インドのモディ首相が訪米し、バイデン大統領と会談した。バイデンとしてはインドをアメリカ側に引き付けて中国とインドを引き離すのが目的だが、モディは漁夫の利は手にしても心は売らない。そこがわが国の岸田首相と徹底して違うところだ。
◆インドがアメリカから武器を調達したのは対中包囲網のためか?
6月22日、アメリカを訪問していたインドのモディ首相はバイデン大統領とホワイトハウスで会談し、防衛分野や半導……
このたびのブリンケン訪中目的に関し、日本の大手メディアは口をそろえてアメリカが発するメッセージを反復するだけだが、真の目的はそんなきれいごとではない。習近平がブリンケンと会った思惑とともに考察する。
◆ブリンケン訪中の裏にある真の目的と窮状
アメリカはブリンケン国務長官の訪中に先駆け、たとえば14日、キャンベル・インド太平洋調整官が、「米政府は衝突のリスク低減に向けた危機管理メカニ……
◆バイデン大統領の「女王陛下万歳!」
6月16日、バイデン大統領はコネティカット州で開催された銃規制法案をめぐる会合で演説し、演説の最後に「女王陛下万歳!(God Save the Queen, man!)」と叫んだ。
このGod Save the Queen!という言葉はイギリス国歌のタイトルで、日本では「女王陛下万歳!」と訳されているが、「神よ、女王陛下を守り給え!」=「女……
6月14日、訪中していたパレスチナのアッバス議長が習近平と会談した。3月10日のサウジ・イランの和解仲介以来、中国を中心に中東和解外交の雪崩現象が続いている。習近平は米一極支配から多極化による世界新秩序構築を狙っているが、視野の一つにパレスチナとイスラエルの和解がある。可能なのか。習近平の動きとアメリカとイスラエルの間に生じた亀裂を考察する。
◆パレスチナのアッバス議長と習近平国家主席の会談
……
6月4日、「人民日報」が報道した習近平の琉球に関する発言をめぐり、日本では中国が沖縄を略奪するつもりなので警戒しろという主張までがあるが、ピントがずれている。中国の場合は、決定的事実認識の欠如がある。
◆習近平は「琉球」に関して何と言ったのか?
6月4日、中国共産党機関紙の「人民日報」が第一面で以下のような報道をした。その一部を図表1に示す。
図表1:6月4日の「人民日報」第一面
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5月30日、アメリカは「宇宙外交戦略」を公表し、中国への対抗を鮮明にした。その中国が宇宙開発ハイテク化のために腐敗撲滅をしていたのを、日本は国益を考えず、権力闘争として嘲笑った。その罪は重い。
◆アメリカが中露対抗のための「宇宙外交戦略」を発表
5月30日、ワシントンタイムズはState Dept.: Space diplomats to counter China, Russia with ……
NHKではロシアのミシュスチン首相の訪中はG7における激しい対中露非難に追い詰められ、それに対抗した結果だと解説し、日本全国をミスリードした。実際は、習近平のモスクワ訪問時に訪中が決まっていた。
この構造を見逃すと、習近平がいま何を狙っているかが全く見えてこない。
◆ミシュスチン首相の訪中は、3月21日に習近平との会談で約束されていた
ミシュスチン首相の訪中を受け、NHKは「中国問題専門家」……
G7は「平和」を名目に、徹底してウクライナ戦争を加速させ、世界の分断を一気に深めただけでなく、第三次世界大戦をも招来させる役割を果たした。米国軍事安全保障関連シンクタンクの公開書簡から読み解く。
◆中国で報道されたアメリカ軍事安全保障シンクタンクの公開書簡
5月18日22時32分、中国共産党が管轄する中央テレビ局CCTVが<元米国当局者:アメリカとNATOはロシアの安全保障要求を無視し、その結……
ゼレンスキー大統領は訪日前にロシア制裁を行っていないアラブ連盟首脳会議で講演した。日本ではアラブ諸国をまで説得したと絶賛しているが、そうだろうか?その背後で周到に動いていた習近平の狙いを考察する。
◆「見て見ぬふりをするな」とゼレンスキーがアラブ連盟に
訪日する前の5月19日、ウクライナのゼレンスキー大統領はサウジアラビア(以後、サウジ)で開催されていたアラブ連盟首脳会談に招待され、首脳たちを……
18-19日、習近平は西安で中央アジア5ヵ国との首脳会議を開いた。日本では常套句のように「G7に対抗するため」と報道しているが、そのような解釈では中国の真相を見抜くことはできない。何が起きていたのか、カザフスタンを例に取って考察する。
◆中国・カザフスタンの間に横たわる深刻な問題
1991年末に旧ソ連が崩壊すると、中国は待ち構えていたようにソ連圏から独立した国々を駆け巡り国交を樹立した。その最……
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