王毅外相は6月8日の中央アジア外相会談で中国・キルギス・ウズベキスタン鉄道着工を約束した。その陰にはプーチンの承認があった。アメリカが2015年に設立した中央アジアとの「C5+1」が再び活動し始めたからだ。
ロシア打倒のために暗躍するアメリカの介入を阻止するためなら、ロシアの「縄張り」への中国の投資をプーチンは受け入れた。すべてはウクライナ戦争が巻き起こしたものだ。
◆25年間凍結されていた鉄……
対中包囲網を警戒した習近平政権は一帯一路で南太平洋諸島国を引き寄せ勢いを見せたが、最近の日米豪印の動きに対抗しようとして先回りした歴訪で中国は転んだ。クワッドも空虚だが中国の失策から何が見えるのか。
◆王毅外相の南太平洋諸島国歴訪はなぜ失敗したのか?
中国の王毅外相は5月26日から6月4日の日程で南太平洋諸島8ヵ国を歴訪し、オンライン2ヵ国も含めて、合計10ヵ国と会談を行った。その会談に先立ち……
北朝鮮が連日ミサイルを発射し、それに対して米韓も報復発射をしている。北朝鮮と軍事同盟を持つ中国はどう反応しているか。中国の基本姿勢とともに拉致問題を抱える日本のあるべき姿を考察する。
◆中国の反応
まず北朝鮮が6月5日にミサイル8発を日本海に向けて発射したことに関して、中国ではほとんど報道されず、ただ環球時報が中央テレビ局CCTVアプリ版の報道を転載して「韓国と日本が報道した」という発信を3行……
モンゴルは鉄道建設により中露交易強化を目指しており、今年末までに3つの鉄道建設が完成するが、なんとそこには日本のODAが注がれていた。当初の目的と違い、中露繁栄のために貢献しているという皮肉な現実がある。
◆モンゴルは2022年に4つの鉄道建設プロジェクトを実施
2021年8月29日、中華人民共和国商務部は、そのウェブサイトに<モンゴルは2022年に4つの鉄道建設プロジェクトを実施 総投資額は……
アメリカが中露、特にロシアに対して金融制裁を強化する中、中国の人民元とロシアのルーブルの取引が爆発的に増加している。特に人民元の成長が著しい。アメリカの大手メディア、ブルームバーグが報じた。
◆アメリカの制裁が人民元・ルーブル取引を1067%引き上げた
5月31日、アメリカの大手メディアであるブルームバーグが<ドルを回避する米国のライバルが人民元ルーブル取引を1067%引き上げた>と報道し、注……
バイデン大統領の提唱でスタートしたインド太平洋経済枠組み(IPEF)に対し、中国は軽蔑にも似た酷評をし、それに追随する日本に対しても自らの首を絞めると嘲笑っている。中国の受け止めを考察する。
◆バイデンが提唱したインド太平洋経済枠組み(IPEF)に関する中国の酷評
今年2022年2月11日にバイデン政権がインド太平洋戦略を発表し、18ページからなるリポートを出した時点から、中国の対米酷評は始ま……
スイスのガンザー博士がウクライナ戦争に関してアメリカが国際法違反をしていることを証明している。日本はこれを完全に無視し事実の半分の側面だけしか見ていない。戦争はこうして起こる。犠牲になるのは日本だ。
◆スイス平和エネルギー研究所のガンザー所長が語るウクライナ戦争:真実の裏側
2022年4月12日、スイス平和エネルギー研究所の所長であるダニエル・ガンザー博士がRubikon.newsに寄稿し、「……
なにやら習近平が失墜し李克強が格上げされているというデマが横行している。そもそも中国の政治体制を知らない人たちの願望でしかないが、いかにして中共中央総書記が選出されるかを解説したい。
◆習近平失脚への願望
なにやらアメリカ発の習近平失脚願望がデマを流し、日本の一部の「中国研究者」がそれに飛びついた。
「老灯(Lao-deng)」という中国人で、彼はツイッターでさまざまな反中反共情報を流してい……
ゼレンスキー大統領は5月25日、ウクライナ戦争における中国の政策に満足していると、ダボス会議で述べた。中国の政策の何に満足しているのか、中国は実際どのような政策を実施しているんか。それは停戦後の世界動向に大きな影響を与えるので、現状と今後の可能性を考察する。
◆ゼレンスキー大統領「中国の姿勢に満足」
5月23日から26日までスイスのダボスで開催されたダボス会議にウクライナのゼレンスキー大統領が……
「一つの中国」コンセンサスで国際秩序を形成したアメリカのキッシンジャー元国務長官は、バイデン大統領の台湾防衛発言を受けて、「二つの中国」をカードにすべきではないとダボス会議で演説した。
◆ヘンリー・キッシンジャーが「台湾を米中交渉のカードにするな」
世界の政財界のリーダーが集まるダボス会議が、5月22日から26日の日程でスイスのダボスで開催されているが、アメリカのキッシンジャー元国務長官が、2……
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