1946年、長春の市街戦で流れ弾を受けた私を慰めてくれた八路軍の趙兄さんは、のちに毛沢東の外交秘書になっていた。彼が誰なのかを知りたがっていた私を取材して人民日報海外版が尋ね人記事を全世界に出したこともある。
その人は、日中国交正常化に尽力したことを、最近になって知った。
◆流れ弾による負傷と八路軍の「趙兄さん」
1945年8月、日本敗戦間近の長春にソ連軍が侵攻してきて軍政を布(し)いた。そ……
日中国交正常化は「中華民国」台湾との断交を交換条件として締結された。だからいま台湾問題が起きている。歴史と台湾問題を中国に突きつけられながら自民党親中議員は50周年記念シンポジウムに友好的に参加した。
◆歴史問題と台湾問題を日本に突きつける中国側
9月12日、日中国交正常化50周年を記念するシンポジウムが東京の経団連会館と北京をオンラインで結び開催された。駐日中国大使館と日本の経団連による共催……
Data from China’s General Administration of Customs shows glimpses of the hollowing out of US manufacturing, and the reality of how the US must keep instigating war. Japanese will be the next victims ……
10月16日から第20回党大会が始まるが、習近平三期目は既定路線としても、習近平がなぜ三期目を目指すのかを正確に分析しないと中国政治の現在と未来を見誤ってしまう。それを避けるために考察を試みる。
◆多数決議決のため政治局常務委員会委員数は「奇数」が原則
中国共産党全国代表大会(党大会)は5年に一回開く決まりになっているが、今年10月16日から第20回党大会が北京で開催される。9千万人以上いる党……
9月2日と3日、中露海軍が北海道沖の日本海で軍事演習をした。日本降伏文書署名の9月2日と対日戦勝記念日9月3日に合わせた「脅し」と見ていいだろう。対日戦勝記念日に対する中露の扱いに関して考察する。
◆9月2日と3日に中露両軍が日本海で軍事演習
4年に一度開催されるロシアの軍事演習「ボストーク2022」が9月1日から始まった。これまではモンゴルと中国を誘うくらいだったのだが、今年は13ヵ国が参加……
ゴルバチョフにより中ソ対立は解消したが、同時にゴルバチョフは世界最大の共産主義国家・ソ連を崩壊させた人物として中国の指導者は「第二のゴルバチョフにだけはなってはならない」ということを大原則にしてきた。
◆天安門事件進行中に訪中したゴルバチョフ
中国と旧ソ連は1950年代半ばのフルシチョフ(第一書記)によるスターリン批判以来険悪な関係となり、長きにわたって中ソ対立が続いていたが、1985年3月に……
中国社会科学院・哲学研究所で研究員をしていた劉奔教授がある日、同じ中国社会科学院の社会学研究所にいた私に連絡してきた。彼は一時帰国した際に『大地の子』の作者から受けた取材に関して耐えてきた苦悩と疑念を一気に吐露した。
◆私が中国社会科学院・社会学研究所にいたわけ
1990年代初頭、私は文部省(文科省の前身)の科研費の研究代表として北京にいた。中国では調査するときにカウンターパートがいないと調査……
中国税関総署データにはアメリカ製造業の空洞化が表れ、アメリカが常に戦争を煽っていないと困る現状の一端が見えてくる。次に餌食になるのは日本人だ。そのための国際世論をアメリカは必死で形成している。
◆中国の主な貿易相手国/地域
8月30日のコラム<中露貿易の加速化 対露制裁は有効なのか?>で引用した中国の税関総署が8月18日に公開したデータを詳細に分析すると、実に興味深い現象が見えてくる。その基礎……
8月25日、中国商務部は記者会見で中露貿易が勢いを見せていると発言し、事実、データによればロシアからの輸入は前年度比49.2%増となっている。インドの場合は244.35%増だ。これでは対露制裁は無実化しないか?
中露印の連携は軍事面でも強化され、ヴォストーク軍事演習も共同で行う。
◆商務部記者会見:中露貿易を加速化
8月25日、中国政府の商務部は定例記者会見を行った。記者会見では香港南華早報……
2022年台湾観光年
2月下旬のロシアによるウクライナ侵攻以来、かかる侵攻を機にすぐにでも中国が台湾への侵攻を企てるのではないかが大きな話題となった。このような侵略を成功させられるほど、現在の中国人民解放軍に力があると考えるチャイナ・ウォッチャーはほぼいないだろう。とはいえ中国人民解放軍と中国共産党は、戦争も含めあらゆる手段を使ってでも自分たちにとって反逆的な地域を支配下に置きたいという欲望を隠……
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