8月6日、アメリカ民主党の副大統領候補にティム・ウォルツ氏が決まった。ウォルツ氏は1989年から1年間、中国広東省佛山市に外国人教師として赴任後、中国がものすごく気に入って10年間に及び30回以上訪中し、中国旅行会社まで設立している。中国のネットにはウォルツ氏が中国を絶賛する記事がいくらでも貼られているし証拠写真もある。
ウォルツ氏が中国を初めて訪問したのは1989年8月。6月4日の天安門事件を……
8月2日の時事通信社が<著名論客、発信途絶える 政策巡る投稿問題視か 中国>という見出しで中国共産党機関紙「人民日報」傘下の環球時報元編集長で、著名な論客・胡錫進氏のSNS発信が7月27日から途絶えたことを報じている。あたかも「政府批判」をしたのでSNSが封鎖されたかのような書きっぷりだ。
中共中央はそんなことまでしたのかと思い、それなら筆者も万一にも中国に戻ったりなどしたら(戻らないけど)捕ま……
政治とは関係なく、中国の若者はトランプ(前大統領)を一種のアイドルのように見ており、トランプが好きだ。若者に人気がある動画サイト「ビリビリ(bilibili)」には「川宝日記」というチャンネルがあって、トランプを劇画化したりトランプのスピーチ場面を編集して楽しんでいる。
「川」は「川普(トランプ)」の意味で、「宝」は「可愛い宝物」のニュアンス。
バイデンのことは大嫌いだが、後継候補のハリスは……
第3回全体会議に関する台湾の関心とシンポジウム
台湾が、中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議(三中全会)に世界で最も関心を持つ国の1つであることは間違いない。この会議の成果が、今後の中国の経済発展と中台関係の行方を決めることになるかもしれないからだ。台湾の国家政策研究院と文化教育財団は7月18日に、「中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議および台湾の独立を罰する新たなルール」と題したシ……
7月23日、中国外交トップを兼任する王毅外交部長(外相)は北京で、パレスチナ自治区で対立しているイスラム組織ハマスや自治政府主流派ファハタを中心とした14勢力が和解し、停戦後に暫定的な「国民和解政府」を樹立することに同意した「北京宣言」を発表した。最終目標はパレスチナを独立国家として国連に加盟させ、イスラエルとの「二国家並存」を実現させることにある。
昨年のイラン・サウジアラビア和解仲介に続き今……
7月18日、北京で開催された三中全会(中国共産党中央委員会第三回全体会議)は幕を閉じ「公報」が出された。その軸にある《中共中央关于进一步全面深化改革、推进中国式现代化的决定》(改革をいっそう全面的に進化させ、中国式現代化を推進することに関する中共中央の決定)(以下、「決定」)の具体的内容はまだ公表されていない。三中全会で可決したのはその「討論稿(「決定」草案)」だ。やがて「決定」の「正式版」が公表……
Taiwan's Concerns and Symposium on the Third Plenary Session
Taiwan should be one of the countries in the world most concerned about the Third Plenary Session of the 20th Central Committee of the Com……
7月16日発売の雑誌「Bloomberg Business Week」は、トランプ氏を独占取材した記事を掲載。取材でトランプ氏は「中国大陸に対抗する台湾を防衛するか?」という問いには答えず、「台湾は米国から半導体を100%奪っていった」とかわし、「台湾はわれわれに防衛費用を支払うべきだ」と主張した。
中国はこのトランプ発言を「みかじめ料をトランプに要求され、島内(台湾)は大騒動」という見出しで、……
英国は政治を仕切り直し
英国では、類まれな政治の仕切り直しが行われたばかりである。今回の総選挙はいつもの様な選挙ではない。この14年間政権の座にあった与党保守党が惨敗し、ほんの5年前には少なくとも10年間は勝つ見込みがないとされていた労働党が歴史的大勝を収めた。観測筋にとって、今回の選挙結果はよく咀嚼し検証すべき点が多い。小選挙区制を取っているため最大得票の一人だけが勝ち、2番目や3番目の候補者……
7月16日(米時間15日)、米副大統領候補に指名されたジェームズ・デービッド・バンス上院議員は「ウクライナ支援などに注力しないで、米国に最も大きな脅威となる中国に強硬政策を」と表明している。そのバンス氏に対する評価が中国のネットに数多く溢れているが、その中の一つに、バンス氏が昨年、上院議会のスピーチでバイデン政権の外交を批判し、「米国は一貫して他国を威嚇し道徳的説教をしてあれこれ指図するだけだが、……
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