混沌とする香港情勢の中、中国政府は8月、深セングレーターベイエリア経済構想に重点を置く方針を打ち出したが、そこにはマカオに証券取引所を新設する戦略が潜んでいた。人民元国際化を強化する中国の狙いを読み解く。
◆マカオ証券取引所の創設
8月9日、中共中央・国務院は「深センを中国の特色ある社会主義先行モデル区に指定することを支持することに関する意見」を発布した。これに関して筆者は本シンクタンクにおけ……
貿易戦争は、貿易、経済、そして評論家(!)にまで損害を与えている。状況はローラーコースターのようにめまぐるしく変化してきた。関税の設定、発動の延期、関税の引き上げ、行き詰まり状態の打開、それから沈黙が続いた後、大きな取り決めが交わされた。それ以降、動きは見られない。
先週の発表は、おそらくこれまでで最も前向きに合意の可能性について言及したものであったと言えるだろう。しかし、今週月曜日の朝にWal……
25日、ペンス米副大統領は「米中関係の将来」の中で厳しく中国を批判しながらも、1年前よりは批判のトーンを落としている。中国外交部の激しい抗議と環球時報の「あれ?」という社説から米中関係を読み解く。
◆ペンス副大統領の演説概要
日本時間の10月25日、ペンス副大統領はワシントンにあるシンクタンクの一つ、ウィルソンセンターで「米中関係の将来」というテーマで演説した。
アメリカの国営放送VOA(V……
Trade wars take their toll on trade, on economies and on commentators! It has been an exhausting rollercoaster ride of ups and downs. Of tariffs, of delayed tariffs, of increased tariffs, of breakth……
ロシアでは中華人民共和国建国70周年が盛大に祝われた。こうした記念行事には、中国と深い関わりがある専門家やその道の権威だけでなく、一般市民も参加した。
2019年9月13日から15日までの期間、中国国家経済の成果を紹介する「チャイナ・フェスティバル」がモスクワで最も来場者を集める展示会場のひとつで開催された。「偉大な遺産と新時代」をスローガンに掲げたこの行事では、有名な中国の獅子舞や龍舞の実演か……
In Japan, a recent statement made by Xi Jinping has been falsely represented in the news. Not only has the news media mistranslated the original statement in Chinese, “fen shen sui gu” (粉身碎骨), into Ja……
日本では習近平が言った「粉身碎骨」を誤訳し、おまけに「香港デモを念頭に」と習近平の心を読み取る読心術まがいの歪曲報道までがあるが、原文の文脈を読んだのだろうか?習近平の「粉身碎骨」発言を検証する。
◆習近平が「粉身碎骨」を使った文脈
習近平国家主席は10月13日、訪問先のネパールの首都カトマンズでオリ首相と会談した。その時のほぼ全文が中国共産党新聞に掲載されているので、それを詳細に見てみよう。……
中国と米国の関係はここ数十年で最悪の状態にあり、近い将来改善できると考える理由はほとんどない。ただ、悲観的な見方が支配的な中で、着実とは言えないにしても、ゆっくりとした進展は続いている。中国の金融市場の一部が前例のないレベルにまで開放されているのだ。現代中国で初めて株式が発行されてから40年、上海と深圳の証券取引所が設立されてから30年近くが経過し、現在の中国の資本市場はかつてないほど開かれたもの……
The 70th anniversary of China was widely celebrated in Russia. The events dedicated to this jubilee involved not only experts and specialists in contact with China in their professional activities, bu……
On September 16, 2019, the People’s Bank of China reduced its reserve requirement ratio by 0.5% for financial institutions other than financial companies, financial leasing companies, and automotive f……
カテゴリー
最近の投稿
- 日本の鉄鋼を潰して中国の世界トップを維持させるバイデン大統領のUSスチール買収禁止令
- 英国の対中政策、苦境の1週間
- 習近平はトランプ2.0に輸出報復措置を準備しているのか?
- なぜ「ロケット軍」に集中しているのか? 中国軍高官腐敗
- 米『中国軍事力報告書』の「汚職摘発で中国軍事力向上」指摘は国防費獲得のため
- A sorry week for Britain’s China Policy
- 中国半導体最前線PartⅣ 半導体微細化「ムーアの法則」破綻の先を狙う中国
- 中国半導体最前線PartⅢ AI半導体GPUで急成長した「中国版NVIDIA」ムーア・スレッド
- 返り咲くトランプ
- 中国半導体最前線PartⅡ ファーウェイのスマホMate70とAI半導体