ロシアが「アジア・シフト」政策を打ち出してから7年が経った今、地政学的な情勢は一方にロシアと中国、もう一方に米国が主導する西側という新たな二極化秩序が形成され始めている。ロシアと中国の二国間には多くの問題があるものの、「結束した西側」との対立があるため、両国は接近し、二国間の問題からは当面目をそらしている。しかし、だからといって両国関係に存在する問題がそのまま立ち消えになるわけではない。
中露関……
中国は金メダル38で総メダル数88と、アメリカに次ぐ成績を収めたが、その競技種目を詳細に見ることによって「発展途上国」であることが鮮明に浮かび上がった。日本でコロナから目をそらさせるために五輪開催を強行できたのは、日本が発展途上国ではないことも逆に見えてきた。
◆ウェイボーで「最初に流れるのは中国の国歌で、最初に掲げるのは中国の国旗だ!」
7月23日、東京五輪の開会式が始まり、中国人選手が入場……
中国が東京五輪を積極的に支持したのは、コロナが原因で不開催となると北京冬季五輪に影響するからだが、閉会式の日に北京は早速全世界に向けて「送夏迎冬」というメッセージを発信し、北京冬季五輪へといざなった。
◆突然スマホに「送夏迎冬」のメッセージ
日本時間の2021年8月8日夜10時00分、東京五輪の閉会式が終わろうとしていた頃、突然スマホに中国共産党が管轄する中央テレビ局(中央電視台)の「央視新聞……
中国ではデルタ株による感染が南京空港から始まり192ヵ所に広がって緊急対応に追われている。関係都市住民の全員にPCR検査をし、無症状者も隔離入院させているが、果たして抑え込めるか、現状を考察する。
◆中国で突如デルタ株感染拡大
7月10日、江蘇省南京市にある南京禄口空港に着陸したモスクワ発のCA910便にコロナ患者7人が乗っていたことが、着陸直後の空港でのPCR検査で判明した。
乗客はみな……
アメリカの論文では軽症者を隔離入院させないと感染が収まらないというデータが出ている。しかし日本は「重症者以外は自宅療養」という方針を出し、PCR検査も積極的でない。医療逼迫の現実をごまかしたいからだろう。
◆軽症者自宅待機の危険性、アメリカ医師会論文が早くから警鐘
2020年4月24日のコラム<軽症者自宅待機の危険性、アメリカ医師会論文が警鐘>に書いたように、4月10日のAmerican Me……
対中包囲網を標榜するバイデン政権の対中貿易額が増加する一方、習近平は政治局会議を開き中国経済に関する外部環境に警戒を発した。チャイナマネーによる引力に陰りが出ると北京冬季五輪にも影響するからだ。都内では同日、駐日中国大使を遣って「反中感情を煽るな」という講演をさせている。
◆習近平が中共中央政治局会議を招集
例年の北戴河会議を前に、習近平は7月28日から立て続けに会議を招集しているが、7月30……
7月29日、バッハ会長は中国の単独取材を受け中国選手の活躍を絶賛した。一方21日にIOCは北京冬季五輪有観客開催の期待を表明している。日本では政府のコロナ感染に対する国民の不満をかわすために東京五輪を開催したと31日に河村議員が明言した。
◆中国メディアの独占取材で中国選手の成績を絶賛するバッハ会長
7月29日、IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長は東京大会国際放送センター(IBC=I……
アメリカのシャーマン国務副長官は天津で外交部高官と会談したが、中国の猛攻撃に遭い、「バイデン・習近平会談」の赤絨毯を敷くことはできなかった。しかしバイデンはなお習近平と会った時間の多さを自慢している。
◆会談設定前のいざこざ:高位の対談相手を望んだシャーマン
ウェンディ・シャーマンは国務院副長官なので、中国では外交部副部長に相当する。7月20日、訪日した時にもシャーマンの対談相手は茂木外相では……
After 7 years of Russia’s “pivot to Asia” policy, the geopolitical landscape starts to shape a new bipolar order with Russia and China on one side versus the West led by the U.S. on the other. Althoug……
中国の共産主義者がアジアで紛争を始めるかもしれないことに、私は初めて骨の髄まで戦慄を覚えている。情報の上ではその可能性について40年間にわたって認識してきた。そしてそのような惨事を防ぐための強力な抑止力を常に強く唱えてきた。しかし、危機は予期していなかった。
ここ数カ月で何かが変わり、深刻な可能性は迫り来る危機へと転換した。中国の共産主義者の振る舞いは、極めて挑戦的でかつ妄信と強引さを伴うもので……
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