中国のユーラシア問題担当特別代表の李輝大使は「和平協議推進」のため、ロシアによる侵攻後初めてウクライナを訪問する。5月15日からの外遊中、同特別代表はポーランド、フランス、ドイツ、ロシアも訪れる予定だ。
ウクライナにおける軍事衝突をめぐり、中国がその存在感の高まりを誇示するの一連の試みの中で、これは最新の動きの1つとなる。ロシアによるウクライナ侵攻開始以降で初となる、習近平国家主席とウォロディミ……
China’s Special Representative for Eurasian Affairs, Li Hui, will visit Ukraine for the first time since Russia’s invasion to “promote peace talks.” During the diplomatic tour, which started on May 15……
中央アジアでは中国の存在感の高まりに対する懸念の声が多く、同地域のどこかしらでしばしば大規模な抗議行動に発展している。問題や障害をはらんだ関係ではあるものの、安全保障というデリケートな領域においてさえ、同地域における中国の影響力は高まっている。
こうした状況の背景には主に2つの要因がある。第一に、中央アジア諸国は独立を勝ち得て以来、ロシアへの歴史的な依存関係から脱却するべく、それぞれ独自の形で世……
In Central Asia, there are many concerns associated with the Chinese presence, which regularly lead to mass protests throughout almost the entire region. However, despite the problems and obstacles in……
2022年台湾観光年
2月下旬のロシアによるウクライナ侵攻以来、かかる侵攻を機にすぐにでも中国が台湾への侵攻を企てるのではないかが大きな話題となった。このような侵略を成功させられるほど、現在の中国人民解放軍に力があると考えるチャイナ・ウォッチャーはほぼいないだろう。とはいえ中国人民解放軍と中国共産党は、戦争も含めあらゆる手段を使ってでも自分たちにとって反逆的な地域を支配下に置きたいという欲望を隠……
中国にとって北京冬季五輪は、効果的にパンデミックを抑え込むことができる数少ない国としての評価を確かなものにするためだけでなく、国家の外交の成功を誇示するためにも重要なイベントである。米国といくつかの同盟国が外交ボイコットを表明したとはいえ、この五輪で中国を訪問した国家元首は30人を超えた。その中でも主賓と言えるのが、ロシアのプーチン大統領であり、習近平国家主席と最初に会談したのも同大統領であった。……
The Winter Olympic Games in Beijing is an important event not only for China's reputation as a rare country that can effectively fight the pandemic, but also a demonstration of the success of Chinese ……
ロシアが「アジア・シフト」政策を打ち出してから7年が経った今、地政学的な情勢は一方にロシアと中国、もう一方に米国が主導する西側という新たな二極化秩序が形成され始めている。ロシアと中国の二国間には多くの問題があるものの、「結束した西側」との対立があるため、両国は接近し、二国間の問題からは当面目をそらしている。しかし、だからといって両国関係に存在する問題がそのまま立ち消えになるわけではない。
中露関……
After 7 years of Russia’s “pivot to Asia” policy, the geopolitical landscape starts to shape a new bipolar order with Russia and China on one side versus the West led by the U.S. on the other. Althoug……
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