中国は日本の公明党以上に親中の政党は世界にいないとみなし、日本共産党は反中の敵対勢力と見ている。次に親中なのは自民党なので、自公連立ほど中国にとってありがたい存在はない。思うままに動かせる。
◆中国政府高官「自公は親中なので・・・」
あれは確か、2012年9月に自民党総裁選があったときのことだったと思う。
私はテレビの番組に呼ばれて、総裁選立候補者と対談をしたことがある。
そこには「安倍晋……
岸田首相は対中政策として対話と交流を強調し、習近平にも来年の日中国交回復50周年記念を契機に日中友好を深めたいと伝えた。習近平の狙い通りの政策だ。自民党内からは連立相手である媚中・公明党への批判さえ出ている。野党連立を批判できるのか?
◆王毅外相が「岸田‐習近平」電話会談に言及
10月25日に開催された第17回「北京‐東京フォーラム」の開幕式に、中国の王毅外相(兼国務委員)はリモートでスピーチ……
コロナによる全国一律給付金を中国は「GDPと政府債務との関係」において抑制し、困窮者に対象を絞っている。「成長と分配」に関して、日本のGDP推移と国債との関係はどうなのか、米中および欧州と比較して考察する。
◆羊毛は羊の体に生える
今年1月30日、中国共産党機関紙「人民日報」傘下の「環球時報」の編集長である胡錫進氏が、彼個人の微博(weibo)に「羊毛は羊の体にしか生えない」ことを例にとって、……
習近平父子の大恩人と関係する不動産開発企業・合生創展集団が恒大集団傘下の恒大物業の株を買うべく契約が成立していたのに、恒大側に欲が出て、契約を破棄した。契約と破棄をめぐる舞台裏を追う。
◆合生創展と恒大物業との契約内容と破綻プロセス
10月14日のコラム<恒大救済企業の裏に習近平の大恩人の影が>で述べたように、「華南の五虎」と呼ばれる広東省のディベロッパーの一つである「合生創展集団」が恒大集団……
債務危機に陥っている恒大集団傘下の恒大物業を購入することになった企業は、かつて習近平父子を助けた葉剣英系列が関係していた。恒大を救済しないがソフトランディングさせたい習近平の狙いが水面下で動いている。
◆香港証券取引所での取引を一時停止した恒大集団と恒大物業
10月4日、債務危機に陥っている不動産大手の恒大集団とその傘下の恒大物業が香港証券取引所での取引を一時停止した。恒大物業の51%以上の株……
習近平国家主席は鄧小平が唱えた先富論の後半である「共同富裕」に力を入れ「先富者からの第三次分配」を推進しているが、岸田首相の「分配」重視政策が何やら社会主義的なので、比較しながら考察したい。
◆岸田首相の「成長と分配」
岸田首相の所信表明演説を聞いていて、「あれ?これって社会主義国家の国家戦略?」という違和感と、習近平が盛んに言っている「共同富裕」と「分配」に関する既視感を覚えた。
岸田首相……
中国政府による「飯圏」規制を、日本では「思想統制」とか「文革への逆戻り」などと解説しているが、笑止千万。飯圏はアイドルへの狂信的な十代前半のファンの心を操り暴利をむさぼっている闇ビジネスの一つだ。
◆「飯圏(ファン・チュエン)」とは何か?
「飯圏」の「飯」は中国語では[fan](ファン)と発音し、日本語の「ファン」を音に置き換えたもので、「飯圏」とはアイドルを追いかけるファンたちのグループ」の……
尖閣や海保を管轄する国交大臣に必ず親中の公明党議員を充てることによって自公政権は中国にひざまずき、中国を安心させてきた。岸田内閣が対中強硬を装っても国交大臣が公明党である限り対中友好姿勢は変わらない。
◆民主党政権時代に大荒れとなった尖閣問題
国土交通省(国交省)が設立されたのは2001年で、尖閣諸島や海上保安庁(海保)などの管轄は国交省の下に置かれるようになった。
国交省設立以来、2009……
中国各地で停電が続いている。背景には世界的石炭価格の高騰以外に、世界に先んじてコロナ禍を脱した中国製造業への注文殺到による電力消費に対する石炭の供給不足がある。火力発電依存が高い中国が脱炭素を競う習近平のジレンマも見え隠れする。
◆「石炭価格の高騰」と「電力消費に対する石炭供給不足」
石炭価格の高騰は世界的な現象で、中国に限った話ではない。
中国において他国と異なるのは、中国の火力発電依存度……
岸田総裁誕生に中国のメディアは大賑わい。中国共産党系の「環球網」は1日で10本近くも発信し、中央テレビ局CCTVも特集を組んだ。中には「岸田の背後には3Aがいる」という報道さえある。
◆環球網1日10本ほど発信、CCTVは特集番組
中国共産党機関紙「人民日報」傘下の環球時報電子版の「環境網」は、日本で岸田文雄氏の当選が決まるとすぐ、第一報を出した。それをじっくり読む間もなく、すぐさま第二報、……
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