米大統領選の共和党候補トランプ前大統領は8月12日、テスラのイーロン・マスクCEOとX(旧ツイッター)で対談し中継された。トランプのスマホの下に置かれていたモバイルバッテリーが中国のアンカー(Anker)社製のものであることを発見した中国のネット民が指摘すると、中国のネットはたちまちトランプが使っているモバイルバッテリーで騒然となった。
その燃え上がりように、中国共産党系の「環球時報」の英語電子……
現地時間7月31日、パリ・五輪競泳で、19歳の中国人選手・藩展楽氏が男子100メートル自由形で46秒40で優勝し、今年2月にドーハで開催された世界選手権で自身が持つ46秒80の世界記録を更新した。
すると米国が「そのような超人的記録が出せたのはドーピングのせいだ」と騒ぎ出した。世界アンチ・ドーピング機構(WADA)は「(米国の要求により)過度に多い尿検査を中国人選手にだけ要求しているが、それでも……
8月6日、アメリカ民主党の副大統領候補にティム・ウォルツ氏が決まった。ウォルツ氏は1989年から1年間、中国広東省佛山市に外国人教師として赴任後、中国がものすごく気に入って10年間に及び30回以上訪中し、中国旅行会社まで設立している。中国のネットにはウォルツ氏が中国を絶賛する記事がいくらでも貼られているし証拠写真もある。
ウォルツ氏が中国を初めて訪問したのは1989年8月。6月4日の天安門事件を……
8月2日の時事通信社が<著名論客、発信途絶える 政策巡る投稿問題視か 中国>という見出しで中国共産党機関紙「人民日報」傘下の環球時報元編集長で、著名な論客・胡錫進氏のSNS発信が7月27日から途絶えたことを報じている。あたかも「政府批判」をしたのでSNSが封鎖されたかのような書きっぷりだ。
中共中央はそんなことまでしたのかと思い、それなら筆者も万一にも中国に戻ったりなどしたら(戻らないけど)捕ま……
政治とは関係なく、中国の若者はトランプ(前大統領)を一種のアイドルのように見ており、トランプが好きだ。若者に人気がある動画サイト「ビリビリ(bilibili)」には「川宝日記」というチャンネルがあって、トランプを劇画化したりトランプのスピーチ場面を編集して楽しんでいる。
「川」は「川普(トランプ)」の意味で、「宝」は「可愛い宝物」のニュアンス。
バイデンのことは大嫌いだが、後継候補のハリスは……
7月23日、中国外交トップを兼任する王毅外交部長(外相)は北京で、パレスチナ自治区で対立しているイスラム組織ハマスや自治政府主流派ファハタを中心とした14勢力が和解し、停戦後に暫定的な「国民和解政府」を樹立することに同意した「北京宣言」を発表した。最終目標はパレスチナを独立国家として国連に加盟させ、イスラエルとの「二国家並存」を実現させることにある。
昨年のイラン・サウジアラビア和解仲介に続き今……
7月18日、北京で開催された三中全会(中国共産党中央委員会第三回全体会議)は幕を閉じ「公報」が出された。その軸にある《中共中央关于进一步全面深化改革、推进中国式现代化的决定》(改革をいっそう全面的に進化させ、中国式現代化を推進することに関する中共中央の決定)(以下、「決定」)の具体的内容はまだ公表されていない。三中全会で可決したのはその「討論稿(「決定」草案)」だ。やがて「決定」の「正式版」が公表……
7月16日発売の雑誌「Bloomberg Business Week」は、トランプ氏を独占取材した記事を掲載。取材でトランプ氏は「中国大陸に対抗する台湾を防衛するか?」という問いには答えず、「台湾は米国から半導体を100%奪っていった」とかわし、「台湾はわれわれに防衛費用を支払うべきだ」と主張した。
中国はこのトランプ発言を「みかじめ料をトランプに要求され、島内(台湾)は大騒動」という見出しで、……
7月16日(米時間15日)、米副大統領候補に指名されたジェームズ・デービッド・バンス上院議員は「ウクライナ支援などに注力しないで、米国に最も大きな脅威となる中国に強硬政策を」と表明している。そのバンス氏に対する評価が中国のネットに数多く溢れているが、その中の一つに、バンス氏が昨年、上院議会のスピーチでバイデン政権の外交を批判し、「米国は一貫して他国を威嚇し道徳的説教をしてあれこれ指図するだけだが、……
トランプ前大統領が選挙演説中に銃撃を受け顔に血を流しながらも天に拳を突き上げ「ファイト!」と叫んだ姿に、中国ネット民の絶賛の嵐が止まらない。「これぞ強いリーダーだ!」と、フランス革命時の「自由の女神」にたとえる言葉や、あの一瞬をみごとに切り撮った写真家に「今年のピューリッツァー賞は確定!」と、使ったカメラや撮影者の写真を貼り付けて大騒ぎ。
まるで自国の英雄を讃えるような反応ではないか。
14日……
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