一、中台の近接性から生じた感染症防止の困難さ
旧暦では、2020年は鼠年(ねずみどし)にあたる。人類の歴史において、鼠は黒死病という疫病を引き起こして、多くの人命を奪った「前科」を持っている。恰も2020年もそのせいで悪い縁起を担うかのように、すでに多くの国を襲った新型肺炎(正式名は「2019新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患」、英文でCoronavirus Disease 2019, C……
安倍首相はようやく中国全土からの入国者全員を規制すると決断した。なんと、習近平国賓来日延期発表と同じ日にだ。今や中国での湖北以外の感染率はほぼゼロに近い。韓国まで抱き合わせる安倍政権の失政を考察する。
◆中韓からの入国制限
安倍首相は3月5日、新型コロナウイルス肺炎(新型コロナ)対策本部の会合で、中国と韓国からの入国者全員に対して政府指定の施設などで2週間待機することを要請し、中国と韓国にある……
米中間で第1段階の貿易合意が成立したのはわずか5週間前だが、随分昔のことのように思える。合意は米中関係の再出発になるはずのもので、焦点は合意内容の実施と遵守だった。米国の農家は中国からの買い付け保証に活気づいた。当局関係者は第2段階の交渉について聞かれると、交渉に入る緊急性は高くなく、その時期は米大統領選後になるかもしれないとして、当面は第1段階合意の円滑な実施確保が目標であることを示唆した。
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The spread of the coronavirus infection in Japan closely resembles what happened in the initial phase of the coronavirus outbreak in Wuhan. The mass infections on board a cruise ship and passengers te……
【本稿は中国問題グローバル研究所の白井一成理事による特別寄稿である。】
すでにパンデミックに入ったとするならば、日本政府や自治体の対策は遅きに失した感がある。やらないよりやるほうがマシというレベルであるが、爆発的な感染はおそらくもう防げない。いったんは梅雨の到来とともに日本では落ち着きを取り戻すだろうが、世界的な流行は収まらず秋以降に再流行するだろう。
季節性の感染症との大きな違いは、「感……
3月1日付けの論考<中国人全面入国規制が決断できない安倍政権の「国家統治能力」>に関して多くの方から貴重なご意見を頂いたが、その中にモスクワにおられる「友人」からのお便りがある。この方はプーチン大統領の側近とも接触があるため、ロシアのナマの動きを知る上で非常に参考になる。豊かなロシア経験による非常に高くて鋭い知見を持っておられ、これまでも、どれだけ多くのことを学ばせて頂いたか知れない。
そこで匿……
Xi Jinping is doing everything he can to play down the impact of the new coronavirus. Nowhere has his efforts paid off more than with the Abe Cabinet, which seeks to make the invitation of Xi Jinping ……
新型肺炎の感染拡大を防ぐために安倍政権は試行錯誤的対策を小出しにしているが、先月末の「基本方針」で中国人の全面入国規制をしなかったことは多くの国民を失望させた。安倍首相は未だに習近平国賓訪日にこだわり日本国民の生活を混乱させている。
◆安倍首相、中国外交トップに「習近平国賓訪日、極めて重要」
中国共産党政治局委員で中央外事工作委員会弁公室主任の楊潔チ氏は2月28日、首相官邸で安倍首相と会談した……
In Qiushi Journal, an organ of the Central Committee of the Communist Party of China published on February 15, Xi Jinping wrote, “In a meeting held on February 3, I issued a warning about the novel co……
On February 10, Xi Jinping appeared on television for the third time since the coronavirus outbreak. Mr. Xi was compelled to do so by the death of Dr. Li Wenliang, and by the Chinese people’s fierce a……
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