7月4日、上海協力機構のオンライン首脳会議があり、イランが正式加盟国になった。同機構はもともと反米・反NATO傾向にあるが、アメリカが敵視する中露と並んでイランが入るとその傾向が強まる。正式加盟国であるインドは微妙だ。
◆イランが上海協力機構の正式加盟国に
7月4日、上海協力機構はインドを議長国としてオンライン形式で首脳会議を開催し、イランの正式加盟が決議された。中国では、まるで勝……
習近平が反スパイ法を改正した「中国国内の事情」を、中国人女子留学生がはまったハニートラップなど、具体例を挙げて考察する。同時に、それでは日本はどうすべきか。これまで絶対に公けにしてはならないと黙ってきたが、これ以上黙っていることが果たして日本のためになるのか否かを考えたとき、思い切って公開した方が良いのではないかと思うに至ったので、文末で少しだけ触れる。
◆中国人女子留学生が留学先でハニートラッ……
中国では改正反スパイ法が施行された。背景には「各国の民主化を支援する」NED(全米民主主義基金)の活躍がある。7月1日を選んだのは中国共産党の建党記念日であると同時に、NEDの根城となっていた香港の返還記念日でもあるからだ。
◆習近平が反スパイ法に力を注ぐのは中国におけるNEDの活躍に対抗するため
今年4月26日、第十四期全国人民代表大会第二次会議で「改正反スパイ法(新修訂反間諜法)」が可決さ……
ワグネル事件によりプーチンの立場が弱体化したので、習近平が対露戦略を変えるのではないかという憶測が散見される。中国は今回の事件をどのように位置づけているかを考察することによって、その憶測に対する筆者の見解を示したい。
◆中国における初期報道
6月23日、ロシアの民間軍事会社、ワグネル創設者のエフゲニー・プリゴジン氏がロシア国内のロストフ州で武装蜂起を宣言し、モスクワに向かって「正義の行進」をす……
イエレン米財務長官が来月訪中するらしい。米国債を購入してくれと頼みに来るのだろう。ブリンケン国務長官訪中に続いて、中国の反応は冷淡だ。ネットには「来るな!」という反発さえ溢れている。
◆イエレン米財務長官に関する環球時報の報道
中国共産党機関紙「人民日報」の姉妹版「環球時報」電子版が6月29日、<いかなるシグナルか?イエレンが取材で米中間には隔たりがあるので訪中して関係を再建したいと言った>と……
イスラエルのネタニヤフ首相が来月訪中すると、イスラエルのメディアが報道した。中東で弱体化するアメリカを尻目に、中東和解外交をバネにして、習近平は一気に「米一極から多極化へ」の地殻変動を起こそうと狙っている。
◆ネタニヤフ首相訪中を中国の「環球時報」が速報
6月27日の環球時報は<イスラエルメディア:ネタニヤフ首相が来月中国を訪問 これはワシントンにますます我慢ならない証拠>というタイトルで速報……
インドのモディ首相が訪米し、バイデン大統領と会談した。バイデンとしてはインドをアメリカ側に引き付けて中国とインドを引き離すのが目的だが、モディは漁夫の利は手にしても心は売らない。そこがわが国の岸田首相と徹底して違うところだ。
◆インドがアメリカから武器を調達したのは対中包囲網のためか?
6月22日、アメリカを訪問していたインドのモディ首相はバイデン大統領とホワイトハウスで会談し、防衛分野や半導……
このたびのブリンケン訪中目的に関し、日本の大手メディアは口をそろえてアメリカが発するメッセージを反復するだけだが、真の目的はそんなきれいごとではない。習近平がブリンケンと会った思惑とともに考察する。
◆ブリンケン訪中の裏にある真の目的と窮状
アメリカはブリンケン国務長官の訪中に先駆け、たとえば14日、キャンベル・インド太平洋調整官が、「米政府は衝突のリスク低減に向けた危機管理メカニ……
◆バイデン大統領の「女王陛下万歳!」
6月16日、バイデン大統領はコネティカット州で開催された銃規制法案をめぐる会合で演説し、演説の最後に「女王陛下万歳!(God Save the Queen, man!)」と叫んだ。
このGod Save the Queen!という言葉はイギリス国歌のタイトルで、日本では「女王陛下万歳!」と訳されているが、「神よ、女王陛下を守り給え!」=「女……
6月14日、訪中していたパレスチナのアッバス議長が習近平と会談した。3月10日のサウジ・イランの和解仲介以来、中国を中心に中東和解外交の雪崩現象が続いている。習近平は米一極支配から多極化による世界新秩序構築を狙っているが、視野の一つにパレスチナとイスラエルの和解がある。可能なのか。習近平の動きとアメリカとイスラエルの間に生じた亀裂を考察する。
◆パレスチナのアッバス議長と習近平国家主席の会談
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