混沌とする香港情勢の中、中国政府は8月、深セングレーターベイエリア経済構想に重点を置く方針を打ち出したが、そこにはマカオに証券取引所を新設する戦略が潜んでいた。人民元国際化を強化する中国の狙いを読み解く。
◆マカオ証券取引所の創設
8月9日、中共中央・国務院は「深センを中国の特色ある社会主義先行モデル区に指定することを支持することに関する意見」を発布した。これに関して筆者は本シンクタンクにおけ……
25日、ペンス米副大統領は「米中関係の将来」の中で厳しく中国を批判しながらも、1年前よりは批判のトーンを落としている。中国外交部の激しい抗議と環球時報の「あれ?」という社説から米中関係を読み解く。
◆ペンス副大統領の演説概要
日本時間の10月25日、ペンス副大統領はワシントンにあるシンクタンクの一つ、ウィルソンセンターで「米中関係の将来」というテーマで演説した。
アメリカの国営放送VOA(V……
In Japan, a recent statement made by Xi Jinping has been falsely represented in the news. Not only has the news media mistranslated the original statement in Chinese, “fen shen sui gu” (粉身碎骨), into Ja……
日本では習近平が言った「粉身碎骨」を誤訳し、おまけに「香港デモを念頭に」と習近平の心を読み取る読心術まがいの歪曲報道までがあるが、原文の文脈を読んだのだろうか?習近平の「粉身碎骨」発言を検証する。
◆習近平が「粉身碎骨」を使った文脈
習近平国家主席は10月13日、訪問先のネパールの首都カトマンズでオリ首相と会談した。その時のほぼ全文が中国共産党新聞に掲載されているので、それを詳細に見てみよう。……
Did you know that almost all of the judges on Hong Kong’s highest court—the Hong Kong Court of Final Appeal—are foreigners?
At this time, judges who hold foreign or dual nationality in countries such……
アメリカは日本の安倍首相等による祝意表明と違い、駐米中国大使が祝辞を述べただけだ。それどころか米議会は「香港人権・民主主義法案」を可決。中国はアメリカを猛攻撃し、対日米の対比が鮮明になった。
◆アメリカからの祝辞
9月28日、中国の中央テレビ局CCTVはアメリカからの中国建国70周年記念への祝辞を報道した。しかし前日の安倍首相による祝賀ビデオメッセージをほぼ全文、長い時間をかけて報道したのとは対照……
安倍首相等数名の日本政財界関係者等による中国建国70周年記念を祝賀するメッセージが27日、CCTVで大きくクローズアップされ延々と流された。米中関係悪化における中国の意図と日本の位置づけを考察する。
◆CCTVお昼のニュースでほぼ全文公開
9月27日、お昼の中央テレビ局CCTV4(国際)で長い時間を使って、安倍首相の中国建国70周年記念を祝賀するビデオメッセージが放映され、思わずCCTVの画面……
香港の最高裁判所の裁判官のほとんどは外国人だということをご存じだろうか?
現段階では裁判官17人のうち、15人までがカナダやオーストラリアなどの外国籍あるいは二重国籍を持った人たちで占められている。「中国香港籍」の裁判官は二人しかいない。元大英帝国が統治していた国々の裁判官が香港市民の揉め事を裁くのである。
当然のことながら、判決は「民主主義的価値観」に基づく判断によって出される。
そのよう……
Amid persistent uncertainty, even after the amendments to the Fugitive Offenders Ordinance were repealed, the Belt and Road Summit took place on September 11, 2019. With no concrete information availa……
「逃亡犯条例」改正案を撤廃したとはいえ、まだ不安定な状況が続く中、9月11日のサミットが挙行された。日本にも中国にも確実な情報がない中、現場に行きナマ情報を届けてくれたのは本シンクタンク創設者の一人である白井一成氏だ。まさに第一級のスクープ写真である。
◆リアリティに満ちた貴重なナマ情報!
9月10日夜、中国政府元高官(長老)と連絡し合い、9月11日に香港で開催されることになっている「一帯一路……
カテゴリー
最近の投稿
- One the Eve
- 中国がGDP成長率発表 数値に疑問を呈した中国のエコノミストの正当性は?
- 日本の鉄鋼を潰して中国の世界トップを維持させるバイデン大統領のUSスチール買収禁止令
- 英国の対中政策、苦境の1週間
- 習近平はトランプ2.0に輸出報復措置を準備しているのか?
- なぜ「ロケット軍」に集中しているのか? 中国軍高官腐敗
- 米『中国軍事力報告書』の「汚職摘発で中国軍事力向上」指摘は国防費獲得のため
- A sorry week for Britain’s China Policy
- 中国半導体最前線PartⅣ 半導体微細化「ムーアの法則」破綻の先を狙う中国
- 中国半導体最前線PartⅢ AI半導体GPUで急成長した「中国版NVIDIA」ムーア・スレッド