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2015年全国政治協商会議が始まった日の五星紅旗(写真:ロイター/アフロ)
2015年全国政治協商会議が始まった日の五星紅旗(写真:ロイター/アフロ)
習近平「台湾懐柔」のための「統一戦線」が本格稼働
2023-02-12
台湾最大野党・国民党の夏立言副主席が訪中し、国務院台湾事務弁公室の宋濤(そうとう)主任に会っただけでなく、新チャイナ・セブン序列4位の王滬寧(おうこねい)とも北京で会談した。王滬寧が主導する統一戦線が台湾懐柔路線を本格化した。 ◆宋濤を国務院台湾事務弁公室主任に就かせたのが最初の一手 台湾最大野党で親中の国民党・夏立言副主席は、2月8日~17日の日程で訪中し、9日には国務院台湾事務弁公室(国台……
中国の有人宇宙船打ち上げ(写真:ロイター/アフロ)
中国の有人宇宙船打ち上げ(写真:ロイター/アフロ)
中国の高性能スパイ衛星は260システム 製造に貢献している日本
2023-02-11
目撃はできないが、中国のスパイ衛星は260システムもあり、宇宙空間を飛び回っている。中国の、このスパイ衛星を製造するための技術提供に日本は大いに貢献していることに日本人は気づいていない。 ◆中国が製造する高性能スパイ衛星 2022年11月29日に公開されたアメリカの国防総省による報告書 Military and Security Developments Involving The Peopl……
アメリカのバイデン大統領(写真:ロイター/アフロ)
アメリカのバイデン大統領(写真:ロイター/アフロ)
バイデン大統領「中国気球、安全保障上の重大な違反はない(≒大きなスパイ活動をしていない)」と発言
2023-02-10
バイデン大統領は「中国の偵察気球、安全保障上の重大な違反はなかった」と発言したが、ということは「中国気球」はスパイ行動をほぼしていなかったことになる。日本人は如何に行動し、何に注意すべきなのか? ◆バイデン大統領の発言 ロイター電によると、2月9日、バイデン大統領は「中国の偵察気球、安全保障上の重大な違反はなかった」と発言したとのこと。それによると、バイデンはスペイン語放送局テレムンドのインタ……
「中国気球」を米軍戦闘機が撃墜(写真:ロイター/アフロ)
「中国気球」を米軍戦闘機が撃墜(写真:ロイター/アフロ)
「中国気球」の軍事目的を挙げるなら…
2023-02-09
もし、「中国気球」に軍事目的があるとすれば、それは今のところでは「大量に放つことによる陽動作戦の実験」くらいのものだろう。大量に気球を放って敵の出方を見る以外は、「外国から学ぼう」という論文がある程度だ。 ◆中国は大量の気球を飛ばして敵を攪乱する陽動作戦を考えている このたび撃墜された中国製の高高度気球(以後「中国気球」)自身に偵察機能があるとは思えない。なぜなら、どこに向けて飛ばすかに関して……
「中国気球」に付けられていた太陽光パネルとプロペラ(提供:Chase Doak/ロイター/アフロ)
「中国気球」に付けられていた太陽光パネルとプロペラ(提供:Chase Doak/ロイター/アフロ)
プロペラが付いている「中国気球」に操縦能力はあるか?
2023-02-09
撃墜された気球を、中国は「気球」と呼ばず「飛艇(飛行艇)」と呼んでいる。なぜなら「プロペラ」が付いているからだ。そこで、その動力やプロペラが付いている状況での飛行実験(操縦能力など)を試算する。 ◆撃墜された「中国気球」の動力や仕様など 「米軍によって撃墜された中国の高高度気球」(以後「中国気球」)の動力や搭載物などの仕様を、まず考えてみよう。 形態に関してはBBCの報道などを基に計算してみ……
米軍に撃墜された「中国気球」(写真:ロイター/アフロ)
「中国気球」の正体を「NASA気球」の軌跡から読み解く
2023-02-07
このたびの中国の気球の軌跡をアメリカの学者が描いているが、それならNASAがこれまで飛ばしてきた気球はどのような軌跡を描いているのだろうか?その比較から見えてくる中国気球の正体を読み解く。 なお本稿では米軍に撃ち落された中国の気球を「中国気球」と略記し、NASAが飛ばしている気球を「NASA気球」と略記する。 ◆アメリカ気象学者が描いた「中国気球」の軌跡 アメリカ気象学会フェローで、気象学者……
アメリカ軍に撃墜された中国の気球(写真:ロイター/アフロ)
アメリカ軍に撃墜された中国の気球(写真:ロイター/アフロ)
習近平完敗か? 気球めぐり
2023-02-05
どんなに中国が民間の気象観測用気球が風に乗り不可抗力で米上空まで行ってしまったと弁明しても、特定できたのなら、すぐさま企業名と飛ばした時の状況などを明らかにすべきだった。透明性の欠如が決定打になった。 一方ではバイデン政権の裏事情をブルームバーグが暴いているので、それも同時に考察したい。 ◆環球時報の第一報 アメリカがモンタナ州の上空に中国のものらしい気球が浮かんでおり、これはスパイ活動のた……
出典:香港の鳳凰資訊の動画
出典:香港の鳳凰資訊の動画
「自由貿易は死んだ!」と嘆いた台湾TSMC創始者・張忠謀と習近平の仲が示唆する世界の趨勢
2023-02-01
世界最大の半導体受託製造企業TSMCの創始者・張忠謀は米アリゾナ工場建設の式典で「自由貿易は既に死んだ!」と叫んだ。習近平とも仲が良い張忠謀の言葉が世界の趨勢を変えるかもしれない。 ◆バイデン大統領も出席した式典で「自由貿易は既に死んだ」と叫ぶ勇気 2022年12月6日、世界最大手の半導体受託製造企業(ファウンドリ)である台湾のTSMCはアリゾナ工場の本格的な建設(第二期工程)が始まったとして……
習近平国家主席(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
習近平国家主席(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
習近平どうする? 日米蘭が対中半導体製造装置輸出規制で合意
2023-01-29
1月27日、アメリカの呼びかけに応じ、日本とオランダが半導体製造装置に関して対中輸出規制をすることに合意した。軍事利用の可能性がある中国最先端半導体の成長を阻むのが目的だ。中国はこれからどう出るのか? ◆バイデン大統領の呼びかけに従った日本とオランダ(蘭) バイデン大統領は、中国に最先端半導体の技術が流出し、それが軍事転用されるとして、昨年10月に半導体製造装置などを含む最先端半導体の輸出を規……
上海協力機構第22回首脳サミット(提供:Iranian Presidency/APA Image/ZUMA Press/アフロ)
上海協力機構第22回首脳サミット(提供:Iranian Presidency/APA Image/ZUMA Press/アフロ)
中央アジアの安全保障において中国の存在感が高まっている理由とは?
2023-01-27
中央アジアでは中国の存在感の高まりに対する懸念の声が多く、同地域のどこかしらでしばしば大規模な抗議行動に発展している。問題や障害をはらんだ関係ではあるものの、安全保障というデリケートな領域においてさえ、同地域における中国の影響力は高まっている。 こうした状況の背景には主に2つの要因がある。第一に、中央アジア諸国は独立を勝ち得て以来、ロシアへの歴史的な依存関係から脱却するべく、それぞれ独自の形で世……