地政学再び
新型コロナが世界を席巻して18カ月たった現在、それを背景に、9月には地政学が再び主役に返り咲いた。アメリカのアフガニスタン撤退による混乱は、歴史家たちに多くの検討材料を与えてくれるであろうし、単に軍隊の物理的な撤退というだけでなく、アメリカの衰えつつある力と世界への関与を葬る棺桶にさらに釘を打つものとして歓迎された。しかし、アメリカは終わったと考えるのは愚か者だけだろう。アメリカは自……
Geopolitics Returns
After 18 months of Covid-19 being the dominant story it has now become the backdrop to geopolitics which has returned to center stage during September. The chaotic US withdrawal ……
A Big Party
On the first day of July the Chinese Communist Party celebrated its 100th anniversary, this was an official celebration. Historians note the actual founding of the Party in a back room in……
7年と7週間
中国と欧州連合(EU)の包括的投資協定 (CAI)の 交渉合意には7年近くを要したが、わずか7週間余りで崩壊してしまった。このコラム(GRICI1807)は年初の回で、交渉が合意に至ったこと自体が驚きだと指摘した。ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、EU理事会における議長国としての任期を締めくくるだけでなく、16年間のドイツ首相在任のレガシーを確かなものにしようと交渉を大詰めで加速さ……
Seven Years, Seven Weeks
The Comprehensive Agreement on Investment (CAI) between China and the EU took about seven years to negotiate yet fell apart in little more than seven weeks. This column (GRI……
モラルハザード
中国の資本市場では、創設以来、モラルハザードが問題となっている。 基本的には、負債を返済することができない倒産企業が出れば、政府が常に救済策をまとめてくれ、株価が下がり過ぎれば、政府チームが介入して株式を買ってくれ、相場下落の圧力を和らげるために、規制当局がルールを変更したり新規発行を制限してくれるという考え方である。 この根底にある考え方は、政府の後ろ盾があるため、投資家が実際……
Moral Hazard
Moral hazard has been a problem in Chinese capital markets since they were founded. Basically, the idea is that the government will always be there to orchestra a bailout of a failing c……
Chilly in Springtime
It may be springtime in capitals in the Northern hemisphere, but it remains decidedly chilly when it comes to relations between the US, EU, UK, and China. All three in their own……
Finding a role
Since the Brexit referendum in 2016 there has been a continual cry from the victors to hurry up and get Brexit done. It took until the end of 2020 before the formal and effective exit……
最もましな経済
1年と少し前、このコラムで(EN 796/JP 815)来るべき10年間を展望した際、中国の前途は険しかった。経済成長の鈍化、何年にもわたる無秩序な信用拡大の後で増大する国家および民間セクターの債務不履行、南シナ海での中国の強硬な政策を受けた以前よりはるかに厳しい地政学的環境、香港に対する政治的弾圧、新疆ウイグル自治区で続く人道に対する罪は、習近平指導下の中国が直面した問題の一部……
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