ど派手なショー
ドナルド・トランプ氏はその長い人生の中で数々の役を演じてきたが、本当に成功したのはリアリティ番組『アプレンティス』の中だけである。ここで演じた億万長者の不動産王役は、相次ぐ倒産で請負業者への未払いや巨大プロジェクトの失敗で悪名を馳せた彼の残念な現実より、はるかに上出来であった。そのため、彼の2度目の米国大統領就任がど派手なショーとなっているのも不思議ではない。毎日が政治物のコメデ……
The Spectacle
Of Donald Trump’s many roles in his long life the only one where he really was a success was as reality TV star in The Apprentice. Playing the role of a billionaire property tycoon was……
英国の現状
世界のニュースがトランプ氏の復帰一色に染まる前に、英国の対中政策の混乱ぶりを振り返っておく価値はあるだろう。先月のこのコラムでは、中央統一戦線の工作員がアンドリュー王子のイベント「pitch@palace」を通して王子と直接接触していたことが明らかになったという、英国の対中政策の惨状を取り上げた。労働党政権が対中政策に真剣に取り組む必要があることは明らかだったが、以降も状況は悪化する……
A British Coda
Before the return of Trump sucks the oxygen from every other global story it’s worth revisiting, only a month on, the shambles which is UK policy towards China. A month ago, this colu……
次々と明らかになる事実
ここ1週間ほど、英国各紙が報じる記事には、中華人民共和国が英国内に及ぼす影響力を懸念する人々に不安を抱かせる内容が続いている。最も注目を集めているのは、アンドリュー王子と親しい関係にあった人物が、長年にわたり中央統一戦線工作部(United Front Work Department:UFWD)に所属していることが明らかになった一件である。UFWDは潤沢な資金に恵まれた中……
One thing after another
The British newspapers have made for difficult reading in the past week or so for those concerned about PRC influence within the UK. The most high-profile story was of course……
返り咲くトランプ
ドナルド・トランプの2度目の大統領選勝利について、歴史家たちは今後何十年にもわたって議論し著述することになるだろう。「もしも」を考え始めたらキリがないが、そもそもバイデンは立候補すべきだったのか?後任候補の指名はカマラ・ハリスでよかったのか?あの瞬間にトランプが振り向かず、暗殺者の銃弾がかすめるだけでは済まなかったら?トランプが既決重罪犯として初めて国の最高職に選出されたという……
Trump Returns
Donald Trump’s second US election victory will keep historians debating and writing about what might have been for decades to come. The range of counterfactuals is endless; should Bide……
前回と変わらない刺激策
1カ月前の本コラムでは中国経済の不透明さについて論じた。データの隠蔽や秘匿が日常的に行われ不信感が蔓延するなか、中国経済では実際のところ何が起きているのか。一つ確かなのは、経済が低迷し、今年の政府成長目標達成の見通しが立たないことである。そして、データの公表と公の場の議論に対する締め付けが厳しくなったのもそれが一因だ。国内外の多くの人々が金融緩和策を望んでいたにもかかわら……
Stimulus as last
A month ago this column discussed the opacity of the Chinese economy. What was really going on with the Chinse economy as data was suppressed and secrecy and suspicious became the n……
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