一、
台湾人は、もう自分の「香港問題」を真剣に考え始めなければならない。これは、人権、自由などの普遍的価値に基づいた香港への関心であるが、台湾の国益のためでもある。また、香港問題が展開するにつれて、「〈台湾独自の〉香港問題」も形成しつつあり、その過程と帰結を注意深く観察する必要があるからである。
二、
台湾人は、今まで香港問題に関心を抱いてきた。特に「香港国家安全維持法」(いわゆる「香港国……
1. The difficulty of containing infectious diseases given the geographic proximity of China and Taiwan
In the Chinese calendar system, 2020 is the Year of the Rat. Over the course of human history, r……
一、中台の近接性から生じた感染症防止の困難さ
旧暦では、2020年は鼠年(ねずみどし)にあたる。人類の歴史において、鼠は黒死病という疫病を引き起こして、多くの人命を奪った「前科」を持っている。恰も2020年もそのせいで悪い縁起を担うかのように、すでに多くの国を襲った新型肺炎(正式名は「2019新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患」、英文でCoronavirus Disease 2019, C……
Wang Tsun-yen
Division of Non-traditional Security and Military Missions, Institute for National Defense and Security Research
1. Impact and ripple effect of Hong Kong protests
Hong Kong ……
王 尊彦
国防安全研究院非伝統的安全および軍事任務研究所
(台湾)
香港デモの衝撃と波及効果
香港(正式名は、中華人民共和国香港特別行政区)は、かつて韓国、シンガポール、台湾と伍して、「アジア四小龍」の一匹と数えられていた。土地の面積は1106平方キロメートル、人口は740万人でしかないが、戦後急速な経済発展を成し遂げ、国際社会から注目されてきた。
……
The One Belt One Road Initiative burdened with various problems
China’s “One Belt One Road Initiative (OBOR)” is perhaps the most popular and the object of the most severe criticism among Chi……
王尊彦
助理研究員
国防安全研究院非伝統的安全および軍事任務研究所
(台湾)
1.様々な問題を抱えている「一帯一路」
中国の「一帯一路」は、恐らくいままで中国政府が打ち出したなかでも最も世界的に知られると同時に、批判される対外政策であろう。
周知のように、本来「一帯一路」は、経済の創設を目的とする巨大計画である。中国政府は、「一帯一路」がもたらす経済的メリットを、声高に喧伝してや……
カテゴリー
最近の投稿
- What Is the Future of the Shanghai Cooperation Organization
- 1940年「台湾軍事機密情報」が日本に与える教訓 「中共軍と日本軍の結託」と「日ソ中立条約の予兆」
- もっと高く、そして遠くへ
- 「中朝関係ギクシャク論」 日本メディアは韓国・尹元大統領クーデターのための「情報戦」に踊らされていた
- 抗日戦争中、中共軍は日本軍と水面下で「不可侵条約」を結んでいた 解除された台湾の機密軍事情報が暴露
- 台湾で機密解除 抗日戦争戦場での手書き極秘報告集が暴く「中共軍と日本軍の生々しい共謀」記録発見
- Up, Up and Away
- 【習近平・プーチン・金正恩】 トランプが会いたい3人が「反ファシスト祭典」で揃う その心は?
- 「トランプ関税」と習近平「漁夫の利」その2 アフリカ編:ゼロ関税で購買欲刺激、太陽光パネル独壇場
- 日本政府が中国の抗日行事に「参加自粛」呼びかけたのは賞賛すべき もう一歩進んで具体的理由を示すべきか