この概要に関しては2022年8月13日のコラム<蒋介石「カイロ密談」と日本終戦の形 その線上に長春の惨劇「チャーズ」>に書いた。

要は、1943年11月22日~23日、カイロにおいて、時のアメリカの大統領ルーズベルトが蒋介石にこっそり話を持ちかけ「一緒に日本を爆撃しようではないか。そうしたら琉球を中華民国にあげてもいいよ」と誘ったのだが、蒋介石は再三再四にわたって断ったという話だ。

したがって、中国が「何なら沖縄県の領有権に関する議論をしてもいいんだぜ」と言ったところで、蒋介石が「領有権は要らない」と放棄したのだから、「一つの中国」を唱える共産中国にも、領有権が存在する可能性はゼロなのである。

その証拠は自分たちが削除した自分たちの党のウェブサイト「中国共産党新聞網」にあるので、中国には是非とも確認することをお勧めする。

それを知らないで書いている中国人民解放軍系列の誰であろうと、また中国社会科学院の誰であろうと、ただ「不勉強なだけ」であって、「出直してこい」としか言いようがないのである。

 

日本のジャーナリストも中国問題の専門家と自称する人たちも、勉強してから発言なさった方がいいのではないかと思う次第だ。