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シンクタンク「中国問題グローバル研究所」設立趣意書

  2010年から世界第二の経済大国となった中国は、2015年にハイテク国家戦略「中国製造2025」を発布し、ハイテク産業においてもアメリカに迫りつつある。
  そのようななか発生した米中貿易摩擦により、世界は中国の今後の動向に注目している。しかし中国の政治・経済・外交の真相を理解するには、ただ中国一国だけを考察していても正解にはたどり着けない。
  中国自身および中国の関連国・地域からの視点と地政学的な分析が不可欠だ。
  そこでわれわれは「中国問題グローバル研究所」というシンクタンクをウェブ上で立ち上げ、多角的観点からの考察を投げかけ、日本だけでなく国際社会に貢献できる発信をしたいと思っている。

  その目的を達成するために、関連国におけるトップクラスの中国研究者に本シンクタンクの研究員になっていただき、視点の多元化を図ることとした。
  多元的視点で中国の真相を知ることは、結果的に日本が何を成し、いかなる選択をすることが国益に適い、また国際社会にも貢献するかを知ることにつながっていく。これは、関連国にとっても有用であると信じる。

  各国の代表はそれぞれ大学や研究所における教育研究などの業務を抱えているので、論評を発表できる頻度はそう大きくはない可能性もあるが、しかし構成員全員が全力を尽くす気概に燃えている。
  少しでもこのシンクタンクに共鳴してくださる読者の方々のお役に立つことができれば、無上の幸いである。
  読者と共に歩んでいきたい。
 

2019年5月20日
中国問題グローバル研究所
所長  遠藤 誉